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インボイス制度知らせて民商の風を吹かそう! 民商・神商連が県内を宣伝キャラバン
10月9日は湘南民商・大和民商・相模原民商と県連から17人の参加で行動しました。相模大野銀座通りでは通行人が訴えを聞いて、「法人税率を上げれば大企業はため込みをやめて投資に回す。あんたの言う通りだ」と激励。大和駅では「年金は下がり、医療費が上がって生活が大変」と怒りが。藤沢駅周辺の喫茶店や靴修理の店主は、「うちにはインボイスが関係するかわからない」などの意見でした。
10月16日は横浜の5民商と県連から17人が戸塚駅周辺の商店街を訪問しました。ハンドマイク宣伝しながら4組が店に入り対話しました。焼き肉店では「物価が軒並み上がるが転嫁できない」と嘆き、オートバイ店では「インボイス、知りませんでした」と関心を持ち署名に応じました。
10月23日は県内2カ所で行動しました。川崎の5民商と県連から19人が参加し、駅頭宣伝と溝口駅周辺の商店訪問。対話し署名の協力を求めました。和食店は「もう登録申請したが、ない方がいいと思う」と話し署名しました。チェーン店のクリーニング店は「実務負担ばかり押し付けられ、税金は取られてひどい」と署名。ある通行人は、「消費税は5%じゃダメ。ゼロ!」と署名に応じました。
平塚民商・秦野民商・伊勢原民商・厚木民商と県連から14人が各地域4カ所で行動。秦野の商店街では「物価高騰で大変」と署名に応じる人の一方で、「もう無理じゃないの」とあきらめもあり、元気な民商を見せる大事さを感じました。秦野民商はこの間、12人の会員訪問に取り組みました。「役所からインボイスで下水工事関係のアンケートがきた」「オートバイ修理を請け負っている郵便局から登録の要請があった」など、会員の声を集めています。
10月30日は6人が久里浜駅前で行動。露店でハロウィングッズを売っていた青年二人が関心を持ち署名。美容院や衣料品店で対話が深まりました。商店会長も行動を激励し、署名に応じました。 -
網の目学習でインボイス知ろう!会員の不安にこたえて―大和民商―
大和民商は10月13日、インボイス学習会を開催し25人が参加。会員の税理士が制度を説明しました。
インボイス制度はどちらかが損税となり、国に吸い上げられる仕組みで、すべての業者に負担がかかる。消費税はそもそも預り金でも預り金的でもなく、価格の一部。益税は存在しない。この学習会を新たなスタートにして消費税5%、インボイス実施中止の運動を進めようと確認しました。中小業者を困難にする悪政に打ち勝つために仲間を増やそうと鈴木普会長が参加者に呼びかけました。大和民商は秋の運動で新しい仲間を迎えています。その中からさっそく学習会に参加する人もいて、みんなで学ぶ気運が高まっています。 -
すべての班で開催めざし!―横浜南部民商―
横浜南部民商・金沢支部は10月15日、八景・文庫・六浦班が合同でインボイス制度学習会を開催。民商が準備した資料をもとに、仙支部長が説明しました。
参加者5人のうち4人が非課税業者です。各自、計算表に書き込み、消費税額を出してみました。簡易課税制度も活用して計算したところ、驚きの税額になりました。それを見て、「これじゃあ商売やっていけない」(美容室)、「まったく分からない」(経貨物運送)、などと声が上がりました。
消費税の仕組みや問題点、インボイス制度の狙いを知る学習会を多く開いて、対策とともに反対の声を上げようと話し合っています。 -
自主計算で「インボイス対策」を!―神商連自主計算交流会―
民商・神商連は10月11日、民商の班・支部を中心とした自主計算活動推進の交流会を開催し、運動の到達や悩みなどを出し合い、討議しました。
県連の下地副会長が「コロナ禍や物価高騰のもと、自主計算が生き残りのカギになる。大いに議論しよう」と呼びかけました。
参加者からは、「会員同士が教え合う活動ができていない」「横のつながりが弱く実務ができるようになると退会してしまう」「パソコンの操作がネックになっている会員もいる」など、活動の進捗状況について出されました。すべての組織にそれぞれ悩みがあり、お互いに質問や意見交換し、今後の推進の方向を模索する会議となりました。
インボイスの問題が中小業者にとって焦眉の課題であり、こうした情勢を話し合うことなしに自主計算活動は進まないこと、記帳は商売を見直し、あるべき税制・社会保障についての議論の重要性や、自主計算活動の本来の目的について深め合いました。さらに記帳相談員・税金相談員の学習を推進しようと確認しました。 -
共済バス旅行で親睦深め!―湘南民商共済会―
湘南民商共済会は10月23日、千葉県房総半島への日帰りバス旅行を行い、26人が参加しました。3年ぶりとなる計画をみんなに楽しんでもらいたいと、理事たちが話し合いを重ねて実現しました。
藤沢を出発し、10時過ぎには房総着。濃溝の滝・清水渓流公園を散策しました。きれいな空気をいっぱい吸い込んで歩いた後の昼食は金谷港で新鮮な魚料理を楽しみました。コースの最後は地元の和倉酒造・定元蔵で出来立てのお酒を試飲しそれぞれお土産に。
コロナ感染で集まりが難しかった分、仲間に会えて本当に良かった!と喜ばれた一日となり、「今度は紅葉が観たい」「次は、もっと大勢で来たいね」と、嬉しい感想が寄せられています。 -
ジェンダーの視点で憲法を!―神商連婦人部協議会―
神婦協は10月1日、「憲法とジェンダー平等を考える」をテーマに学習しました。講師は憲法やジェンダーに関する講演に数多く取り組んでいる太田伊早子弁護士です。
歴史的に定着している男女の役割や位置づけ。男女平等のレベルを表すジェンダーギャップ指数で日本は116位と低位置にあり、男性優位の社会を示しています。とりわけ、女性の政治参加は男性に比較し困難が多く、妊娠・出産・子育てや、小選挙区制度などが大きな壁になっています。教育や仕事などでも女性は低く見られ扱われる風潮があり、大学受験でも差別的な対応もあります。男性優位の社会を直視し、切り開いていこうと呼びかけ、参加者を励ましました。 -
商売人生を語る「女将の笑顔はまちのたから物」今日も元気に「いらっしゃい!」
川崎中原民商 居酒屋「太閤」 牧田 保子さん
川崎市中原区木月1丁目6-32 電話:044−433−8694お父さんと二人で始めた店だから、一人でもできる限り―、と居酒屋「太閤」を切り盛りする牧田保子さん。再開発がめざましい武蔵小杉の住宅街に昭和を思わせる店の灯りがともります。
保子さんは福島県会津の生まれ。中学を卒業すると川崎の大手電機会社に就職し寮生活。親戚のすすめで高校に入ろうと決意し、アパートを借りて働きながら通います。卒業して間もなく、たまに手伝っていた料理屋で働いていた博明さんと知り合います。それぞれ家賃を払っているのはもったいないと結婚し、保子さんは会社を退職し、夫婦そろって店で働きました。店主から、自分は不動産業に専念したいので店をやってほしいと言われ、そのままの屋号で引き継ぎます。
洋食と和食、両方を得意とする博明さんと保子さんの明るいもてなしで店は大忙し。二人の子育てしながら若い夫婦は必死で働きました。しかし、第二子の長男を7歳のとき、水の事故で亡くします。失望を乗り越えて働き続けますが博明さんは54歳で他界。落胆し、「しばらく休みます」と張り紙をしましたが、心配して毎日常連さんたちが寄ってくれました。そのあたたかさに背中を押され、一人でもできることをやって頑張ろう、と気持ちを切り替えます。
「あきらめも切り替えも早いのよ、わたし!」と笑顔で人生の山谷を振り返ります。夫、息子が逝ったあとは、2人の娘と3人で支えあって頑張ってきました。苦しくてもせっかくの店と住まいは手放すまいと30年のローンを払い続け、完済させました。
昔のお客さんは定年を迎える世代。この頃は、若いお客さんも寄ってくれて楽しいと微笑む保子さん。子どもたちもそれぞれ結婚し、本当に肩の荷が下りた気がしています。「女3人でにぎやかだった生活もいまはひとりで自分は自分よ!」と自立するお母さんです。たまに母娘で行く旅行が楽しみです。「ジェットコースター、楽しかったよ!子どものころは何もなかったから夢のようだよね」と、目を輝かせて最近行った大阪USJの話しをしてくれました。
「60も過ぎたら、優雅にモーニングコーヒーでも飲んでるはずだったんだけどおかしいなー(笑)。でも毎日元気でやれてれば、それだけで十分よ」と、今日も変わらず店を開ける保子さんです。
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ふいごとそろばん 神商連事務局 吉田 剛さん
NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にはまっています。川崎生まれの私は、ふるさと神奈川をもっとよく知りたいと思っていました。その矢先に始まった番組だけに、毎週欠かさず観ています
▼番組の最後に、登場人物のゆかりの地を紹介してくれるので、何度かその地を訪れています。ドラマでイメージを持ってから訪問すると、単なる史跡では終わらずに、感慨深い思いが湧いてきます
▼一番初めに訪れたのは、源頼朝の初陣の地である石橋山の古戦場。ここから真鶴の岩海岸まで敗走し、千葉まで船で逃げたことを想像し、その過酷さや昔の武士たちの執念のようなものを感じました。個性豊かな阪東武者らが活躍した鎌倉時代。史跡を巡る旅は当分終わりそうにありません
▼神奈川県は歴史と文化、産業の豊かな県です。同時に、沖縄県に次いで米軍基地の多い地域であり、基地に関わる事故や事件が多発しています
▼ふるさと神奈川県から米軍基地をなくし、自然豊かな歴史・文化・平和の都市として発展させられないものか。地域の民商の果たす役割は大きいと実感しています。