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仲間がいてよかった!
申請型換価の猶予で笑顔が戻った 川崎中央民商 Yさん消費税の支払いに苦しんでいた川崎中原民商のYさん(内装業=74才)は、3月25日に「申請型換価の猶予」を申請しました。Yさんは、4〜5年前から年金や身内からの借金を繰り返して納めてきました。「毎日消費税のことが頭から離れず、〈税金のために働いているのか〉という気持ちだった。税務署からの電話におびえ、窓口の対応に心が折れそうだった」といいます。国保の滞納もあったYさんは、目にしたチラシを見て民商に相談しました。民商の仲間と訪れた時の役所の対応の違いに驚いたといいます。
民商で初めて猶予制度のことを知ったYさんは、仲間と一緒に「換価の猶予」制度を学習。今年の支払い分の50万円を11か月で納付する計画書を作り、自信をもって申請に臨みました。「申請するときはドキドキした。あっさり受けとってくれて肩すかしをくらったみたいだった」と笑うYさんですが、これまで納税のこの季節は、桜を見てもきれいだと思えず、笑うこともできなくなっていました。「払いたくても払えない気持ちを誰にも分ってもらえないと思っていた。民商で学んで、自分で立ち上がることができた。仲間がいることがとても心強かった。一人じゃないという安心感を得られたことが一番大きい。民商に入って本当によかった」と話します。
「一人で悩まないで、〈換価の猶予〉を多くの人に活用してもらいたい。先輩たちが道をつけてくれた。私たちがより良く活用できるようにしていかないとね」と話してくれました。 -
民商の「値打ち」光らせ仲間を増やそう! 4月14日 神商連学習決起集会
民商・神商連は4月14日に神商連会館で「戦争法廃止!消費税再増税中止!読者で前回総会時現勢突破!」学習決起集会を開き、72人の参加で全商連総会をめざす運動の意思統一をおこないました。
鎌田保会長は主催者あいさつで「全商連総会をめざす運動で戦争法廃止署名と商工新聞読者の目標を突破して、業者をつぶす悪政の推進者・安倍内閣を退陣に追い込もう」と述べました。
次に「猶予制度の見直しとは?」をテーマに税理士の角谷啓一さんが講義をおこない、申請型換価の猶予制度について学習しました。「所得税がゼロでも消費税を払う」「売上が落ちても消費税は増える」事態の中で、納税に困っている業者はたくさんいるはずだが、猶予制度の利用はごくわずか。申請型換価の猶予制度を学び、「仲間と話し合って、制度の利用を広げよう」と開かれたもの。角谷税理士は具体的な実務を丁寧に説明し、「どんどん利用して、制度を改善して、中小業者の経営を守ろう」と講演をまとめました。
三浦事務局長の問題提起を受けて、4人が発言しました。トップバッターの高橋県連拡大推進委員長は「全商連の会議で会長と事務局長、拡大推進委員長の3人の『よし』という決意を固めあうことが大事と強調された。私も先頭に立ってがんばるので、みなさんの奮闘で大阪を超えよう」と訴えました。川崎中原民商から参加した横山さんは「消費税が発生するたびに、カードローンのことや役所の納税窓口の心が折れてしまう対応に落ち込んでいた。換価の猶予を申請したときは税務署も親切に対応してくれ、やってみてほんとうに良かった」とせつせつとした話に拍手が送られていました。戦争法廃止署名で目標を達成した鎌倉民商からは原さんが報告しました。「商工新聞に目標達成と記事に載った時にはまだ、達成できていなかった。戦争はよくないと4人の娘と話し合っている。戦争法を廃止するためにがんばって400人以上の署名を集めた」の話に参加者からおどろきを集めていました。「春の運動」で読者の目標を超過達成した厚木民商の下谷さんは支部ごとに役員や婦人部役員が奮闘して、必ず目標を達成しようと奮闘した様子を1人1人名前で紹介しながら報告しました。
若林副会長は「申請型換価の猶予の相談は一対一ではなく、みんなで話し合って申請し、仲間という民商の「値打ち」を拡大の力にして大阪との競争に勝とう」と閉会のあいさつをおこない、団結ガンバロウで散会しました。 -
戦争する国にはさせないよ!戦争法廃止キャラバン 神婦協
神婦協は4月1・2日に「戦争法廃止!さくらキャラバン」をおこない、全県4ヵ所で戦争法廃止署名を集める宣伝行動にとりくみました。2日間で17婦人部から延べ65人が参加。131人分の署名が集まりました。
「平和でこそ商売繁盛」、「戦争よりも笑顔で商売」の横断幕や、思い思いのプラカードを掲げて「戦争する国にはさせたくありません。署名にご協力をお願いします」と元気よくアピール。
知らんふりして通り過ぎていく人もいましたが、「あなたの子どもの未来よ」、「戦争法止めよう」と呼びかけると、若い子連れのお母さんや中学生、高校生と対話になりました。字が書けるようになったばかりの男の子が一生懸命名前を書いてくれたり、中学生から「すごく大切なことをしてくれていると思う。がんばってください」と激励をうけるなどうれしいこともありました。
参加者からは、「『戦争法を本気で止めたいと思っています。署名してほしい』と真剣に訴えれば必ずわかってもらえる。伝え続けるしかないよね」と感想が出されました。「外に飛び出して行動しよう。戦争法廃止のために、1部員10署名を何としてもやりとげよう!」と確信が広がりました。 -
自分事として語ろう!業者らしく☆戦争法廃止署名集めてます!
川崎幸民商 野田 幸一さん野田さんは居酒屋「北斗」を開いて13年目になります。パテシィエ出身の野田さんのお店には、パスタなどの洋風メニューも。ボリュームある揚げ物から刺身までメニューが豊富です。
お客さんと話しながら調理するカウンターに戦争法反対署名ボックスが置いてあります。「こないだ若いお客さんがまじめにシールズの話をしていたので、〈戦争法に反対しているから署名を書いて〉とお願いしたんです。メディアの情報をうのみにしちゃう若い人がいると、もっとちゃんと考えろよって口出ししたくなっちゃいます」と語る野田さんは、「若い人だって政治に関心持っているはず。もっと積極的に政治の話をしたらいい。自分には関係ないっていうのは違いますよね」と力を込めます。 -
すごい社長に学ぶ会 横浜南部民商青年部
横浜南部民商青年部は成功している経営者にその実践を学ぼうと「すごい社長に学ぶ会」を3月16日に開催し、5人が参加。中区福富町で51年の歴史を誇る「食事処久松」の女将竹蓋ヨシさんから商売、人生、哲学を聞きました。
「久松」は上質なうなぎ料理を提供。味の要のタレは継ぎ足し継ぎ足し守り続け、50年の歴史を誇ります。竹蓋さんはご主人が亡くなって以来22年、お店を守り続けてきました。
「年賀状はもちろん、お花見や旅行でなじみのお客様を大切にしてきました。常に感謝を忘れず、『給料も生活費もお客様にもらっている』と、自分にも従業員にも言い聞かせています」と開業以来の心がけを話し、「私が言えることは『良心的に』『お客様を大切に』ということに尽きます。現在、利益を出せずにあえいでいますが、数年ぶりにお客様が顔を見せてくれた時には『何ものにも代えがたい財産が残っている』と実感できます。やる気がみなぎってきます」と話す竹蓋さんの半世紀にわたる経営哲学が青年たちの心に響きました。
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商売・人生を語る「お客様の喜びが一番の喜び」
横浜西部民商「初音ケ丘美容室」渡邊 精二さん
横浜市保土ヶ谷区初音ヶ丘43-14 電話 045―331―9678渡邊さんは昭和23年に鶴見で生まれ、中学の6年先輩にはアントニオ猪木氏が在籍。工業高校卒業後、自動車整備工として働きましたが退職し、美容師免許を取得。昭和48年に「初音ヶ丘美容室」を開業してもうすぐ43年になります。
奥さんと次男とともに力を合わせて営業し、地域の幅広いお客さんから親しまれています。民商には開業後すぐに入会し、長年役員を務めています。
ファッション優先で、髪を傷める人が増えている中、傷んだ髪のケアを大切にしています。「お客さまとのコミュニケーションを大切にしながら、これからもクリニック(ケア)優先の美容室をめざしていきます」と話す渡邊さんは、「お客さまが自分のつくった髪型を喜んでくれることが一番の喜び。次の来店時に〈お友だちにステキねと褒められたのよ〉と言ってくれるととても嬉しい」と笑顔で話します。
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ふいごとそろばん 相模原民商 宮田 睦子さん
私は相模原に来て、現在49年になります。会社勤めの主人と結婚しましたが、4年目に会社が偽装倒産。全員解雇です。主人達は「会社を許せない」と裁判に立ち上がりました。私たちは子どもを見ながら内職のハンダ付けや新聞集金をやって生活を支えました。主人達も下請けのそのまた下請けの仕事をやって頑張りました。私たち主婦は会社を明け渡さずに、月に1度は集まってトイレ掃除をしたり交流し、「つくしの会」と云う会をつくって応援しました。4年間頑張った結果、全面勝利して、多くの方は職場に戻りました。
▼ところが主人は私に飲食業をやろうと言い出しました。私は、子どもが小さく反対でしたが、長男が中学になったのを機に、「和風スナック 南国」を開店しました。そうした頃、今度は開店10カ月目に隣の店が放火で全焼し、私の店も半焼。再開までに4か月間かかりました。あれから35年が経ちました。現在は、主人も亡くなり、1人で細々と営業しています。
▼解雇闘争の時から多くの方に支えられ、ここまで来ました。
お客さんや民商の仲間とともに、思い出のつまったこの店を続けていきたいと思っています。