【神商連しんぶん2017年12月号】
  • アンケートで業者の実態示し県に要求実現を迫る 11月14日 県民連絡会産業分野で交渉

    神奈川県商工団体連合会は11月14日、県民連絡会・産業分野の対県交渉をおこない、小企業者の実態調査と商店リニューアル助成制度など、小企業者の切実な要求実施を求めました。民商から鎌田保会長をはじめ13民商と県連から16人、他団体も含めて24人が出席しました。県側から産業労働局総務室の佐藤達也企画調整担当課長をはじめ7人が対応しました。

    最初に県が昨年から始めた中小企業・小企業経営課題等把握調査を評価するとともに、より小企業者の実態を正確につかむために神商連が「秋の運動」で実施しているアンケート調査を示して、経営とくらしの実態や仕事確保など具体的な要求の実現を迫りました。

    伊勢原民商の蟹澤愼吾会長は日産の下請の実態を紹介し、調査を求めました。相模原民商の中原正子事務局長は県の調査の経常利益を問う設問が法人と個人の事業で基準が変わる矛盾を指摘し、改善を求めました。また、企業訪問が22件に留まっていることが明らかになり、「実態を踏まえた施策の具体化が重要」と調査を迫りました。

     

    小企業者の経営に正面から向き合ってほしい

    次にアンケートで国・県・市町村への要望について多かった「仕事のあっせん」、「工場・店舗の家賃補助」、「住宅リフォームの創設」の回答を踏まえて、実現を迫りました。

    川崎中央民商の森田洋一事務局長は「商店街の魅力を高めるとりくみを支援している」との県側の回答に対し、高崎市の商店リニューアル助成制度の実施を要求。県は「個人の資産に資する」と助成を拒否。高崎では「空き店舗対策に掛かる費用より効果があり、にぎわいを広げた」と実績を示し、実施を訴えました。また、商店街の活性化では「今では商店街と大型店がウィンウィンの関係になっている」と県側が回答したことに対し、戸塚民商の高橋正勝会長は「戸塚の駅前開発で商店街がどうなっているのか、調べてほしい。県は実態を見ていない」と抗議しました。

    セーフティーネット保証5号認定を責任共有制から外し、指定業種を増やす要求については「経済実態を見ながら県としても国に要望していく」と回答し、2018年4月から無担保無保証の融資制度を2000万円に引き上げることを「検討にはいった」と実施を示唆しました。

    県税の納税緩和措置の活用を要求したところ、分納だけで対応している実態が明らかになり、横浜南部民商の児島拓雄さんは「税務署は申請型換価の猶予制度を知らせて滞納を解決している。県もちゃんと対応すべきだ」と訴えました。

    最後に鎌田保県連会長は座間の殺人事件を示して、「命を軽く見る社会へ変わってきている状況の中で行政が人と人との結びつきを大切にし、県民の暮しに正面から向き合うことが求められているのではないか」と実態調査とそれにもとづく施策の実施を求めました。

  • 条例で地域経済の振興を 小田原民商と神商連で6つの町と懇談

    小田原民商と県連は11月10日、中井町、大井町、箱根町、16日に松田町、開成町、山北町と小規模企業振興条例の制定、国民健康保険の都道府県化にともなう国保料の値上げを抑える内容を中心に懇談をおこないました。県連の鎌田保会長、小田原民商の松浦隆雄会長、県連の三浦事務局長が参加しました。

    中井町は杉山祐一町長が対応しました。「地域経済の振興を追求する職員が置けない」などの悩みも出され、周りの市町村との連携なども話題となりました。また、国民健康保険料については「今年度分は見直す年で値上げせざるを得ない」と回答。業者の経営とくらしの実態を訴え、「法定外繰入を増やし、上げないでもらいたい」と訴えました。町長は「以前、印刷会社の役員をやっていた」と自己紹介。印刷会社を経営する鎌田会長と和やかに懇談しました。

    大井町は地域振興課の石田均課長ら2人が対応。「フェイジョア(南米原産果樹)やひょうたんなどの農産物を加工し、スイーツなどをふるさと名物として普及している。また、乾杯条例を制定し、町内の二つの酒蔵と連携し、農家の米の生産と6次産業化で地域経済を活性化させようとしている」ととりくみが紹介されました。「小規模企業振興条例は地域経済の振興のために農業者や小企業者、行政などの役割を位置付ける。条例制定は町民の参加を促すことにつながるので、大井町のこうしたとりくみを広げる力になるのでは」と意見交換しました。

    山北町では山崎佐俊副町長が対応し、「振興条例は理解できるが、まちの商工業者の中から機運をつくることが課題」と対話になりました。民商のがんばりが求められます。

  • 仕事、将来の目標を語り合う 11月12日 神青協BBQ交流会

    神商連青年部協議会は11月12日(日)海老名駅付近でBBQ交流会を開催しました。子ども7人を含め、21人が参加しました。

    当日は会場が屋上でやや強い風に吹かれながらも、天候にも恵まれ、楽しく交流しながら和気あいあいとBBQを楽しみました。

    また、2次会では、仕事に対する考え方や将来の目標など、活発な意見交換が行われ、「積極的な話が出来て良かった!」「また次回も絶対参加したいです!」など喜びの声が聞かれました。

    神奈川県連の青年部は12月16日(土)に忘年会、2月18日(日)に総会をおこないます。より多くのメンバーで交流できるよう今後もがんばっていきたいと思います。業者青年のみなさんの参加を呼びかけます。

  • 東京見物で交流を深める 11月12日 厚木民商共済会「秋のバス旅行」

    11月12日、厚木民商共済会は東京見物「秋のバス旅行」をおこないました。

    海産物を中心にした店舗がひしめき合う築地場外市場を見学。お昼はお茶の水のレストランの昼食バイキングに舌鼓を打ちました。愛宕山のNHK放送博物館の見学では玉音放送の音源レコード盤が保存されていることを知りました。最後に赤坂離宮迎賓館に行き、私たち庶民とは全く関係のない別世界の館内を見物し、記念写真を撮りました。

  • 9条改憲絶対させない 11月3日 国会包囲大行動

    11月3日、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が呼びかけられ、国会包囲大行動に4万人が結集しました。民商・神商連から55人が参加し、「憲法を守り生かそう」「戦争させない」とコールをおこないました。歩道や公園はいっぱいの人になり、会えない民商が続出。民商・神商連が集合場所とした国会図書館前周辺には大和、相模原、湘南の3つ民商と県連だけの集まりで、写真を撮りました。

    改憲勢力の選挙での得票を上回る3000万の署名を集めきり、改憲の発議をさせない多数派をつくろうと呼びかけられました。

  • 神婦協第55回定期総会 11月19日 神商連会館

    神商連婦人部協議会は11月19日(日)に神商連会館で第55回定期総会を役員・代議員定数121人中75人の出席(62・0%)で開催しました。

    総会は集まって話しあい、所得税法第56条廃止、安倍9条改憲NOと消費税10%増税中止の署名を広げ、仲間を増やす方針を決定しました。

    新しい三役に次の方が選出されました。会長 山岡和紀子(横浜東)、副会長 茂木節子(戸塚)、本間かず子(横須賀)、飯田壽枝(川崎幸)、尾上静子(秦野)、会計 目黒智惠美(厚木)

  • 商売・人生を語る
    「手と目が届く寄り添う介護を」横浜南部民商 工藤 秀雄さん
    (有)コミュニティ 横浜市中区伊勢佐木町6-143-3 ポートシティ伊勢佐木町101
    電話:045-243-0781

    私は介護保険制度が施行されてから5年後に、介護保険事業所を始めました。

    小規模なデイサービスから始め12年の間に、2件目のデイサービス、認知症の方を専門においでいただくデイサービス、訪問介護、ケアマネ事務所の5種類の介護保険事業所を運営しています。

    もともと商売には縁遠く、編集や広告の世界を長く経験してきたのですが、ある医療・介護分野を扱う雑誌の取材に携わったのをきっかけにこの事業を自分でやるとしたらどんな事ができる…≠サんな思いでこの事業分野に参入しました。そのなかで小規模であることを「小さいからこそできる介護、小さくなければできない介護」と逆手にとり「手と目が届く寄り添う介護」との理念を打ち出し、多くの方々のご利用に結びついています。

    目まぐるしく変わる介護保険制度に翻弄されながらも、事業自体がもつ本来の役割を全うすることが私たちにとって運動でもあります。ともに立ち上げに協力いただいた友人や知人のみな様の期待に応えながら、民商の業者運動と連動して事業の継続を使命としたいと思っています。

  • ふいごとそろばん 茅ヶ崎民商 津久井 岳志さん

    私は農業高校、県立農業短大、造園専門学校と農業関連に特化して学んできました。就職先は造園会社で、公共工事の現場監督として、先輩上司といっしょに職人さんのサポートをしていました

    ▼結婚を期に「40才までに芽が出なければ諦めてまた会社に入ろう」と期限を切った独立をしました。その時に母親からの勧めで民商を知り、入会しました。あの時、入会しなければ現在の私はないでしょう

    ▼親は会社員で確定申告など知りません。申告の方法や経営に関する知識を持っていなかった私は学ぶ機会が多くある民商に入ってよかったと思っています。また、民商では色々な人たちとの出会いがあります。本音を話し合うことで自分を知ってもらい、それが商売につながっています

    ▼私の目標として心がけているものは「適正価格」です。自分の値打ち、技術力を安売りすることなく、今後も仕事をしていきたいと思っています。そのためにも仲間を増やして、本音で話し合い、自分を磨いていきたいと思います。

7つのまちがいさがし

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