【神商連しんぶん2021年02月号】
  • 「知って 知らせて 組織する」
    全商連太田義郎会長が講演―2021新春のつどい―

    民商・神商連は1月6日、神商連会館で全商連太田義郎会長の講演をメインにした2021年「新春のつどい」を開催し、「春の運動」での前進を誓い合いました。

    神商連冨塚昇会長が「米が良くできる田んぼはどれだけ足跡があるかどうかだ。民商も業者の中に飛び込んで、実り多い田んぼになるよう力を合わせよう」とあいさつしました。

    次に「『大いなる大志』をいだいて」をテーマに太田会長が1時間にわたって講演を行いました。「コロナ、地球温暖化は新自由主義の行き詰まりをあらわにした。『中小企業を2分の1にする』と新自由主義をさらに推し進めようとしているのが菅内閣」と訴え、「今まで自民党を支えてきた中小企業とも民商が共同できる条件が広がっている」と指摘。「こうした情勢の中で『知って、知らせて、組織する』民商が地域経済振興の方向を示して、前進を切り開いている。コロナの下、工夫をして集まって相談し、会員の力を引き出て、前進しよう」と講演しました。

    「春の運動」の訴えを下谷清人副会長(拡大推進委員長)がおこない、各民商の代表と県共済会、県婦協の代表が今年の抱負を語りました。下地勝巳副会長の一本締めで閉会しました。

  • すべての業種の実態に見合う支援を! 民商・神商連が県に要請

    民商・神奈川県連は緊急事態宣言の発出に伴い、1月14日、中小業者の営業と生活を守るコロナ対策の支援を県に要請しました。神商連から山岸勇副会長他4人が参加し、県から八尋有造産業労働局企画調整課長、高山明彦金融課長、小板橋美絵子中小企業支援課副課長が対応しました。

    山岸副会長が「地域を支える中小業者の深刻な実態を聞いて対策してほしい」とあいさつしました。

    三浦謙一事務局長が、@すべての業種を対象に事業規模や売上減少の割合に応じ、事業維持に必要な給付金をA国にも要求し必要な財源を確保すること B市町村とも協力し申請と相談ができる窓口を設置することC資金繰り支援の強化DPCR検査の強化と医療機関への減収補填を、の5点の要請事項を説明しました。

     

    商売をつなぐ対応を早急に

     

    参加した大和民商の稲垣正光さんは、「県のホームページにある『協力金の不正時給は犯罪です!』は、業者を威圧する。改善すべき」と伝え、「8日から時短の店もあるのに12日からの交付はおかしい。申請が2月7日以降となっているが先払いしてほしい」と要望。横浜中華街で鍼灸師を営む横浜南部民商の鳥越孝一さんは、「中華街は観光客が途絶え、影響に見合った支援をしなければ倒産・廃業で観光地でなくなる。店に直接支援をお願いしたい」、神婦協の目黒千惠美会長は「協力金をすぐに支給されるよう手続きの工夫を」、山岸副会長は、「業種を問わず、事業規模、売り上げの減少に応じて持続化給付金の第2弾を」と要請しました。

    八尋課長は「県も同じ認識。政府に対策と財源を要求している。協力金の早期の支給は、国の制度の問題で努力をするが難しい」と回答しました。さらに実態を出し合い、実現を求める取り組みの強化が必要です。

  • 会員の喜びが確信に!―県協力金第5弾知らせる― 大和民商

    飲食店への時短営業要請に応える県の休業協力金第5弾は、横浜市と川崎市以外も対象になります。期間は1月12日から2月7日までです。

    大和民商では開始日前日の1月11日、制度の内容を会員に知らせようと役員・事務局5人が事務所に集まりました。集まったメンバーで学習し、翌12日から時短に対応できるよう、役員が手分けして飲食業の会員54人に電話を入れ、40人につながり情報提供しました。

    ほとんどの会員は協力金について知っていましたが、民商役員からの電話でさらに安心感が高まったようです。また、2月7日以降に申請が始まりますが、申請書の書き方が分からず、教えてほしいとの声がたくさんありました。

    今回の教訓として、電話を入れた会員のところではとても喜んでもらいましたが、電話入れの活動に参加した役員が会員の役に立ち、力になれたことで晴れ晴れとしていたことです。

    翌日は婦人部の小川さおり部長と森幸子会計が事務所に寄り、昨年末から続けている部員への電話入れの続きをおこない、制度を知らせました。婦人部に入っているが、普段、どんな婦人部活動がされているのか見えない、という声をたまに聴くのですが、スナックはほとんどが女性事業主なので、目に見える婦人部活動としてアピールすることにもつながりました。

    電話かけに参加した役員の稲垣正光さんは、神商連が14日に行った県への要請行動に参加し、飲食業の会員の生の声を届けました。

  • 倉敷民商弾圧事件 禰屋さん逮捕から7年!怒りの宣伝行動

    会員の「脱税ほう助」を行ったとの嫌疑で岡山県・倉敷民商の禰屋町子事務局員が逮捕された日から7年になる1月21日、不当逮捕に対する抗議行動が全国に呼びかけられました。

    神奈川県では民商・神商連、国民救援会、地域支援の会などから5人が参加し、伊勢佐木町商店街で宣伝行動を行いました。

    スタンディングの横断幕を見て、通る半数ぐらいの人が足を止めます。神商連の高橋正勝副会長からの裁判支援のうったえにしばらく耳を傾けて、「どんなことを協力すればいいのですか」「前にもこの話をここで聞いた。今の世の中、おかしくなっている」などと声が寄せられました。

    行動参加者からは、「多くの人たちが関心を持ってくれていることが伝わってきた」「横断幕の、禰屋さんの写真に注目していた」「人権をないがしろにする今の政治と結び付けて関心が寄せられているのでは」などと感想が出されました。

    県内ではこの日を中心に、川崎の会が武蔵小杉駅で、救援会県央支部が平塚駅で宣伝に取り組みました。

  • 後期高齢者医療保険料減免―不安に応え速やかに決定通知を― 神婦協が要請

    新型コロナ感染拡大による事業収入減少などへの対応で、後期高齢者医療保険料の減免制度が作られましたが、申請から決定通知が届くまで3カ月も要しています。神婦協は1月22日、目黒千惠美会長ほか2人の参加で、改善を求め、神奈川県後期高齢者医療広域連合(以下、広域連合)と懇談しました。広域連合は資格保険課の伊東卓也保険料係長と担当事務局の2人が対応しました。

    目黒会長は、「長引くコロナ禍、高齢で頑張っている自営業者の暮らしは大変。減免制度で助けられるが、決定までの期間、当事者らは不安だし生活費の確保にも苦慮している。改善をお願いしたい」と要請しました。

    厚木民商の高橋雅子事務局は、「10月末に申請した会員には、1月15日に決定通知が届いた。通知書を見れば、12月21日に決定したことが1月4日付けの文書で作成されており、決定まで2カ月弱、さらに通知まで25日もかかるのはなぜですか」と尋ねました。

    担当者は「自治体から申請書が届き、通常の1人体制を7人に強化し審査。毎月1回21日をめどに決定通知を自治体に返している。その先は自治体の仕事。大きなシステムの中で行っているので変えられない」と回答しました。

    参加者は「ひっ迫している実態に、速やかに対応してほしい。減免制度の延長を国に対し求めてほしい」と要請しました。「皆さんと一緒にこちらでも声を届けます。困ったことは連絡をください」と結びました。

  • 商売・人生を語る「横浜ハイカラ」3代変わらぬ味の洋食屋さん
    横浜南部民商 (有)レストラン コトブキ
    横浜市中区伊勢佐木町5-129 電話:045-251-6316

    「まいど、ありがとうございます!」―。店内には、店主鈴木正子さんの張りのある声が響きます。横浜は伊勢佐木町、昭和を思い出させるような通りのなかに、「レストラン コトブキ」があります。料理屋で仲居として働いていた夫の誠一さんのお母さんすみえさんが昭和29年に開いた洋食レストランです。

    ポークカツ、ハンバーグ、メンチカツ、レバステーキ、グラタン、ウインナーナポリタン、ミートソース・・・。50種ほどのメニューが開店当時から変わらぬ味でお客さんを迎えます。

    それぞれの料理のソースやドレッシングをはじめ、すべてのメニューは材料を仕入れ、店の手作りを守り通しています。

    2代目の誠一さんが7〜8人の従業員とともに厨房で腕を振るう頃、店は24時間営業。日本の高度成長期の当時は働く人、余暇を楽しむ人たちが街を往来し、時間を問わず立ち寄ってくれました。おしゃれな洋食を楽しみながらお酒で盛り上がり活気にあふれていました。

    誠一さんが病に倒れ、それまでは専業主婦だった正子さんは3代目を決意します。「お義母さんの時代から夫へと続いてきた味そのまままの、町の洋食屋さんがいいんです」と笑顔の正子さん。昨年、誠一さんの13回忌を済ませたいま、厨房は、誠一さんの仕事をそばで見ながら覚えた2人のコックさんが守ってくれています。従業員とのつながりが店の要と話す正子さん。味を守り通す一方で、キノコオムライスやスペアリブなど、正子さんの提案で新しいメニューも生まれています。

    お父さんに連れてこられて洋食を楽しんでいた子どもさんたちも40代、50代のお客さんに。先見の目で店を立ち上げたお義母さん、厳しく厨房に立ち続けた夫から受け継いだ店の歴史をさらに先へ、と頑張る正子さん。昨年はコロナ感染拡大の影響で、売り上げは大きく落ち込みました。「従業員の暮らしを守ることが一番です。多少お金がなくても、食事には困らないので大丈夫!まだまだ町の洋食屋さんは頑張ります!」と正子さんの笑顔は最高です。

  • ふいごとそろばん 川崎幸民商 篠崎 信男さん

    高校を卒業後、親戚のつながりをもとに上京し、飲料水の卸問屋に就職しました。固定給2000円+歩合給で、私が担当するところだけで50〜60万円の売上があり、歩合給が固定給を大きく上回っていました

    ▼その卸問屋に15年ほど務め独立しました。当初は大型のスーパーなどもなく、商売も順調。商店街の端から端まで商品を卸すだけで一日が終わるほど忙しく、新規取引先の開拓も一日で30件も獲得できる程よい時代でした

    ▼それが転機を迎えたのは小泉政権以降の構造改革で大型スーパーの出店が増え、取引先の駄菓子店など個人の商店が廃業に追い込まれました

    ▼そんな折り、近所にいた同業者から川崎幸民商を勧められ入会しました。民商では会計を担当しています。厳しいときに色々と相談に乗ってくれる民商がある事は商売人にとって心強い存在です

    ▼私はパソコンなどには触れませんが、持続化給付金の申請なども丁寧に教えてもらい商売を続ける事が出来ます。これからも商売、民商活動ともに頑張ります。

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