【神商連しんぶん2016年02月号】
  • いきいき商売元気よく!強く大きな民商を!【神商連新春のつどい】

    各民商の代表がそろいの浴衣に番傘をさして、慣れない歌舞伎の調子、「新年あけましておめでとうございまする〜う」の節回しで見得を切ると「いいぞ!」のかけ声と拍手が会場から起こります。税務調査を寸劇にした「変遷 新歌舞伎『人情・しがらみ5人男+MW21人衆』」に会場は笑いの渦です。神奈川県商工団体連合会は1月10日、戸塚で「新春のつどい」を開催し、220人が参加しました。

    商売を続けられる社会に
    冒頭、鎌田保会長は「安倍政権は地域を支えている業者を増税でつぶそうとしている。仲間を増やして、業者の誇りを持って商売ができる社会をつくろう」と呼びかけました。次に石田仁さん(経営コンサルタント)が「地域に向き合い、なければ困る商売を!」をテーマに講演がおこなわれ、田母神悟さん(日本共産党神奈川県委員会委員長)から「情勢の特徴と展望」の話を聞きました。寸劇、「春の運動」の訴えがおこなわれ、「春の運動」での奮闘を意思統一しました。

  • 「地域でなくてはならない商売を」 石田 仁さん

    石田先生は「家族だけで商売をしている生業、親会社から仕事が回ってくる下請企業、独立自営企業」と業者を3つの形態に分けて、「どんな形態でも利益を出さないと事業を続けられない」と強調しました。そして、利益を出すために商品の開発、販路の開拓、資金調達は不可欠として、「地域のお客さんにとってなくてはならない存在になろう」と呼びかけました。「利益を出すためにどうしたらよいか?」を先生自身が取材した業者の例を紹介し、わかりやすく商売のポイントを講演しました。
    石田先生は11月1日の神商連の商工交流会で聞いた井出重夫さん(鮮魚)の話を紹介。井出さんの「魚屋は唯一うちだけ。魚はどこでもあまり変わらない。塩辛をつくったり、魚中心の惣菜をつくって、『自分』を売っている」の話にお客さんと対話しながら、商品をつくり、地域になくてはならない存在になっている様子を紹介しました。
    また、シルバー層のリフォームに焦点を当て、さまざまな職種とネットワークをつくり、仕事をつくりだしている大工さん、社長と奥さんが自ら丁寧に掃除をしているところを見せることで得意先を増やしている掃除屋さん、地域にどんな人が住んでいるかを把握し、依頼者の願いに沿ったチラシの配布をしているポスティング業者を紹介し、ネットワークやお客さんの話をよく聞くことなど、今から使える商売のヒントが聞けました。
    最後に「営業の根本はあいさつと納期をまもること。この二つをきちんとおこなうことで信用がつき、差がついていく」ことを紹介。「ドンブリ勘定ではなく、利益から逆算して売上計画をつくることに習熟しよう」と呼びかけておわりました。

  • 春の運動で力をひとつに

    「新歌舞伎」では税務署員が「納税者の権利を学んでいる民商。『マイナンバー制反対、戦争法廃止しろ』とか、元気な民商には来たくない〜」と本音をさらします。戦争法、消費税増税、マイナンバー制のたたかいが正念場を迎えます。全県の民商が心をひとつに多くの業者に情勢を語り、元気よく仲間を増やす春の運動にしようと「つどい」を結びました。

  • 読者・会員拡大に走りぬこう! 神商連拡大推進委員会 高橋 正勝さん

    2016年今年もどうぞよろしくお願いいたします。
    いつも問いかけられる拡大の意義は何か?今年は参議院選挙もあり重大な年です。情勢が不安定な今こそ、民商はどうすれば地域の業者の要求に応え、信頼を広げることができるのでしょうか?それは「組織を強く大きくしなければいけない」という私たち一人ひとりの意識にかかっています。
    会員同士、仲間の団結を強め「団結こそ何者にも勝る宝」だと、自らの行動で示しましょう。「経験」と「信頼の顔」に自信と勇気をもって民商を大きくしていきましょう。
    「悪政に対峙しよう!」と今、県内22民商の役員全員が会員の先頭に立ち、読者と会員の拡大に一歩前進、二歩考え、三歩目に走りと組織拡大に奮闘しています。
    今年も私はみなさんの先頭に立って走りに走りぬく決意です。どうぞよろしくお願いします。

  • マイナンバー「本心ではみんな困っている」商工新聞の魅力をもっと広げたい!
    横浜東民商 山岡 明雄さん

    資源回収業を営む横浜東民商会長の山岡明雄さんは常に拡大の先頭に立って奮闘しています。県連の会議では、「もうあたり尽して対象者を出せないよ」と話しながらも、同業者のつながりを生かして読者を増やしています。
    資源組合の会合でマイナンバー制が話題となり、「カードを作ったら便利になるよ」と話したAさんに、山岡さんの息子さんが「カードは作る必要ない」と反論したところ、商工新聞読者からも、「そうだよ、申請する必要ないよ」と援護射撃が。別の集まりで、山岡さんがAさんに「マイナンバー号外を読んで学んでほしい」と手渡し、その後も見本紙を渡し続けました。山岡さんが思い切って「商工新聞を購読してほしい」と訴えたところ、思いもよらずOKの返事が返ってきました。後日、Aさんが3ヶ月分の商工新聞代を渡しに来てくれたので、「これは付き合いだけの購読ではないと長年の経験から思った」と山岡さんは言います。
    「『マイナンバーは便利になる』と口では言っていても、本心ではどうしたらよいか困っているのではないか?商工新聞の記事や号外でマイナンバーの危険な狙いを粘り強く訴え続けたことが功を奏したのかな」と嬉しそうな山岡さん。
    現在、元読者の提案でマイナンバーの勉強会を計画中です。「講師を呼んで20人くらい集めよう」という話になっており、山岡さんは「商工新聞の魅力を広げるチャンス」と、拡大に闘志を燃やしています。

  • 「廃止したいから署名お願いします!」茅ヶ崎民商

    茅ヶ崎民商は1月10日に地域の商店へマイナンバー署名宣伝行動を8人でおこないました。
    マイナンバー号外を手に事務所を出発し各自思い思い脇道へ。商店へ入り号外を広げて対話しました。親子でクリーニング店を営む94歳の女性店主は快く署名をしてくれました。3人分の署名と留守宅へのポストインも含め、80部の号外をまきました。「私は良くわからないので、息子に話しておきます」と号外を受けとる人もいました。

  • 沖縄のたたかいを神奈川へ! 県連 三浦 謙一さん

    沖縄は日本で唯一、第2次世界大戦で地上戦がたたかわれました。沖縄県民の4分の1がアメリカの砲弾に、また日本軍から自決を強要され戦死しました。戦後も米兵の暴行事件が頻発し、米軍基地撤去が大きな県民世論となっています。沖縄県民はくらしの中でたたかっています。そして県民の民意に背いて辺野古新基地建設を強行する安倍政権にオール沖縄のたたかいが広がっています。
    名護民商は20年前、300人台の会勢が最高時680人まで拡大し、現在、最高時現勢をとりもどそうと奮闘しています。その力はどこにあるのか?辺野古の新基地建設反対の座り込みなどくらしの中にたたかいがあり、仰々しくかまえてはいないけど、怒りを共有し、たたかいが1人1人の会員に根づいていることを感じました。建設資材の搬入口であるキャンプシュワブの座り込みをおこない、機動隊に排除される経験をしました。法律に基づかない排除ですから、権力者も私たちを犯罪者にできません。名護の人たちは生活の中でこうしたたたかいに接しています。権力とのたたかいが民商を強くしていると感じて帰ってきました。
    「運動が広がらない」と私も含めて役員や事務局員のみなさんが悩んでいます。広がらない一つの理由に、商売やくらしの困難や不安を共有できずに自己責任に陥っているからではないかと、沖縄に行って感じました。お互いの状況や思いを話し合うことで怒りを共有し、たたかいに結びつくのだと思います。ここを打ち破って、「春の運動」で前進を切り開きましょう。

  • アベ政治にきっぱりノー!藤沢市長選挙がたたかわれます 鈴木 とも子市長候補

    2月7日告示、14日投票でおこなわれる藤沢市長選挙に湘南民商も参加する「市民のための藤沢市長をつくる会」は「安倍暴走政治」と対決する市長を誕生させようと鈴木とも子さんを市長候補として擁立することを決めました。鈴木とも子さんは「戦争法(安保法制)はきっぱり廃止を」、「国保料引下げ」「中小企業振興条例の制定」など12の重点公約を掲げて、市政の転換を訴えています。湘南民商では鈴木とも子市長実現へ支援を呼びかけています。

  • ふいごとそろばん 星野 茂さん 横須賀民商

    私の生家は1954年頃までパンと和菓子の卸しを生業としていました
    ▼親がその商売をやめた頃は色々な道具が家にあり、それは子どもにとって格好の遊び道具でした。そのなかでも大きく丈夫なそろばんがあり、それに乗って遊んだのを覚えています
    ▼お袋に聞くと「二、一天作の五」という言葉が出てきました。意味は覚えていないとのことですが、五珠(たま)のそろばんで2を二回と1で五になります。昔の商売人は、そろばんを入れるにも色々なことを考えながら経理をやっていたんだなあと感心させられます
    ▼食べ物がない時代で、アンパンの中身が芋だったそうです。それが一つ五円で評判がよく、毎日のように品切れだったそうです。儲けがでて、小豆のアンパンを作り、それもまた評判になりました。さぞや、そろばんをはじくのも楽しかったことでしょう。
    注:「二一天作の五(にいちてんさくのご)」
    昭和30年代頃まで使われていたそろばん計算の割算の九九のようなもの。

  • 商売・人生を語る「癒しと元気を与える民商」
    横浜東民商 「(有)タッグ」 松田 國男さん
    藤沢市善行団地5-3-103 TEL:0466-77-7032

    私と民商の関わりは、自動車販売会社を定年退職した平成15年からです。退職後保険代理店を設立しました。民商は異業種の中小業者の集まりと聞いていたので、代理店が民商の仲間に役立つことがあるのではと考え加入しました。その後、保険代理店も自由化の波に押され、大規模代理店への移向が急務となりました。民商事務局の協力を得て、仲間たちと今後の代理店の在り方についての話合いを2回ほどおこないました。
    今、高齢と後継者問題及び、流通等の変化で経営が厳しくなり、廃業して民商を退会する仲間が多くなっています。少子高齢化の今、従来の単体業種では生き残りは困難だと思います。仲間が集まって、楽しく話し合い、時代に適合できる商売を考えることが大切です。
    私は、仲間が集まることで癒しと勇気をもらっています。今後も素晴らしい共済制度を活用して、多くの仲間と商売を話していきたいと思います。

7つのまちがいさがし

民商紹介ムービー

県下民商のホームページ