【神商連しんぶん2019年02月号】
  • 「民商はいろんな人がいるんですね」集まって要求解決 戸塚民商鎌倉支部大船2班

    戸塚民商鎌倉支部大船2班の林修二さん(仮名)は班会で5年間無申告だったことを相談し、仲間に支えられて無事解決。班会で自己破産の経験が話され、新たな道に踏み出す決意をした会員が生まれるなど、班での要求解決を通して、団結が強まっています。

     

    無申告の悩みを班で相談

    林さんは家具の製作を委託し、その販売をおこなっています。5年間の無申告を心配し、昨年3月に入会しました。事務所で相談し、とりあえず直近の1年分を申告しました。しかし、過去の分が心配で、会費の集金で訪れた鎌倉支部の若林重利支部長に相談しました。若林さんは「無申告の相談を会員に寄り添って解決した経験はない。班で集まって、みんなで学習しながら解決しよう」と班長のFさんに相談。Fさんの呼びかけで班会を招集。開催しました。

    林さんは5年間の無申告で夜も眠れず悩んでいたことを告白。重加算税が予想されることや資料がないのでどう申告するか、毎週のように集まり、相談し、みんなで学び合いました。そして結論は、売上5年分はわかっているので、申告した1年分の売上と経費の割合で所得を出す推計で申告することにしました。そこに税務調査の連絡が入りました。

     

    税務調査、督促状の対応も

    税務調査の対応も班会で相談しました。調査に入る前に申告と納付をおこない、自主計算パンフで納税者の権利を学び、立ち合いの下の税務調査も班会で練習して、調査に臨みました。心配していた重加算税はつきませんでした。しかし、28年分の売上を計算間違えし、新たに約百万円の督促状が届きました。

    督促状への対応も班会で検討。手続きのたいへんな納税の猶予を検討しました。ところが自宅に置き忘れた督促状を奥さんが見つけ、問い詰められました。隠していたことを話したところ、奥さんが納税を援助することになり、換価の猶予で要求はめでたく解決しました。

     

    人生を語り合い一歩踏み出す

    この班会に参加した班長のFさんは奥さんの実家の沖縄に帰って、沖縄で商売を続ける決意をしました。Fさんは奥さんといっしょに大船で美容院を経営。しかし、脳こうそくで倒れ、手が不自由になり、どうするか悩んでいました。班会で林さんの相談にのっていた時に、自己破産の経験があるSさんが自分の過去を話し出しました。その話を聞いたFさん。「いろんな人がいるんですね」と話し、班会での相談を通して1人1人の人生を知り、新たな一歩を踏み出す決意をしました。お別れ会を班員7人でおこない、次期の班長や配達・集金も班員が引き継いでFさんを送り出しました。

  • 仲間を増やして、増税・改憲をストップ!!! 2019年「新春のつどい」に200人

    神奈川県商工団体連合会は1月6日(日)に県民センターで200人の参加で「新春のつどい」を開催。「春の運動」で仲間を増やし、増税と改憲をストップさせようと意思統一しました。この「新春のつどい」は神商連第12回商工交流会に位置付け、「地域に貢献する中小業者が元気を発信」をテーマにパネルディスカッションをおこないました。横浜国立大学名誉教授の三井逸友さんをコーディネーターに、山口敏雄さん(高津宮前民商・建設機械修理業)、工藤秀雄さん(横浜南部民商・介護事業)、西條八郎さん(横浜東民商・不動産業)の3人がパネラーとして討論しました。

    鎌田保会長は主催者あいさつで「神商連は総力を挙げて、読者1500人、会員400人を拡大し、中小業者が経済の主人公になるたたかいをしよう」と訴え、パネルディスカッションに移りました。

    パネルディスカッションでは最初に三井教授が「商売が大変な時ほど、業者同士が日常の営業とくらしを話しあって、学ぶとりくみが大事」と話し、パネラーの3人を紹介しました。山口さんは両親から商売を引き継いだ経過を話し、民商や町内会、消防団の仕事を通して、地域とつながりをつくり、家族で力を合わせてがんばっていると報告しました。工藤さんは国が医療や介護に自助、共助、公助の流れを押し付けて、老々介護が広がっている実態を告発。事業者と利用者のつながりをつくろうと呼びかけました。西條さんは38年間、民商の仲間とおこなってきたKMG不動産センター(神商連不動産部会)のとりくみを紹介。参加者が自分のテーマを持ち寄ってとりくんできたことを報告し、勉強することが大事と強調しました。

    パネルディスカッションの後に下谷清人さん(副会長・拡大推進委員長)が「春の運動」で拡大を訴えました。次にお年玉のじゃんけん大会と民商代表の抽選会を青年部議長の高浦吉史さんの進行で実行。200人のじゃんけんで会場はもりあがりました。最後に一等を当てた横浜西部民商の林吉彦さんの音頭で「団結・がんばろう」をおこない、「新春のつどい」を終了しました。

  • 火災報知器設置に補助を 湘南民商 当事者先頭に藤沢市と交渉

    湘南民商は1月10日に地域経済の振興を図るため中小商工業者への施策拡充を求める要請書にもとづいて藤沢市と懇談をおこないました。藤沢市から産業労働課、建設総務課など8つの課から15人の職員が出席。民商から8人、共産党市議団から4人が参加しました。小規模企業振興基本条例の制定やリフォーム助成など9項目の要求に沿って、2時間の懇談をおこないました。

    懇談では要求項目の火災報知機設備工事費の補助制度について、当事者の菅野くに子さんが参加し、実情を訴えました。菅野さんが営業する建物でぼやが発生しました。その時にできた「消防署の指導で火災報知器設置の義務は理解できるけど、厳しい経営状況の中で補助制度を作ってほしいという」という要求です。消防の査察指導課は「法律で決められているから融資でしか対応できない」とゼロ回答。「地域を支えている業者の経営を守るため、消防だけではなく産業労働課など、市全体の力で対応を」と要求すると、産業労働課が検討を約束しました。市は「産業振興計画に基づいて行っているので振興基本条例は考えていない」との回答でしたが、民商は「地域を支えている小企業者が火災報知機設置など小さなことでも廃業に追い込まれる実態があるので、市が小企業者の振興をするというなら、条例を制定すべき」と迫りました。

    また、市が住宅・店舗等リフォームについて融資の利子補給制度を発足させた問題で、今回の火災報知機設置などでは必ず融資が受けられる条件がないことを示し、助成制度に戻すとともに、国土交通省から交付される「社会資本整備総合交付金」の活用など、財源確保を示しました。市は交付金の活用について「調べてみる」と回答しました。

  • 消費税で実態出し合う 川崎幸民商 新年拡大理事会

    1月13日、川崎幸民商は新年拡大理事会を開催し、約20人が参加しました。理事会では消費税廃止県各界連絡会が作成した日本共産党の大門みきし議員の講演DVDを視聴し、商売の実態を出し合い、「春の運動」の意思統一をしました。

    DVDを視聴して、飯田婦人部長が「私、一度で良いから安倍さんに聞いてみたいんだよね。ホントに国民のためを思っていますか?って。やっぱ安倍さんっておかしいよね?」と口火を切ると、居酒屋経営のIさんは「景気が悪く、同業者の廃業が相次いでいる。お客さんも高齢化しているし、この先、商売を続けるのも大変。消費税が増税されると困る。絶対反対だ」と話しました。料飲卸業のSさんは「自分は非課税業者だけど仕入れに消費税がかかっている。増税されたら仕入れ価格が上がるし困る」と訴えました。参加者みんなが「消費税の増税には大反対」と討議は盛り上がり、「署名をがんばろう」と意志統一しました。

  • 10月消費税10%ストップ署名 174人分集まる 12月20日伊勢佐木町宣伝

    消費税廃止神奈川県各界連絡会は12月20日に定例の伊勢佐木モールで署名宣伝行動を行いました。建設、民商、消費税をなくす会、年金者組合、社会保障推進協議会、民医連、共産党から28人が参加し、消費税増税中止署名174人分が集まりました。

    「10月消費税10%ストップの1点で世論を起こしましょう」と呼びかけ、中学生も署名に応じました。

  • 商売・人生を語る「要望を良く聞き、信頼関係を構築」平塚民商
    (有)湘鈴 代表取締役 田城 武司さん
    平塚市岡崎4191番地 TEL:0463-50-2321

    平塚市金目で生まれ育ち、妻のかつ枝と出会ったのは、平塚自動車学校の教官をしていたころでした。結婚後、脱サラをして、日産の下請けとしてプレス工場を開業。湘南の湘と近くを流れる鈴川(すずかわ)から湘鈴(しょうりん)を社名にしました。個人で約20年経営し、日産の組み立て工場が北九州に移転した1998年に法人を設立。平塚民商には80年2月に入会しました。

    市内の関連業者の多くは北九州に移転するか、廃業するか突き付けられました。このころ友人の紹介で工業用ブラシの組み立てに業態を転換し、この仕事が現在も続いています。営業を雇って受注を拡げることもしました。取引先の要望を良く聞き、日々の仕事のなかで地道に信頼関係を構築。やがて「こういう会社があるよ」と口コミで拡がると、経営も安定しました。

    今の楽しみは、孫と遊ぶことと、妻と二人で年2回の旅行です。息子夫婦も手伝ってくれて、後継者にはなんとか恵まれています。

  • ふいごとそろばん 戸塚民商 二本柳 隆樹さん

    北海道から上京して、もう35年になります。いろいろな仕事につきましたが、38才の時にハウスクリーニング業を起業しました。ハウスクリーニングでは食べていけず、内装リフォーム業も独学で始めました。いろいろ苦労しましたが、現在なんとかみなさまから信用を得て、がんばっています

    ▼民商との出会いはなんでも相談会で税金のことを相談したことがきっかけです。そこで自分の相談事を親身に対応してくださる姿に感銘を受け、すぐに会員になりました。それから民商の理念を学び、中小業者の立場から、今の弱い者いじめの政治、腐った政治を正していく団体と知りました

    ▼これからも民商の仲間と生きていくためのたたかいを続けていきたいと思います。

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