【神商連しんぶん2019年01月号】
  • 「消費税増税はだめ」「春の運動」で増税中止の声を広げよう

    消費税廃止神奈川県各界連絡会は県議会に「国に対し、『消費税増税中止を求める意見書』の提出を求める請願を237の団体署名をつけて提出しました。

    横浜緑民商は商店会訪問を行い、団体署名への協力を訴えました。「私たち小売店は、消費税上げられたらたまらないですよ、レジから変えなきゃならない」「うちに来るお客さんでキャッシュレス決済する人は1人もいないよ」と返ってきました。

    同各界連が定例でおこなっている11月26日の伊勢佐木町商店街の宣伝行動では「消費税を下げ、なくす方がいい。物が売れれば、必要な産業が発展する。楽市楽座で税金をなくした織田信長に学べ」と、こんな意見も飛び出しました。

    「2019年10月の消費税10%中止」の1点での幅広い団体・個人の共同が呼びかけられています。「消費税10%中止」が立憲野党の参院選の共通政策になれば、選挙の争点になり、増税中止に追い込めます。

    「春の運動」で集まって税制を話しあい、「税制で商売つぶすな」の大運動を巻き起こし、署名を集めて、増税中止を実現しましょう。

  • 新年おめでとうございます 神商連会長 鎌田 保

    2019年新年おめでとうございます

    昨年は神商連創立60周年の年でした。

    戦後の混乱期、占領軍(アメリカを中心)と、大企業復活に必要な費用を確保するため、国民、中小業者には過酷な重税を課してきました。生きる為に、私たちの先輩は、税務署へ、役所へ、仲間と団結して交渉して、暮らしと商売を擁護してきました。

    昭和22年(1947年)神奈川県に民商が創立しました。その時30歳の人は90歳を超えています。権力に対し生きるためたたかいの中でつくられた民商を、国は無くそう無くそうとしてきました。

    安倍首相は今年10月1日から消費税10%を実施しようとしています。業者にとっては利益がなくても売上が千万円を超えれば消費税の課税を義務付けられます。インボイス制度がはじまれば、売上一千万円以下でも課税事業者になるか、取引から排除されるか、悪魔の選択が求められます。

    消費税10%を阻止すれば、インボイス制度にまどわされることもありません。全力をあげてたたかい、増税中止にしましょう。

  • 青年集会で消費税を討論 12月2日 かながわ青年集会

    12月2日神商連会館で「かながわ青年集会2018」が行われ、全体で101人の参加で民商からは5人が参加しました。

    神奈川青年集会は、2003年に青年の雇用問題を社会問題に押し上げようと、全国に呼びかけられて始まった「全国青年大集会」を、神奈川県でも開こうと始まったイベントです。

    集会では学生や社会人を対象にした労働と生活の実態アンケートの結果が報告され、国会議員への要請行動の様子をプロジェクターで放映しました。学生・高校生向けのアンケートでは奨学金の返済などで1000万円の借金を負い、アルバイトに追われている実態が明らかになりました。残業代を全額もらえていないという回答がアンケート全体の4割に上ることが報告されました。

    メイン講演では専修大学社会科学研究所客員研究員の赤堀正成先生が「未来を先取りする人間関係、労働者集団」のタイトルで講演を行いました。電産型賃金体系が日経連によって能力主義成果給に変えられていった話を聞きました。

    初めて民商が担当した分科会では横浜緑民商の恩田洋事務局長を講師として、消費税をテーマに討論しました。税金とは何か、消費税とはどういう税金かなど基本的な事から、輸出大企業の消費税還付金が1兆428億円もあるということを全商連が発行する自主計算パンフの資料を基に紹介しました。参加者からは「消費税は会計上経費になりますか」などの質問が寄せられ、終了後参加者の方から「税金について勉強になった。またやってほしい」といった感想がよせられました。

    民商青年部としては初めて実行委員として参加しましたが、税金についての講義と対話を通して参加した青年から関心が寄せられ、税金の民商として存在感がもてた分科会を開くことができました。

  • 記帳学習会で税務調査も恐くない 相模原民商 山田 さゆり(仮名)さん

    山田敏雄(仮名)さんは5年前、2度目の税務調査をきっかけに取引先だった民商会員に相談し、入会しました。この時の調査では自己流で申告していたため、多額の税金を払うことになりました。

    この税務調査を機に、妻のさゆり(仮名)さんは支部の婦人部が主催にする記帳学習会に参加。さゆりさんは、婦人部の方たちとすぐになじみ、毎月の記帳学習を楽しくおこなってきました。そして、法人なり5年がたちました。

    「そろそろ、税務調査が来るんじゃないの?」と話し合っていたら、8月7日に突然、税務署員が訪ねてきました。署員は「9月初旬に2日間時間を取ってもらいます。法律で決められています」などと強権的な物言いでしたが、記帳学習会で学んでいたさゆりさんは、「なんで、急に訪ねてきたんですか?理由は?主人が帰ってきてから相談して電話をします」と告げて、民商に相談しました。翌日の支部役員会に夫婦で参加し、対策を検討しました。

    1回目は10月29日に8人の立会いで調査を求めました。署員は当初の高圧的な態度から一変して、「2日間が法律で決められるとは言っていない」などシドロモドロ。1人の立会いを認めることになり事務局が対応しました。2回目は2人の署員が来て「第3者の立会いは認められない」と譲らず、時間だけは必ず守ることを約束して席を外して待機していました。調査は約束の時間前に終了し、資産計上洩れと〆後の処理のみで納得のいく結果となりました。

    俊雄さんは「3回目の調査だが、今まで〆後のことは言われたことが無い。税務署員によって対応が違うのは腑に落ちない」と話していました。

  • 業者の切実な要求に根差して切り開いた創立60周年
    12月9日神商連創立60周年記念行事

    民商・神商連は12月9日、神商連会館で「神商連創立60周年記念式典・レセプション」を開催し、全商連の太田義郎会長をはじめ来賓、相談役や事務局員退職者などの諸先輩、民商役員118人の参加で祝いました。

    主催者として鎌田保会長はあいさつの中で1958年6月24日に710人で結成したことを紹介。中小業者の要求に根差した闘いを通じて、仲間を増やしてきた歴史に触れ、消費税10%増税中止のたたかいを呼びかけました。来賓としてあいさつに立った全商連の太田会長は「法律の枠内では解決できない切実な要求が渦巻き、民商出番の状況となっている」と激励。弁護士の増本一彦さんは納税者の権利を広げる民商の役割に触れ、「増税中止の運動で民商の底力を発揮する時」と励ましました。

  • 商売・人生を語る 「相談できる仲間が有難い」
    大和民商 (有)リーフMC.ショップ 代表取締役 葉沢 明和さん
    大和市鶴間2-11-25 TEL:046-274-4831

    定時制高等学校在学中に転職を繰り返し、3年生の時に将来独立開業ができる、技術を身に付けようと、当時のスズキ自動車のメインディーラーに入社しました。しかし、会社が倒産。カワサキモータースに転職し、営業をしながら、仕事を覚えました。25歳の時に無一文で開業。必要な道具や工具、高額なものは中古品を貰い、商売を始めました。

    開店してすぐ、近所のラーメン店(信州軒)のおやじさんに「これからは店のバイクをここにまかせる。民商に入れ」と云われ何も知らないまま入会。税務調査も4〜5回受けましたが、厳しい民商のお陰で全て是認となりました。

    商売をしていれば苦しい時は必ずあります。そんな時に相談できる相手が非常にありがたく感じるものです。今後も民商の会員を続け、少しでも役に立てばと思い活動しています。

    何事も負けず嫌いで諦めない気持ちが大事と感じています。

  • ふいごとそろばん 横浜西部民商 丸田 紳一さん

    父親が倒れ、技師の道を諦め、家業を継ぐことになりました。とはいえ義理の母からは下男扱い、跡継ぎといえど職人さんは相手もしてくれません。おまけに借金の山。業者としてはつらい始まりの28歳でした

    ▼「これで世の中に役立つことはできなくなった」と空しく思えたものの、飛び込んだ業者の世界は厳しくも人情味があり、今日まで支えられてきました。会社生活では考えられないことでした。

    ▼記帳が解らず民商の門を叩き、そこで「街のペンキ屋でも世の中の役に立つ」ということを知りました。正義感にまかせて税金裁判を争い、多重債務問題に取り組んでも来ましたが、民商運動によって私の人生はかけがえのないものになりました

    ▼かつて知った自然界の奥底に美しい数式があるように、人間社会も行きつ戻りつあるような螺旋の弧をたどっていると聞きました。世界に逆流の波が押し寄せても、私たちの切実な団結した声がある限り、螺旋の軸を前にすすめ、たとえ困難があろうともみんなが求める世の中に向かうのだと思います。

7つのまちがいさがし

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