【神商連しんぶん2017年05月号】
  • 頼れる民商を地域に知らせ! ー地方別活動交流会をめざし前進をー

    神奈川県連は、5月20・21日に開催される、全商連地方別活動交流会めざし、すべての組織が第52回総会時現勢を回復・突破しようと、全県で行動を展開しています。全商連が作成した商工新聞号外「商売の相談は民商へ」5万4千枚を全会員に届け、神奈川県内の隅々に民商を知らせようと足を踏み出しています。
    また、テロ対策を口実に、犯罪行為がなくても話し合いをしただけで国民を処罰の対象にする「共謀罪」の動きを知らせ、強行を許さない世論を広げています。

     

    社会保険につぶされる

    横浜南部民商と横浜緑民商は4月9日(日)、全商連事務局と県連三役の応援を得て、商工新聞号外と「共謀罪」の創設に反対する署名を持って、商店街で宣伝・署名行動をおこないました。
    横浜南部民商は京急杉田駅からJR新杉田駅の間にある杉田商店街で午前中16人が行動。「話し合うことが罪になる共謀罪NO」の横断幕を掲げながら、ハンドマイクで「税金・社会保険料の支払いで困っている人は民商に相談を」「監視社会をつくる共謀罪に反対しましょう」と呼びかけました。また、そのまわりを3人一組で訪問し、署名と商工新聞号外を持って対話しました。

    県連の若林重利副会長の組は11軒を訪問し、8軒と対話。「共謀罪」署名と社会保険料の負担軽減を求める署名が6人ずつ寄せられました。革製品の仕事をしている人は、「不景気で大変。消費税を5%に下げれば景気は良くなるのに、なんでこんなことを政府はわからないのか?」と、疑問を投げかけました。「安倍政権は戦争する国づくりを進めている。消費税はその財源で、国の政治に不満を言わない雰囲気をつくるため、共謀罪を狙っている」と話すと、「なるほど」と納得して、署名に応じました。

    横浜南部民商の仙豊茂副会長のグループは23軒と対話。床屋店で、「理美容は法人でも社会保険加入の対象業種から外されているけど、強制加入が全国で広がっているんですよ」と状況を話すと、「それは知らなかった。仕事仲間にも聞いてみる」と対話になりました。不動産屋で森友学園の8億円値引きの土地購入の話をすると、「社会保険料や国民健康保険が高くて困っているのに、とんでもない」と怒っていました。

    横浜緑民商は9日午後、田園都市線の市が尾駅周辺の商店街で、15人が参加し宣伝・対話行動をおこないました。
    大貫美恵子婦人部長の組は11軒と対話し、3人分の「共謀罪」に反対する署名が寄せられました。ある不動産屋は、「共謀罪?おれはどっちでもいいから」と言いながら署名。「民商に社会保険料が払えないとたくさん相談があるけど、商売はどう?」と話を向けると、「以前は払えなければほっておかれたのに、急に社保に加入しないと建設現場に入れないとか言い始めて酷いよな」と怒っていました。カウンターづくりが目を引くパブのお店では快く署名に応じてくれました。

    「共謀罪」の対話では、関心を持ちつつも内容がわからない人が多く、危険な中身を知らせていく活動の大事さを実感する行動でした。

  • 知らなかった「共謀罪」

    川崎市内の5つの民商は4月16日(日)、JR南武線平間駅を中心とした商店街で「共謀罪」の創設に反対する署名を持って、宣伝・署名行動をおこないした。全商連の太田義郎会長も応援に駆け付け、総勢33人で商工新聞号外を千枚配布し、「共謀罪」反対署名22人分が集まりました。

    川崎中央の野口事務局員のグループは商店街を歩くと、商工新聞読者のお店、2軒とぶつかり署名が寄せられました。
    川崎幸Aグループは約10軒と対話ができました。とんかつ屋では2人が署名に応じ、そば屋では「飲食組合に民商の人がいて、話を聞いているよ」と4人分の署名が寄せられました「以前は20人(飲食組合員)いたのが、今では集まるのが4〜5人」と、業界の大変な状況も出されました。

    川崎幸Bグループも10人と対話。この組は「知らない地域だったが民商会員が2人いて、家族で署名したくれた」と報告がありました。

    高津宮前のグループは2軒と対話し、パーマ屋では北朝鮮やアメリカの動きを心配する話が出され、署名をしてくれました。多摩麻生グループの一野恒臣副会長は「共謀罪について知らない人がほとんどだったけど、全商連の人の説明がわかりやすく自分の勉強になった」と報告しました。

    まとめ会議では「民商の会員や読者がいると商店街の雰囲気がちがう。これからも行動し、対話を広げていこう」と感想が出されました。

  • ぜったい達成!みんなで達成!ー読者の総会時現勢回復ー 厚木民商

    厚木民商は、2017春の運動で、「読者50・会員10」の自主目標をかかげ、多くの会員の協力で、「読者89名・会員9名」まで増やすことができました。

    全商連総会時現勢で商工新聞読者を回復、青年部員は総会現勢を突破しました。20回に及ぶ確定申告の計算会の中で役員が会員さんに「読者をふやそう!」と訴え、毎月の支部会の中で組織拡大の大切さを熱心に話しあった支部もあります。

    県内22民商がバトンをつないだ拡大リレーも、「出し惜しみ・溜め込み」は原則禁止、「当日限定の成果」で3回のバトンをおとすことなくつないできました。

    1月入局の新事務局員が「運動推進ニュース」を担当し、最終号「読者現勢の回復達成!」まで日々の成果や変化をリアルに伝え、会員を励ましました。

    会員の15%が拡大で成果をあげ、拡大行動参加者はのべ125名以上になります。「ぜったい達成!」の意気込みで、最終盤で読者19人会員1人を増やしました。

    婦人部は、長期間の運動の中で、ここぞという時に爆発パワーを発揮します。3月27日の婦人部学習会の日に、一日で8名もの読者拡大をして、最終盤の拡大運動に勢いとはずみをつけ、この間40名の読者を拡大しています。

    3・13重税反対統一行動では、集会前のジャズライブとデモ行進でのドラム隊は「厚木だけのオリジナル3・13」で全国商工新聞の一面トップ記事になり、宣伝紙として最終盤の拡大の力に。

    引き続き全商連地方別交流会に向け5課題で現勢回復突破に向け力をあわせます!

  • 信頼と民商運動が仲間づくりに 相模原民商

    相模原民商会長の下地勝己さんは一戸建ての外壁工事の職人さんです。仕事仲間の労災の相談にのり、今年の「春の運動」で6人の会員と3人の商工新聞読者を民商に迎え入れました。

    この3月に商工新聞読者になった親会社の社長とはもう20年の付き合い。下地さんが民商の会長で労災に入っていることも知っていました。その親会社が取引先から「労災に入っていないと現場に職人が入れなくなる」ときつく注意されるようになりました。

    すると親会社の社長が、民商で労災に入っている下地さんの事を下請けの職人に話し、以前から税金の相談にのっていた人たちも含めて、同じ会社の仕事仲間が下地さんに相談。

    いま、様々な講習を受けて、資格を取らないと現場に入れないことも多く、仕事仲間と講習にいきます。その中で労働保険の事が話題になり、民商の事を話して、入会に結び付きました。

    親会社の社長から「安全大会の一環として労災の勉強をしたいけど、だれか話ができる人はいないか」と相談され、民商事務所を会場に中原事務局長が講師になり労働保険を学ぶ学習会を行いました。

    仕事での信頼と民商のことを日ごろから話していたことが仲間を増やす力になっています。

  • 商売・人生を語る
    「木工の魅力ひろげて」小田原民商 岩原 宏志さん
    小田原市荻窪1855−1 TEL:0465-20-3602

    オリジナルのからくり箱の製作をしています。からくり箱は箱根伝統の「秘密箱」をベースに新しいアイデアを付加して発展してきました。

    前の会社の社長が長年からくり箱に取り組んでおり、私は17年前にアルバイトのような形で仕事を始めました。4年半ほど経てから工場内で半分独立したような形をとり、主に自分の作品を製作してきました。

    そして今年の3月から完全独立して個人事業主となり、帳簿管理などに不慣れな事から民商に入会しました。私は福島県出身で大学は建設系の学科にいましたが、建設系での就職は考えられず他の道を模索しました。木工に興味を持ち長野県の職業訓練校に入学しました。その先生の紹介で社長とからくり箱のことを知りました。

    私が作る「からくり細工」は難し目のものが多く、コレクターと言われるような方からの引き合いが多くあります。例えば300回以上の工程を経て解ける作品などがあります。設計から製作まで手掛けて、価格はおよそ2万円から3万円前後の高価格帯の商品が主。ファンの方への販売が経営の基盤ともなっています。

    私が来てすぐに、からくりを作る職人の集まり「からくり創作研究会」が発足し、共同での展示会やインターネットを介しての販売などを行ってきました。現在も20代から80代までの木工職人十数名で協力して活動をしています。小田原駅地下街「HaRuNe小田原」にも木工業界で協力して店舗を出し、販売と同時にからくり細工を知ってもらう活動に取り組んでいます。

  • ふいごとそろばん 川崎中央民商 鏡 専一

    小さな駅の吊るし柿。私の田舎、上州草津の一つ手前、政界で話題にもなった小渕元首相の地盤である群馬県中之条町の玄関、JR吾妻線中之条駅

    ▼そこからバスに揺られて奥へ奥へと上り坂を16キロに四万温泉がある。土産物店などが軒を連ねてにぎやかな温泉街を突き抜けて、新潟県三国峠のトンネルへ結びつける道路計画をしたのが、田中角栄氏だった

    ▼途中にダムをつくり、観光バスで一周できるように計画。谷深い山を崩しての工事が始まり、ダムは完成したもののその先は角栄氏が亡くなり、工事は途中でストップ

    ▼放置状態のまま山は荒れ放題となっている。道路が完成していたら温泉街はお客さんが素通りとなりさびれていくところを、幸い今も温泉街はにぎやかです

    ▼町の人たちが観光の目玉の一つとして生み出した吊るし柿。駅の改札口を出ると改札口側のホームの端から端にいっぱいぶら下がっています

    ▼「手に取っていただいて町の味を味わっていただいて、また来てくださることをお待ちしています」というように、吊るし柿が上州の空っ風に揺れ、手を振っているかのようなぬくもりが感じ取れる。この先もつくり続けてほしい小さな駅の吊るし柿だ。

7つのまちがいさがし

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