【神商連しんぶん2023年01月号】
  • 歴史の逆行を許さぬ大きな運動を! 会長 富塚 昇

    新年あけましておめでとうございます。

    昨年はロシアによるウクライナ侵攻で世界中が衝撃を受けました。人類が築いてきた平和の道筋が揺らいでいます。岸田首相はこの危機を最大限利用し軍事費の2倍化へと舵を切りました。戦後日本が守って来た専守防衛を投げ捨て、先制攻撃とみなされる敵基地攻撃能力も抑止力の内だとしました。まさに「攻撃は最大の防御なり」と言うことでしょう。仮想敵国をつくりそれに対抗するための軍備拡大競争。なんと愚かなことか。今の日本を本当の意味で守るのに必要なことは違うはずです。成長しない国になってしまった日本を立て直さなければなりません。少子化問題、物価高騰を招いた円安問題、食料自給率やエネルギー問題、景気回復のための大幅賃上げ、年金、医療、介護、社会保障の拡充などなど…。国の予算はこの様なところに使うべきであり軍拡の予算の犠牲にさせない運動が必要です。

    インボイスが10月から始まろうとしています。すべての事業者にメリットのないインボイス制度は、理解がされるほどに反対、延期の声が強まっています。インボイス反対の運動をさらに強めましょう。今年は4月に統一地方選挙があります。悪政を変え私たちの要求を実現してくれる政党を伸ばし、元気に安心して商売ができる政治に変えましょう。その為にも仲間を増やし、民商をおおきくすることです。共に頑張りましょう。

  • インボイスはつぶすしかない!学習し力を合わせよう! 厚木民商

    厚木民商では消費税インボイス学習会を行い15人が参加しました。

    青年部の三浦さんが、下請けの青年たち4人をさそって参加してくれたおかげで、会場は一気に活気あふれる雰囲気になりました。パンフレットや資料を読み合わせて、制度の内容と問題点を出し合って話し合いました。

    発行事業者の登録をすれば課税業者となり、申告・納税が義務付けられます。登録をしなければ親会社や取引先から値引きや取引停止を迫られる可能性があります。親会社にとっても、腕のいい取引先を失う可能性もあり、どちらにしても関係が壊れてしまう点でメリットはありません。

    仲間を連れて参加した三浦さんは、「顧問税理士から、そんな面倒なことはやってられないので、下請けさんにはみんな番号を取ってもらってください」と言われています。

    白色申告の青年は、「自分で計算して申告してるけど、税金、高いっすね!」と話し、青色申告の青年は、「妻が記帳と申告事務をやってるけど、インボイス、よくないよね!やめさせるために、俺らでできることって何ですか?」と深刻です。民商の役員は商工新聞を広げて資料を紹介し、「署名や宣伝などで行動しよう」と呼びかけました。

    業者青年たちは、「難しいけど自分たちの問題だとわかった」「また参加します」と約束し解散しました。

  • 県政ウォッチングで再生可能エネルギー学ぶ

    神商連も加盟する「平和で明るい神奈川県政をつくる会」は黒岩県政の検証を目的に、県政ウォッチツアーの第1弾として「再エネを活用した地域経済を体感」を実施。ツアーには、富塚昇県連会長など民商関係者6人をはじめ、22人が参加し、再生可能エネルギーの活用や耕作放棄地の実態・課題、地域循環型経済について見聞を深めました。ツアーでは、再生可能エネルギーを活用し、農業とカフェ経営を営む社会企業家の小山田大和さんの農地と木質バイオマスを活用する松田町の施設を訪問し、説明を受けました。黒岩県政が推進する未病プログラムを体験できる施設「バレービオトピア」も訪問しました。

    小山田さんからは、作物を栽培する農地での太陽光発電「ソーラーシェアリング」に取り組む合同会社「小田原かなごてファーム」の経営についての説明が。また、木質バイオマスボイラーを設置・活用する松田町健康福祉センターでは町の担当職員から、自然災害の経験から森林の手入れが重要で、その一環として木質バイオマスエネルギーを整備していると説明されました。

    参加者からは、「現地を訪れ、目で見ることが重要だと改めて実感した」「実際に取り組んでいる方の話を聞き、県政の課題が明らかとなった」など、感想が出されました。

    第2弾として「基地めぐり」が計画されています。

  • お届けします!仲間みんなへのメッセージ! 相模原民商婦人部

    相模原民商婦人部は例年、年末の全部員訪問に取り組んできました。「元気に新年を迎えよう!」のメッセージと一緒に、婦人科検診の案内を届けるため、役員が全部員に声をかけました。

    プレゼントのかりんとうを無事に手渡しできたことに一安心しています。「甘いものはどうも…」という意見もありましたが、「お茶受けに最高だったわ!」と喜んでくれる人もいました。

    これからもみんなの意見を参考にしながら、仲間に喜んでもらえる活動をしていきたいと思います。

    (文 内藤登喜子部長)

  • 《共済会のはがきから》

    ◆お世話になっています。いつも細やかに、共済金がありがたいし、あたたかさを感じます。ありがとうございます(綾瀬市)

    ◆共済金、ありがとうございます。10日間も店を休み、売り上げもなく、痛みばかりのコロナでした。そこに見舞金をいただけて大変ありがたく思いました。何かと大変なときは、いつも民商さんに助けていただき、心からお礼申し上げます。これからもよろしくお願いします(港北区)

    ◆民商の健康診断のおかげで、早期に治療を致すことができ、また、共済会よりお見舞いをいただき、ありがとうございます。大変助かりました(平塚市)

    ◆コロナ見舞金をいただき、本当にありがとうございました(藤沢市)

  • 商売人生を語る「和菓子の技術を守り広げて」
    横浜緑民商 和菓子処鶴乃家さん
    横浜市保土ケ谷区新井町461-6 TEL:045-381-0596

    横浜市保土ケ谷区千丸台商店街にある「和菓子処鶴乃家」の店頭には、季節を彩る練り切り菓子や餅、串団子などが色とりどりに並びます。まちの人たちは朝つきたての餅が大好き。大人気の大根おろし餅はすぐに完売します。

    北条正明さんがこの地に和菓子屋を創業し、55年が経ちます。「うまいものを作るには、うまいものを食べてみる」などを持論に、息子さんとともに現代の人の嗜好に合った商品の研究にも努力してきました。

    実家も和菓子屋でした。菓子職人のお父さんが若くして亡くなり、暮らしのことを考えて一度はプレス工をめざします。しかし、仕事中にけがをして和菓子職人に転職。早朝から夜遅くまで休みなく厳しい修行でした。同僚が夜、布団に入りながら布巾に包んだ餡子で和菓子細工の勉強をしているのを見て、自分は店を持とうと決意し25歳で独立します。全盛だったころの商店街はおよそ100軒もの店が並び、人の往来でにぎやかでした。当時は割引セールやチンドン屋を呼ぶなど、宣伝にも工夫を重ねました。餅つき大会などで集まり、地域のコミュ二ティーを豊にしてきました。やがて、大型店などの出現で、通りから次々と小売店が姿を消す中、北条さんは腕と経営力をみがき、地域の人たちに親しまれる「鶴乃家」を守ってきました。

    現在は神奈川県菓子工業組合の理事長を務め、県内同業者の営業発展に心を砕いています。正月=千寿、3月=桃菓、5月=柏餅、10月=ハロウィン…。年4回、北条さんが開発する統一商品レシピを組合員に配布し、全店でポスターを張り出すなど連帯感を強めています。

    「すべてはプラス思考、地元愛です。コロナや物価高でみんな苦しんでいるが、諦めず頑張っていこう」と仲間を激励する北条さんです。

  • ふいごとそろばん 神商連 小林 淳子さん

    年末、以前暮らしていた界隈に足を延ばしてみました。戸建ての家が中型規模のマンションになっていたり、当時、風害を心配して反対運動が起きた巨大マンションも、当たり前の風景に

    ▼保育園は待機児問題が深刻な昨今、22歳になる娘は幸運にも最寄りに入所できていました。自宅マンションから保育園は徒歩でも苦にならない距離で助かりました

    ▼もっぱら夫が自転車での送迎でしたが、小さい信号がひとつあり、その角に懐かしい風情の八百屋が。赤信号で止まるたびに、娘は八百屋のおじさんに話しかけ、かわいがってもらっていたようです

    ▼「おじさーん、今日は運動会の練習なのー」「おー、そうかそうか、頑張るんだよー」と、おじさんへのこんな報告が日課で、たまに、茹でたとうもろこしなどを持たせてもらい喜んでいました。「大好きだった!」と今でも思い出すのです

    ▼八百屋さんはもうなくなっていました。おじさんもどうされているのか。保育園卒園式の日、教えたわけでもないのに娘はおじさんに「ありがとう」とお礼を言い、町でこんな商店が果たす役割を感じたものです。「商店・中小業者の灯を消すな!」と願い、新年を迎えています。

7つのまちがいさがし

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