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人権侵害の徴収を改善しろ 3月28日 厚木市と実行委員が交渉
3月28日、重税反対厚木実行委員会と春の総行動県央実行委員会は「滞納整理と納税緩和措置」について厚木市収納課と行政懇談会を行いました。厚木市からは収納課長・納税係長・収納管理係長・債権回収係長の4人と広報課長ら3人の7人。実行委員会は厚木民商(6)・厚木地区労・生健会・新婦人・すみよい厚木など7団体13名が参加しました。
はじめに総行動実行委員会の関谷幸夫委員長、厚木民商大倉茂利会長があいさつし、地区労の石山卓男さんの司会で進行しました。
厚木市は総務省の「事務連絡」にある「滞納処分をすることによってその生活を著しく窮迫させるおそれがあるときは、その執行を停止できる」「滞納者の個別・具体的な実情を十分に把握した上で、適正な執行に努める」を確認しました。しかし、市役所2階の収納課にべたべた張られた「市税滞納は許しません」というビラや大型ポスターについて指摘すると激しい意見交換になりました。 -
納税者敵視は許さない
悪質滞納者とそうでない滞納者を一律に「許さない」と書いているのは「滞納者を萎縮させる人権侵害」との意見に、厚木市は「29年度の新しいビラには『悪質な』と入れた」と云いましたが、収納課窓口のビラ・ポスターは全く張り替えていません。姿勢が問われます。ビラの裏面の「住宅ローン・自動車ローン・カードローンの支払いは納付できない理由にはなりません」の記述も「一律に認めないのでは『個別・具体的な実情』を無視したきめつけだ」と批判が集中しました。さらに、一時に納税できないが分割で納付する意志がある滞納者のための「申請型の換価の猶予」について、市は「(説明のパンフレットを)つくっていない」「対象となる人には申請書を渡す」と市の判断で制限していました。制度の趣旨をゆがめる申請権の侵害で許されません。厚木市は滞納者に対して「個別・具体的な実情を十分に把握する」のではなく、「滞納は許さない」と圧力をかけ、効率的な「収納率アップ」を最優先にしている実態が明らかになりました。
参加者からは「年収100万円の若い人。そんな人にも督促状が来ている。相談に行きたくてもこんなポスターが貼ってあったら相談に行きたくても行けない。相談に行きやすい場所を作ってほしい」「知人の介護ヘルパーさんは車の経費も自分もちで年収140万円。雪が降ってもスノータイヤも買えない。どうやって生活するか教えてもらいたい。滞納は許しませんといっても、どうすればいいのですか?」と怒りの発言が相次ぎました。 -
全体の奉仕者になってほしい
交渉に参加した厚木民商常任理事の横田邦康さんの感想を紹介します。
市役所2階収納課に行くと最初に「市税滞納は許しません」と記した色刷りの印刷物が目についた。
戦前・戦中の役所の職員は「官吏」と称して内務省の管理下にあり、政府の方針を国民に強制する役割を果たした。「お上」の方針に従わせ、従わないものは罰則が待っていた。
担当者(収納課長)に「市税滞納は許しません」ポスター作成主旨を問い質したところ、「納税は国民の義務であり、(このポスターは)悪質な滞納者に対するもの」だ・・・と。
昭和から平成に遷り30年経過した。国民生活は厳しく、年収150万〜200万といわれている派遣労働者が正規労働者の40%を越えた。経済的理由で結婚できない青年が多くいることは周知のとおりだ。
戦前・戦中の反省から「官吏」は「公務員」に、「天皇に仕える者」から「全体の奉仕者」になったことを再確認してほしい。そして、生活者の実態に目を向けてほしい。
こんなことを感じたひと時でした。
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売掛金1700万円の差し押さえを解除 川崎幸民商 小野伸一さん(仮名)倉庫業
確定申告締切直前の3月8日、「税金滞納で売掛金の差押えをされたので相談に乗って欲しい」と電話が川崎幸民商に入りました。相談者Aさんが来所し、話を伺いました。
差押調書を確認すると滞納税額は約3600万円の滞納で大半が消費税です。差押えられた売掛金は約1700万円で、取引先に月末の振込は国税局の口座に振り込むよう手続きをされました。事業は倉庫業務の請負業で、経費の殆どが人件費でした。売掛金を抑えられると給料が払えないと困っての相談です。
差押え期限が迫っているので、東京国税局の担当者に差押えの解除と納付相談をしたいと申し入れましたが、「全額納付以外は認めない」と相手にしてもらえませんでした。はたの君枝事務所を通し、国税庁と話し合いをセット。国税局の相談窓口を紹介され、話し合いを持ちました。金融・経済財政担当大臣の「労働債権が租税債権より優先される」という答弁と税理士作成の決算書を見直し、納付可能額を捻出し、粘り強く交渉を続け、差押え期日の前日に解除させました。
Aさんは従業員の給料が払えたことにひと安心。計理を税理士におまかせだったことを反省し、経営の立て直しと分納計画を誠実に履行できるよう民商でがんばりたいと入会しました。
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「安倍内閣に増税する資格なし」4月11日 全県一斉宣伝行動
4月11日大井町、開成町、南足柄市、山北町、松田町、中井町で税・社会保障改悪撤回の署名宣伝行動を行いました。この行動には3団体から7人が参加しました。
大雄山駅前で県連副会長の蟹澤愼吾さんが行動に加わり、「森友疑惑を引き起こした安倍内閣・財務省に、消費税増税を実施する資格はない。消費税増税は戦費調達が安倍政権のねらい」とハンドマイクで訴えると通行者から「その通りだ」と署名が寄せられました。
午前中の激しい雨風の中で、消費税増税中止を求める署名が16人分、安倍9条NO署名が24人分集まり、安倍政権への怒りを感じる行動となりました。
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平和更新に参加しよう
原水爆禁止2018年平和行進は5月7日から19日まで県内を行進します。昨年7月、国連で122ヵ国が賛成し、核兵器禁止条約が採択されました。今年は、この禁止条約を発効させる年にしましょう。日本も核兵器禁止条約に参加するよう日本政府に声を届けましょう。平和行進にご参加ください。
●5/7 Aコース15:00六郷橋出迎え→16:30稲毛公園
●5/8 9:00稲毛公園→13:30中原平和公園→16:00新城公園
●5/9 Aコース9:00 高津区役所→13:10多摩区役所→16:10麻生区役所 Bコース8:45宮前区役所→10:30東高根森林公園(Aコースと合流)
●5/10 Aコース8:45JR相模原駅前→13:45小田急座間駅→16:00座間市役所 Bコース8:20都筑区役所→13:15生協桜台店→15:50緑区役所
●5/11 Aコース8:45海老名市役所→13:30東柏ケ谷近隣公園→16:15瀬谷駅前公園 Bコース12:30鎧の渡し緑道公園→13:30二俣川JA農協(Aコースと合流) Cコース9:00港北区役所→13:00生協末吉店→15:40米軍鶴見貯油施設
●5/12 Aコース9:00天王町駅前公園→12:20大通公園→16:40上大岡駅 Bコース9:00神奈川区役所→12:00大通公園(Aコースと合流)
●5/13 Aコース9:00上大岡イトーヨーカ堂前→14:00城山台公園→15:00八景公園 Bコース9:30地下鉄立場駅→13:00ハーモス深谷店→16:00本郷台
●5/14 9:00三浦市役所→@コース13:30衣笠栄町公園→16:30ヴェルニー公園 Aコース13:30八幡公園→@コースと合流
●5/15 9:00葉山町役場→13:15鎌倉駅→15:45大船観音・被害者との懇談
●5/16 Aコース8:45藤沢市役所→14:00茅ヶ崎市役所→16:40平塚市役所 Bコース10:00寒川町役場→13:00茅ヶ崎市役所(Aコースと合流) Cコース9:00上大井町駅→13:10松田町役場→16:00和田河原駅
●5/17 Aコース9:00平塚市役所→12:30大磯町役場→15:30二宮町役場 Bコース10:00厚木中央公園→13:30伊勢原市役所→15:40伊勢原市民文化会館 Cコース10:00中井町役場→井ノ口公民館11:20 13:30箱根町役場→14:20箱根町役場 Dコース9:30清川村役場→13:00伊勢原市役所(Bコースと合流)
●5/18 Aコース9:00鴨宮駅南口→14:00真鶴町民センター→15:20真鶴駅 Bコース9:00秦野市役所→11:00おおがみ公園(Aコースに合流)
●5/19 9:30湯河原観光会館→12:30千歳橋川端公園(静岡へ引継ぎ)
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商売・人生を語る
「100g単位で買え飽きがこない」相模原民商 山中 ミヨ子さん
「みのり」相模原市南区大野台1-18-1
電話:042-753-4567お惣菜の店「みのり」は亡くなった主人と「共和ストア」で昭和42年に「山中食料品店」として開業しました。民商にはそのころからずっと入っています。今の栄光支部はその頃の仲間と一緒に作りました。
「共和ストア」から今の地に移ってからすでに22年がたっています。長男(正宏さん・飲食店経営・民商会員)が高校一年に入学したばかりの昭和59年5月に主人が亡くなり、長男と長女(和美さん)を育てながら、お店を必死で切り盛りしてきました。
お惣菜は、すべて手作りで「普段通りの昔の味」を心がけています。季節ごとにメニューを変えたり、お肉料理や中華風のものにしてみたりと工夫もしています。揚げ物は長男が手伝ってくれて助かっています。
最近では奥さんに先立たれてひとりになった方などに、100g単位で買えてスーパーの物と違って飽きが来ないと喜んでいただいています。
「もう、やめようかな…」と思ったこともありましたが、お客様のためにも、がんばって行こうかなと思っています。
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ふいごとそろばん 平塚民商 府川 清さん
江戸時代、我が家は平塚宿の一番西側・大磯との境。旅籠・山田屋を兼ねた農家。戦後は私の子供の頃まで、地引網の漁師も兼ねていた
▼民商に加入した一九八七年の頃、かつて旧平塚市内で一番豊かな田畑が広がっていた農地は、用水路が埋立てられ、県道になった。沿道に商店街や県立高校が二つ建ち、周辺は新興住宅地。一帯は都市化し農家を廃業
▼高齢の両親と兄弟六人で相談。県道沿いの土地に店鋪を建て、家賃収入を得る以外にない。相続は分けようがない。六人で共有する。有限会社を設立し、収益は兄弟で公平に分ける。平塚民商に加入し、経営、節税、相続対策をきちんと実施する。土地の活用は、近くの民商会員の不動産屋に相談する。私が親の後を継ぎ、仕事にあたる
▼そんなことから、四六歳で私の商売が始まった。民商の仲間に支えられ、兄弟とも仲良くしている
▼二九年前に消費税が導入され、規制緩和などで、大企業が優遇されている。加入後三十一年が経ち、当時、平塚で千名を超えていた会員は、年々減少。いま四分の一に近付いている。業者の苦難の時代を乗り越えるため、若い力を引き出して行きたい。
平塚民商 府川 清