【神商連しんぶん2020年11月号】
  • 中小業者向け予算の拡充を!
    横浜市―「新しい生活様式」補助金の活用広がる―

    新型コロナウィルス感染症の影響の長期化が予測されるなか、横浜市は新しい生活様式に対応した設備などの導入のための「中小企業の『新しい生活様式』対応支援事業補助金」制度(以下、補助金)を創設しました。補助を行うことで、市内中小業者の事業継続や経営環境整備を応援することなどを目的としています。市内の民商では幅広い活用を会員に呼びかけました。10月19日からの第3次募集は開始後すぐに予算に到達し、締切りとなりました。

    補助の条件は、市内業者からの購入設備で、その効果は申請者だけにとどまりません。感染拡大を防ぐために、対策を日常的に定着させることが営業を継続するうえで求められています。

    金額は、法人30万円、個人15万円と比較的少額ですが、物品購入や設備工事など、広範に利用できます。簡易な書類のやり取りで受給できる制度となっており、助成率も90%で、小規模事業者にとって利用しやすい内容でした。

     

    安心して来店してほしい

    横浜緑民商の西野英子さんは長津田駅前でカラオケスナックを経営しています。木をふんだんに使ったログハウス風のつくりで、アットホームな雰囲気が喜ばれています。4〜5月はほぼ休業しました。持続化給付金や県協力金、家賃補助など、使える制度はすべて申請し獲得できましたが、開店7年目の今年は賃貸契約の更新もあり、消えてしまいました。民商で補助金の事を知り、法人向けの補助金を獲得しました。お客さんが話し歌っても安心できるよう、透明のパーテーションをしっかりと完備できました。特注のその仕事は同じ横浜緑民商会員の(有)イトウホームが引き受けてくれてくれました。事業主の伊藤慈さんは、店を改装してくれたつながりで、「木調の店に合わせて、パーテーションの土台も木にしようと」と吟味してくれました。店に入るとすぐに、背丈ほどの自動手指消毒器付き体温測定器、空気清浄機が並び、サーキュレーター、清潔感漂うマイクが数本並び、西野さんの気遣いが伝わってきます。「自粛生活を求められ、地域の人たちも心が晴れない毎日を過ごしています。たまには寄って気分転換してもらいたい。安心安全に利用していただける店づくりのために、今回の補助金は助かりました」と語り、まだ通常の5〜6割の売上げで再度の持続化給付金をと願っています。

    横浜緑民商では記帳会の中でも、「配達車のドライブレコーダーとパソコン購入でOKでたよ」「えっ、パソコンもOKなの?ぜひ、うちでも買いたいな」「法人は30万円だから、少し自己負担して33万円分で必要なものを購入しよう」「神奈川県の補助金も考えたけど自己資金が厳しいし、書類がちょっと大変だね」などと話がはずみ、このようなチャンスに、設備を購入をして商売を守ろうと助け合っています。横浜緑民商ではこの補助金制度と小規模事業者設備投資助成金を合わせて14人以上がエントリーしました。

    横浜南部民商でも補助金活用が話題になり、情報交換しながら活用を広げてきました。お好み焼き屋「しぐれ」の宇田川明子さんも民商の事務局から制度について聞きました。以前から考えていた空調を整えようとエアコンを設置し、今回の補助金の活用でひと安心しています。

     

    市と連携して商売守ろう

     

    今回の補助金は、市内民商の会員が積極的に活用してきた小規模事業者設備投資助成金がコロナ禍対応で見直された制度と言えます。

    横浜緑民商の恩田洋事務局長は、「前回の小規模助成金の時から市と懇談を重ねてきました。業者がおかれている実情を伝え、横浜市の応える姿勢を感じています。この補助金は申請が簡素化され、忙しい業者の実情を理解してつくられていると思う。しかし、使い勝手がいい反面、パソコン操作しているうちに〆切時間に間に合わなかった人、予算規模が小さく多くの希望者を取り残したことなど改善点もあり、これからも市と懇談を続け、制度の拡充を求めていきます」と話します。市内の5つの民商は、10月28日、横浜市経済局との懇談を予定しています。

  • カジノの是非は市民が決める! 市長の姿勢を変えようと署名広がる

    横浜市が進めようとするカジノの是非に対し、市民の姿勢を示す住民投票が9月4日から始まっています。10月18日、横浜市内の民商も参加する「横浜市民の会」によるキャラバン宣伝行動が取り組まれました。

    JR鶴見駅→横浜駅→京急上大岡駅で宣伝カーから「カジノの是非は市民が決めましょう」と呼びかけると、「私も署名します」と順番待ちの列ができるほど。横浜駅では若い世代が多く、足を止めて署名をしてくれました。

    10月7日に開催された中間の市民集会では法定署名数の6万2561人分を超えたと報告され、その後、10万人に達しています。林文子横浜市長は16日の記者会見で、「住民投票の結果を尊重する」と述べ、この間の姿勢を変えています。

    キャラバンに参加した横浜東民商の岩森壮介副会長は、「民所も市民と力を合わせて、最後まで全会員総当たりで署名を広げよう」と話しています。

  • 米原子力空母いらない! 横須賀集会に1千人

    10月4日、横須賀市ヴェルニー公園で「原子力空母はいらない!横須賀集会が開かれ、県内から1000人が参加しました。原子力空母の母港化撤回や戦争法廃止と立憲主義回復、戦争する国づくり反対をアピールし、神商連と県内民商から33人が参加しました。

    神奈川労連の住谷和典議長は「日米地位協定の抜本的改定を求める運動や核兵器禁止条約の批准を求める運動をさらに強めよう」と開会あいさつしました。全労連の黒岩幸一事務局長は 「敵基地攻撃能力の保有は、憲法に反する“戦争する国づくり”そのものだ。『戦争するな』という声を地域から発信しよう」と主催者あいさつしました。

    畑野君枝衆議院議員(共産)の国会報告に続き、「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」共同代表の呉東正彦弁護士が連帯のあいさつをしました。

    地域や各分野からのリレートークや沖縄からのメッセージが紹介され、「憲法が生きる日本を実現するため、市民と野党が力を合わせ奮闘しよう」とのアピールが採択されました。

    閉会あいさつに立った神商連富塚昇会長は、戦後、横須賀市は平和産業都市に生まれ変わろうと、1950年に施行された旧軍港市転換法を踏みにじり、米軍が居座っている事態を告発し、「世論の力で、米軍には横須賀から出て行ってもらおう」と訴えました。

    多摩麻生民商の一野恒臣常任理事は「トランプ大統領が日本から米軍への思いやり予算を4倍にしろと求めていることはとんでもない。反対の声を上げたい」。大和民商の星野智子さんは「大和市も米軍厚木基地のまち。他人ごとではない。連帯し頑張りたい」と話しました。

  • 申請は簡単!みんなで国保料減免を! 横須賀民商

    横須賀民商では、新型コロナ感染症の影響による国保料減免制度が発表されてから、民商ニュースで毎週制度の内容を伝え、活用を呼びかけてきました。商工新聞の配達や集金の際にも直接声をかけ、対話で勧めてきました。これまでに12人が申請し、10人の減免が決定しています。

    申請は今年に入ってからの1カ月の収入が、昨年の確定申告の年収の12分の1と比べて30%以上減っていれば対象になることを伝え、確定申告書の写しと今年の売上帳の写しを添えて役所へ郵送すれば手続きは終了です。申請書の記入も簡単で、持続化給付金や雇用調整助成金の申請と比べても、添付資料も少なく、はるかにシンプルで分かりやすく単純だと呼びかけました。

    6月に届いた保険料通知に制度のお知らせが同封されていますが見落としている人が多く、呼びかけが重要です。スナック経営の会員は「1回の持続化給付金だけでは厳しいので、家賃支援金、国保料減免は本当に助かる」と話しています。

    民商はこれからも呼びかけを続けます。また先ごろ、婦人部も活用を呼びかけるチラシをつくり、仲間に知らせています。民商と婦人部で力を合わせて広げようと話し合っています。

  • 商売・人生を語る「ホルモン焼肉 まんぷくで幸せに」
    平塚民商【ホルモン焼肉まんぷく】中井 智さん
    平塚市宮の前7-8 TEL:0463-22-6860

    平塚駅北口から徒歩3分、駅近なのに急に庶民的な風情がする町の一角に中井智さんが経営する「ホルモン焼肉まんぷく」があります。

    「まんぷく」は文字通り、誰もが大好きな焼肉でお腹いっぱい幸せになってほしいと中川さんが決めた店名です。ゴロゴロハツ・とろけるホルモン・・上ミノ・カルビ・ハラミ・レバー、そして厚切りタン塩・おまかせホルモン…、一品ごとに良心的な価格で、これもこれも!と思わせるメニューが並びます。「同じ肉の塊でも、切り方によって一段と美味しくなりますよ」と話し、たゆまない探求と努力は「安価に美味しく」という理念を裏付けています。

    中井さんは大和市にあった焼肉店で3年ほど修行。いくつかの仕事を経験する中で、客商売は性に合っているかも!と感じ、4年前の2016年11月に開店しました。修行時代に知り合った納入業者から居ぬきでこの店を紹介され、借り入れや資金繰りのアドバイスも受け、支えてもらいました。

    しかし、オープン当時は赤字続き。2カ月間ほどはお客がほとんどなく、「カウンターにうつ伏して泣いてしまうような毎日でした」と振り返ります。ぽつんぽつんと寄ってくれた近所のお客さん数人から、「大丈夫、平塚にはこんなに安くて美味い焼肉の店はない。頑張れ」と言われ、自分でも平塚中の店を食べ歩きました。よし!と確信を持ち、改良を重ねてきたタレやキムチを大事に、レシピも工夫して頑張るうちに、どんどんお客さんは増えてきました。

    明るく豪快な中井さんの人柄もお客さんを呼びます。お客と店主の垣根を越えて、親しい関係が出来上がっていますが、お客さんの気持ちを大事にする店づくりを忘れません。「店主の姿勢で人は集まります」と話す中井さん。休日には地元のお客さんたちとバーベキューに出かけたりもします。「ずっと平塚の人、地方から来た人、老若男女楽しいですよ。いろんな町に住んだけど、平塚、いいですよ」と人のつながりを楽しむ中井さん。

    20代には労働者として、リーマンショックによる解雇・労働争議も経験し、たどり着いた飲食の世界。まんぷくファンを何よりも大事にする中井さんの魅力が、自慢の焼き肉をいっそう美味しくします。

  • ふいごとそろばん 戸塚民商 二本柳 隆樹さん

    今総会で新しく会長に選出され、正直戸惑っています。世界的に今まで経験したことのない状況の中で会員を増やし読者を増やすにはどうしたらよいか?

    ▼役員が高齢化する中で会議の会場(事務所3階なので)や時間など工夫をこらさなければならない問題に直面しています。そこで30代・40代・50代の会員をどのようにして民商に引きつけることができるか役員の若返り(?)をどうつくるかを模索しています

    ▼さしあたって対象となる会員を集めて、難しいことは抜きにして話し合いを持とうと考えています。成功するかどうかはわかりませんが粘り強くやっていこうと思います

    ▼仕事は内装工事と住宅のクリーニングを中心に行っています。いつもギリギリまで仕事をして会議や行動に参加、または終了後再び仕事に戻るような状況です。いいか悪いかは別にしてこれが私の仕事スタイルなので今後も体調に気をつけながら貫いていきます。

7つのまちがいさがし

民商紹介ムービー

県下民商のホームページ