【神商連しんぶん2022年02月号】
  • 持続可能な経済を担うのは中小業者!2022年 神商連 新春のつどい

    民商・神奈川県連は1月10日、2022年「新春のつどい」を横浜市健康福祉総合センターで開催し、およそ100人が参加しました。

    主催者あいさつで富塚昇会長は、「民商・神商連はコロナ禍で『誰一人取り残さない』を合言葉に奮闘し、中小業者の暮らしと商売を守るために、がんばってきた。持続可能な社会をつくるため吉田先生の講演を学び、『春の運動』で前進しよう」と参加者に呼びかけました。

    来賓の畑野君枝前衆議院議員がかけつけ、あいさつしました。

    駒澤大学経済学部名誉教授の吉田敬一さんが記念講演をおこない、「持続可能な経済を担う中小業者の役割と展望」のテーマで学びました。吉田さんは「1980年代から商工交流会運動などを通して、民商は持続可能な経済をつくる主体になろうと奮闘してきた。時代が民商運動に追い付いてきたことに確信を持ち、住み続けられるまちづくり、質の高い教育、ジェンダー平等、つくる責任・使う責任を実践し、中小業者の役割を果たして、貢献しよう」と参加者を激励しました。

    次に「春の運動」DVDを視聴し、全商連70周年組織拡大顕彰で全国牽引顕彰となった川崎幸民商に顕彰品を贈呈しました。

    また、功労者顕彰では50年以上在籍会員を代表して、富塚会長から大和民商の鈴木普会長と相模原民商の早坂二郎共済会理事長に感謝状が贈られました。鈴木さんは「増やしてこそ民商を信条に拡大を訴えると多くの会員が応えてくれる」、早坂さんは「民商は中小業者を支える大事な役割を果たしている。それを後継者に伝えたい」とあいさつしました。

    下谷清人拡大推進委員長が「春の運動」の訴えをおこない、下地勝己副会長の閉会あいさつで「新春のつどい」を終了しました。

  • デジタル化で申告はどうなる!?神商連デジタル化・電帳法学習会

    民商・神奈川県連は1月13日、神商連会館において、益子良一税理士を講師に「デジタル化する税務行政と電子帳簿保存法」の学習会を開催し、オンラインも含めて33人が参加しました。

    取引があった際、その内容の記帳を効率的にするためにパソコンを使って、申告するのがデジタル化のメリットとされています。しかし、『デジタル化しないと経費を認めません』とされ、デジタル化という新しい方法で記帳しなければならない電子帳簿保存法の異常さが浮き彫りになりました。デジタル化を基本とした申告を求める電帳法に、「小規模事業者には、とても対応できない」「考え方が逆さまだ」などの批判の声が上がりました。

    益子税理士は、自主計算パンフを使って「国税庁がデジタル化で納税者と直接結びつき、データを収集して賦課課税的な制度へ変質させることを狙っている。申告納税制度の根幹を揺るがすものだ」と指摘しました。「電子取引をパソコンの中で検索できるように管理することが求められ、それを紙媒体で保存していても経費として認められないことになる。2年間の宥恕措置はあるが、これはお目こぼしということ。権利を主張すれば、青色を取り消すと脅されることもありうる」と問題点を強調しました。そして「改正前の電子帳簿保存法の10条にあった『但し書き』を復活させよう」と、参加者に運動を呼びかけました。

  • コロナからくらし・営業を守れ!消費税5%減税の声各地から
    道行く人が足を止め署名!県各界連が伊勢佐木町宣伝

    神商連も参加している消費税廃止神奈川県各界連絡会は1月24日、横浜市内の伊勢佐木町商店街で、消費税減税を求める署名宣伝行動をおこない、19人が参加しました。

    参加者は次々にマイクを握り、「2022年度の政府予算案が閣議決定されましたが、国民生活に冷たい岸田自公政権の姿勢が示されています。社会保障のために消費税が使われていないのは明らかです」「不公平な税制度を見直せば、消費税減税は可能です。ご一緒に税制見直しの声を上げましょう」「岸田政権は5兆円を超える軍事費をさらに拡大しようとしています。敵基地攻撃など論外。米軍言いなりの軍事力強化をストップさせましょう」などと呼びかけました。

    通る人たちに、「消費税引き下げを求める署名にご協力ください」と呼びかけながら、チラシを渡すと、多くが足を止め、訴えを聞いています。「税率10%になって、重税感がひしひしと。生活が苦しいです」「コロナになってから、大変だから下げた方がいい、という人が出てますよね」などの意見が寄せられました。また、「消費税は必要でしょ。社会保障が困るから」などと話す人もいて、参加者と対話する光景が見られました。1時間ほどの行動で37人が署名に応じました。

  • 商売・人生を語る
    「民商は仲間をつくる場学びの場!大人の寺子屋「班会」が商売の支え」
    戸塚民商 鎌倉支部 那須 佑三さん
    特注家具営業販売 鎌倉市山崎946 TEL:090−7204−5905

    私は15年ほど特注家具の営業、販売を生業としています。法人・個人問わず、親会社から営業の依頼があれば事務所の客間の椅子やテーブル・一般個人客の各ご家庭のニーズに沿った家具などを提案し販売しています。電話やチラシ等を用いて宣伝をかけ、興味のある企業やご家庭に訪問営業をかけ何とか日々奮闘しています。営業は大変ですが、お客様の満足度に答えられる商売です。

    民商への入会は4年前、税務調査にあったときでした。親会社に税務調査が入り、反面調査で私にまで飛び火してしまい途方にくれていたところ、知人から「税金の相談なら民商がいいよ」と言われ、門をたたきました。

    まず支部長と副支部長に付き添ってもらい税務署に過去の修正申告を出し、納付は職権型換価の猶予が適用され一括で納めなくても良いことに驚きました。その後、何回も班会を重ねて税務調査に対する学習会を行い、当日のシミュレーションも徹底的に頭に入れ2日間の調査を乗り切りました。支部長たちに調査当日も可能な限り同席してもらい、本当に頼もしかったです。

    その後もアドバイスを受け、納付は振込ではなく誠意を見せるため必ず税務署に行き納めました。途中、「家を抵当にいれて一括で払え」などの暴言もありましたが、役員さんに内容証明を出してもらい、税務署側から謝罪を受けたことなども驚きでした。今は税務署も好意的で、大好きな営業の仕事に没頭できます。家族も喜んでいますし、仕事においても私生活においても民商に入った自分の判断を褒めてやりたいと思います。

    民商は仲間を作る場でもあり学ぶ場でもあり、特に班会は大人の良き寺子屋で参加をしていると知識と知恵がついてきます。その結果、今は支部の税対部長やってます。もうすぐ79歳になります。コロナ禍で大変ですけど「学びに老い無し」の精神で商売・人生を民商活動と共に謳歌していきたいと思います。

  • ふいごとそろばん 横浜東民商 五十嵐 マリ子さん

    夫は1974年、妙蓮寺の商店街に「メガネのユキ」を誕生させました。店を地域の方々に役立ててほしいと、マホガニー基調のアットホームな店を自分で設計し、合羽橋で見合った什器を購入し、棚などは手作りでソファーを用意しました

    ▼待ち合わせや買い物でのひと休みに利用され愛されてきました。改装で県から借り入れをした際に、「年寄りばかり集まっては売上が上がらない」とされ、休み場所はなくなりました

    ▼それでもお客様に寄り添い、息子もこの思いはしっかりと受け継ぎました。しかし、こうした商売は時世に合わず、ついに近くの小さな店を借りての商売になりました

    ▼コロナ禍では年配の方々相手に小さな店では危険です。眼科医が「量販店で作らないように」と言って下さるので助かります。大型店は委託販売で在庫のリスクがありませんが、個人の店は買取りなので流行を追うことができません。調節力のなくなった方は、持っているメガネを使い分けると、作る必要がない方もいます。そんな方には丁寧に説明すると売ることができません

    ▼消費税が上がる前の9月には、売上げが大きく伸びましたが、10月はゼロでした。コロナ禍の前から商売は大変ですが、チェーン店に代わっていく中で頑張っています。

7つのまちがいさがし

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