【神商連しんぶん2020年01月号】
  • 新年明けましておめでとうございます 神商連会長 鎌田保

    明けましておめでとうございます。

    今年、全商連は仙台で総会を迎えます。思い切って仲間を増やしましょう。昨年は安倍首相の「桜を見る会」が国会で問題になりました。税金を使っていながら、その資料がないとは、なんとも腹立たしい思いです。

    私たち業者のところに税務調査が来ると、伝票1枚、根掘り葉掘りしつこく調査します。昨年の10月1日、消費税は10%になりました。国の税収の第1が消費税です。法人税はどんどん引き下げられています。

    社会保障のためと言いながら、年金はマクロ経済スライド制で引き下げられ、医療費は負担が重くなるばかりです。1機100億円のアメリカの飛行機を爆買い(100機)するなど許せません。

    今年は戦後75年の年です。戦争体験者、被爆体験者が少なくなりました。憲法9条、25条を生かし、二度と戦争をしない。国民こそ主人公、社会保障・社会福祉・公衆衛生にこそ税金を使い、人間を大事にする社会をつくるために頑張る決意です。力を合わせましょう。

  • 禰屋さんの無罪勝ち取り国民の人権守ろう
    ―倉敷民商弾圧事件神奈川の会第5回総会―

    倉敷民商弾圧事件無罪を勝ち取る神奈川の会は12月12日、神商連会館で第5回総会を開催しました。最初に鎌田保会長が「禰屋さんの無罪を勝ち取ることは、人権を顧みない安倍政権のもくろみをつぶすこと。納税者の主権を守るために力を合わせよう」と主催者あいさつしました。

    弁護団の一員である鶴見祐策弁護士が「禰屋事件の現状と今後のたたかいの方向」と出して講演。「裁判が開かれずに長期化しているのは起訴の中身がずさんであったためで、当該建設会社が脱税した額すら検察はわかっていない」と告発。「禰屋さんの黙秘のたたかいで弾圧の狙いは挫折した。本来、起訴とともに保釈することが原則だが、長期間の勾留で禰屋さんの人権を奪っている」と訴えました。さらに鶴見弁護士は民商の納税者の権利を守る闘いの歴史を紹介しながら、「禰屋さんの無罪を勝ち取ることが、憲法の基本原則に立った納税者の権利を勝ち取る本当の勝利となる」と、禰屋裁判の闘いの意義を明らかにしました。

    禰屋さんからのメッセージが紹介され、神奈川の会の三浦謙一事務局長が活動報告、行動提起、財政報告、役員の提案をしました。

    活動の交流では、「諦めたら負け。国鉄労働者として分割民営化と闘った経験を生かして頑張る」(救援会相模原)、「税金担当をしていて他人事ではない。署名推進のため学習を強めている」(土建横浜緑支部)、「禰屋さんが逮捕された1月21日の全国いっせい宣伝はタワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉駅でおこなう」などと意思統一しました。

  • 商売・人生を語る「幸せを呼ぶ やきとり屋」
    川崎幸民商「THEやきとり喜作」小林 毅さん
    川崎市幸区鹿島田1-7-22 TEL:044-555-5823

    90年代から始まった再開発で街並みが大きく変わった新川崎地域。その一角の住宅街に「THEやきとり喜作」があります。店主は小林毅さん59歳。

    新潟で生まれ育った小林さんは、地元の工業高校を卒業後、川崎のコンピューター関連の会社に就職しました。寮生活で同僚との飲み会も多かった当時、よく通った店で「手伝ってくれないか」と声を掛けられます。共働きの家庭に育ち、食事作りには慣れていたし、気軽な気持ちでしたが、自分に飲食の仕事は合っているかもしれないと、23歳で会社勤めをやめました。以来、板前やチェーン店などいくつかの店で修業し、経験を積み上げてきました。

    40歳を過ぎ、「最初で最後の賭けだ!」と自分に言い聞かせ、独立を決意。場所は10代から住み慣れた鹿島田界隈と決めました。

    新住民や企業のサラリーマンがどんどん増える地域には、飲食店も多くできていました。どんな店を作り上げていこうかと街をリサーチすると、「豚」(トン)を扱う店が多く、ならば自分は「鶏」でいこうと決めます。焼き鳥屋での経験もあったので、迷いはありませんでした。

    知り合いのつてで、質の良い素材を扱う仕入先との出会いにも助けられています。白レバー・トリコロホルモン焼き・まるでレバ刺し。メニューを見れば、鶏好きにはたまらない品が並びます。「懐かしの買い喰いハムカツ」のメニューには「時は去ることウン十年前?誰しもあった少年時代、ポケットの中の10円玉を握りしめわくわくしたあのハムカツを再現しました」と添えてあり、ノスタルジックな気分に浸ってしまいます。

    「喜作」という屋号は、おじいさんの名から。孫をかわいがり、「うまいものを食べに行こう」と連れ出され、自分の「食」に対する感性の原点は喜作さんから得たものと確信しています。

    「店は『参ったなー!』が9割ですが、1割の『良かった!』を支えに、20代からやってきたことをすべて生かして、さてどこまで頑張れるかですがもうひと踏ん張りです」と、客を幸せにしてくれる小林さんの笑顔と鶏の味です。

  • ふいごとそろばん 神商連 三浦 謙一さん

    「希望の党」の出現で野党共闘が危うくなりそうだった総選挙があった年の暮れにカンボジアに行きました。日の出をバックに浮かぶアンコールワットのシルエットは神秘的で、何千人もの世界各国からきた観光客がいっせいにオーっと歓声を上げていました。言葉が通じなくても、まわりにいた外国人と写真を撮りあい、「平和」を感じたひとコマです

    ▼アンコールワットは回廊の中央に三つの塔があり、一段高い塔の中を見学するのに下で待たなくてはなりません。その時、30代の男性ガイドが観光客を飽きさせないように、いろんな話をしてくれました

    ▼ポルポト時代の苦労や外国語を勉強して夢を果たそうとしていること、カンボジアの現政権は腐敗し、国民も見放していることなど。野党を応援していて、「今度は野党を勝たせる」と話す一方で、分裂しないかと心配をしていました

    ▼あれっ、どこかで聞いたような話です。カンボジアは独裁政権が弾圧で野党をつぶそうとしているとのこと。日本より厳しいところで頑張っているガイドに励まされた旅行でした。

7つのまちがいさがし

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