【神商連しんぶん2023年03月号】
  • 大軍拡大増税NO!インボイスは中止に!
    2・19全中連日比谷集会に全国から1000人

    「防衛増税ストップ!営業と暮らし、命を守れ、2・19日比谷集会」(全国中小業者団体連絡会主催)が開催されました。「税金を防衛費ではなく暮らしや物価対策に使え」「ストップ、インボイス」「税金相談の場を奪わないで」―。それぞれの思いを持ち寄り、全国から中小業者、建設労働者、フリーランスや医療関係者などが千人を超えて参加しました。

    この日、民商・神奈川県連から15民商68人、建設アクションの人たちを含めて神奈川から70人を越えて参加しました。

    この集会には民商・全商連など全中連加盟団体のほか、インボイスや軍拡・大増税に反対する運動団体や専門家も参加しました。全商連の太田義郎会長が、「軍事費が増えれば中小業者の営業と国民生活の予算は減る。消費税を5%に、インボイスは中止、営業と暮らしを守る世論と運動を広げよう」と主催者あいさつをしました。吉良よし子参議院議員のあいさつに続き、フリーランスの会の代表は「インボイスになれば出産も考えてしまう。こんな税制があるなんて信じられなかった。税制で人生が決まるなんておかしい」、続いて登壇した弁護士は「税務相談停止命令制度は廃案を」と訴えました。出版業界の代表は、「小規模な出版社はインボイスになるとフリーランスの人たちとの関係に影響が出る。自由にものが言えなくなる」と告発しました。沖縄県から参加した民商の仲間は、「沖縄の離島では軍備拡大で戦前のような体制になってきている。軍隊は国民を守らない―、という沖縄戦の教訓を国民に知らせなければ」と発言し、会場は大きな拍手につつまれました。

    集会後、サウンドデモで東京駅をめざしました。ラップのリズムに乗って、「ストップ ストップ インボイス」「営業・暮し・命を守れ」と沿道に向かって訴えました。

  • 神奈川選出の国会議員へ要請行動

    集会翌日の2月20日、国会議員要請行動が取り組まれ、県下の民商から5人が参加しました。神奈川選出の国会議員を訪ね、大軍拡反対、消費税減税とインボイス中止、税務相談禁止命令に反対するよう訴えました。

    訴えに対し、「減税の立場だが軍拡は必要」(維新・浅川義治議員秘書)、「与党の立場なので厳しい。ご意見としては伺う」(公明・古屋範子議員秘書)、「5%減税は党の立場」(立憲民主・篠原豪議員秘書)など、対話となりました。

    税務相談停止命令制度は議員も知らず、業者の実状と要望を伝える要請行動の強化が求められています。

  • 営業を守る県知事の誕生を!岸牧子さんを県知事に!

    民商・神商連も参加する「平和で明るい県政をつくる会」から岸牧子さんが立候補を表明しています。民商・神商連は2月24日の常任理事会で岸牧子さんの推薦を確認しました。

    民商・神商連はこの間、県に対しコロナ禍と物価高騰で先行きの見えない中小業者に固定費などの直接支援を求めるとともに、長期的には海外にエネルギーや食糧などの生産物を依存する経済から地域循環型経済への転換を求めて運動してきました。岸さんは4年前の知事選挙に立候補して以降、横須賀石炭火力発電所に反対する運動に関わり、運動が「反対」から「作りたい社会を展望する」運動に変わっていったことを紹介し、「再エネ100%宣言」で平和で自由に暮らせる神奈川を人びとの力で作りたいと表明しています。

    常任理事会に訪れた岸牧子さんは、「再生可能エネルギー100%をめざす運動は、県内の中小業者に方々の仕事おこしにもつながる政策です」と呼びかけ、持続可能な社会・経済への転換や大軍拡に反対する私たちの願いと一致しており、共感が広がりました。

     

    《プロフィール》

    1956年、神奈川県湯河原町で生まれる。小田原城内高校、武蔵野美術大学卒業。美術教師を経た後、富山県剱岳の山小屋で働く。結婚し横須賀市に移住。文化を通して地域の子育て運動にかかわる。「横須賀市民9条の会」を結成。2019年、神奈川県知事に挑戦し70万票を超える得票。核も基地もない横須賀をめざし、市長選にも挑戦。「よこすか・みうら市民連合」など様々な市民運動にかかわる。

  • 横浜ノース・ドック、県内基地が攻撃対象に!
    県政ウォッチ第2弾 基地調査と石炭火力発電所視察

    神商連も参加する「明るい県政をつくる会」は2月2日、県政ウォッチ第2弾として「県内基地調査&石炭火力発電所現場視察」を実施しました。関係諸団体から24人が参加し、民商からは、横須賀民商武井勇起雄副会長と神商連の漆原晃副会長、吉田剛事務局員が参加しました。

    午前8時半に横浜駅をバスで出発。13隻280人の小型揚陸艇部隊が新たに編成される横浜ノース・ドックを車内から視察した後、横須賀基地へ移動。基地を見渡せる近隣公園で現状について説明を受けました。また、厚木基地とキャンプ座間も現地視察を行いました。調査では、米軍と自衛隊が一体化していること、有事の際にはこれらの基地が重要な役割を果たし、相手から攻撃対象となりうることが明らかとなりました。このほか、横須賀・久里浜の石炭火力発電所を視察。温暖化対策が急がれる中、二酸化酸素を大量に排出する同発電所の有害性について詳しい説明を受けました。

  • 血税を軍事費に使うな!3・13重税反対全国統一行動の成功を

    大和民商は2月19日と26日の両日曜日、地域の土建、年金者組合、生活と健康を守る会、労組働組合などで構成する「3・13重税反対大和実行委員会」の税務署前宣伝に参加しました。税務署には多くの人たちが納税する姿が見られました。参加者は「国民の血税は軍事費に使うな」「消費税を5%に」「インボイスは中止」と声をあげました。

  • 商売・人生を語る 「時計はもう一度カチカチと」
    大和民商 平塚 豊さん【栄光堂】
    大和市中央林間3-4-18 電話:046-274-4045

    小田急線中央林間駅前で創業58年の時計貴金属を修理する店「栄光堂」を経営する平塚豊さん。1回目の東京オリンピックが開催された1964年、平塚さんのお父さんがこの地に開業した老舗を継ぐ2代目です。

    「当時、この辺りは雨が降るとすぐに大きな池ができて、ボートを浮かばせて遊んでいたね」と懐かしく思い出します。平塚さんは高校卒業後5年間、住込みで他の店に修行に出ます。休みもない厳しい毎日で、閉店後も夜は一人で自主トレ。時計だけでなく貴金属や眼鏡までひと通りマスターしました。

    やがて、実家の栄光堂をお父さんと二人で切り盛りし、夜はスナック経営と2足のわらじで多忙な日々でした。スナックは3年ほど前に閉店し、いまは一人で「栄光堂」に専念しています。

    平塚さんの職人としての技術は自他ともに認める腕前で、口コミで広がり、「大事にしている時計が動かなくなった」「腕時計のバンドが切れたので、直してまだ使いたい」「指輪が、ゆるくなってきた」などと、今では全国から修理やオーバーホールの仕事の依頼が来るほどです。「宣伝してないのに勝手にネットで広がっているみたいで、全国から問い合わせが来るんだよね」と嬉しそうに語ってくれました。

    平塚さんは、趣味と実益を兼ねた発明もしていて、最近はマスク着用時の眼鏡の曇り止めを発案し、特許申請もしています。すでに店で扱っていて、関心のある方はぜひお問い合わせください。

    これからの夢を尋ねると、「時計の修理をする職人が減っているので、身体が持つ限り続けたい」と話します。修理をあきらめてお宅に眠っている時計があったら、どうぞご持参ください。平塚さんの腕で、もう一度カチカチと働いてもらいましょう。

7つのまちがいさがし

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