【神商連しんぶん2023年08月号】
  • 業者・フリーランスの仕事と夢を奪うな!それでもやるの?インボイス

    政府が強行実施する「消費税インボイス制度」は、小規模事業者の商売や、フリーランスの仕事の継続に大きな影響を及ぼすと、不安と混乱が広がっています。「消費税を含めた税のあり方を考えるネットワーク」が主催するパネルディスカッション「それでもやるの?インボイス」が8月5日に開催されました。会場では33人とオンライン会場44カ所で視聴しました。

     

    今回のパネルディスカッションは、10月から実施予定となっていることから、この制度の導入目的や問題点について討議することを目的に行われました。

    最初に、税理士の亀山美代子氏が、「消費税とインボイス制度の仕組み」について講演しました。元請けと下請けの間で発生する消費税の負担分に関する考え方や、簡易課税制度のポイント、経過措置、「益税論」のまやかしなどが解明されました。

    パネラーとして参加した、「インボイスを考えるフリーランスの会」の小泉なつみさん、建交労(全日本建設交運一般労働組合)軽貨物ユニオンの高橋英晴さん、フリー編集者の吉田美幸さんら3人が、それぞれの立場から、制度実施から受ける影響などについて発言しました。

     

    弱い者に負担背負わすインボイス

     

    高橋さんは、軽貨物業界の実態について報告。下請化でドライバーの独立が急増しているが、ほぼ免税業者で、アンケートによればインボイス登録は34%程度。登録を求められる中で廃業を予定する人が多く、2024年にはドライバー不足から物流が滞る問題が懸念されると指摘しました。

    小泉さんは、広がっている「STOP!インボイス」運動の経緯について説明し、自分か取引相手のどちらかが税負担となることが納得できないと強調しました。フリーランスは、介護や子育てなど、様々な事情を抱えている事でこうした働き方になっている場合が多く、ここに課税とは許せないと訴えました。

    吉田さんは、インボイスの問題を知らせるための漫画を発表しました。新人の編集者などは、インボイスで負担をかぶせられて廃業の危機にあり、業界では2〜3割が辞めてしまう恐れがあると警告しました。IT業界では、仕事のできるエンジニアでも収入はそれほど多くなく、やはり廃業が多くなることが予想され、それによってサラリーマンの人たちに、過重な仕事が背負わされることになると訴えました。

    この日のパネルディスカッションを通じて、インボイス制度は弱いものに消費税負担を背負わせる悪法である事、そのためにさらに廃業や人材不足の問題が深刻化するなど、社会問題となることが明らかになりました。インボイス反対の取り組みは、働く者の尊厳を守る運動であり、税金の問題で、働く者が夢をあきらめなくてはならないような状況を止めようと呼びかけられました。

     

    業者が声上げ政治を変えよう

     

    神商連会館では、横浜東と伊勢原の各民商、年金者組合の役員ら6人が視聴し、パネルディスカッションの後、感想などを出し合いながら、意見交流しました。「問題の本質をつかめたが、もっと勉強が必要だ」「この制度で誰が得をするのか。中小業者ではない。大企業は優遇されているのに」「税率が上がるわけではないので、消費者には分かりづらい。益税論などとんでもない」「取引業者同士で押し付け合わせるひどい制度だ」「今後、格差がさらに広がる。政治を変えないといけない」など、活発な討論となりました。

  • 商工交流会を視聴しよう!

    9月1〜3日、8〜10日の6日間、商工交流会が行われます。神商連のオンライン視聴日程は下記のとおりです。希望者は連絡をお願いします。

     

    ◆9/1(金)18:00〜
    企画1講演「中小企業の連携による経済活性化の可能性」

     

    ◆9/2(土)16:30〜
    企画2パネルA「小規模事業者を支える自治体の役割」

     

    ◆9/3(日)16:30〜
    企画4基礎講座@「経営計画の作り方と実践方法」

     

    ◆9/8(月)18:00〜
    企画3パネルB「危機に負けない私の経営改善」

     

    ◆9/9(火)18:00〜
    企画5基礎講座A「インボイス対応を学び合う」詳細

  • 新しい仲間と知り合って集まって民商を語り合う!
    会員歓迎会・役員ごくろうさん会 多摩麻生民商

    多摩麻生民商は、7月2日に定期総会を終え、1年間お疲れさまでした、とお互いの労をねぎらうとともに、この4年間、コロナ禍で、大勢で集まることがむずかしく、新入会員の歓迎も出来ずにいたため、歓迎会とごくろうさん会を、会員の店「らーめんはうす」で行いました。

    開会あいさつは、民商副会長で組織部長の一野忠臣さん(登戸支部)が、「民商はみんなが主役の組織、役員は出来るだけ直接会員と対話をして、会員同士のつながりを強め、会員の悩みや健康のことなどいろいろな状況を聞かせてもらうことが大切」とし、「多摩麻生民商ニュースが会員同士の情報交換になっている、ぜひ読んで大いに活用してほしい、そして広げてください」と呼びかけました。

    ボリューム満点の料理とお酒も飲みながら自己紹介をしました。獣医、清掃業などの新入会員が5人参加し、全部で19名参加でした。そして、多摩麻生民商恒例のクイズ大会で大いに盛り上がり、みなさん様々な商品をもらって帰りました。

    初対面同士もあっという間の2時間でぐっと親しくなりました。これからも、集まりの場を大切に、みんなで多摩麻生民商を盛り上げていこうという気持ちで散開しました。

  • 新しい仲間と知り合って集まって民商を語り合う!
    焼肉パーティーで楽しく大盛り上がり 川崎幸民商

    コロナ感染が落ち着きを迎えたことで、6月11日に開催した焼肉パーティーは久々の宴会で、とても楽しく過ごしました。

    参加者は13人でした。最初にみんなで自己紹介。出身地や生い立ち、商売を始めたきっかけ、商売の売りなどを披露してもらいました。

    参加者は、鍼灸師、建材業、行方表示板設置施行業、書店経営、飲料卸業、クリーニング、自動設計機データ製造業など、多彩な業種が集まり、話も弾みました。3カ月に1度ぐらいはこのような催しで集まりたいねというような要望も出されました。また、班で集まって懇親会や話し合いをしようとの意見も聞かれました。

  • 健康保険証をなくさないで!市国保課と交渉 相模原民商

    相模原民商は7月5日、民商事務所で相模原市国保課と交渉を行いました。民商からは下地勝己会長をはじめ、5人が出席。市側から国保年金課長をはじめ7人が対応しました。

    今回の交渉では、令和4年度と令和5年度に期間が限定されている18才以下の減額措置を子育て支援として恒久的な措置とすることや市のホームページ上で減免申請書を取得でき、減免申請がしやすいよう留意すること、また、滞納者に対して機械的な差押えや債権対策課への移管は行わないことなど9項目を要望しました。

    交渉ではマイナンバーカードと保険証の一体化に伴う、紙の保険証の廃止について、多くの意見が出されました。市側は、「保険証を廃止する法律ができたので、それに対応せざるを得ない。詳細な通達はまだ下りてきていないため不明な点等も多く全てをお答えするにはまだ準備ができていない」と回答。保険証に代わる「資格確認証」を対象者に交付することについては、「神奈川県が主体として県内市町村一体で国へ要望書を提出した」との回答があり、「ぜひ見せて欲しい」と伝えると、後日要望書が民商事務所まで届けられました。

    誰もが安心して医療を受けられる国保制度に!これからも引き続き運動をしていきましょう。

  • 黒岩県知事の人権侵害許しません!女性の権利デー神奈川アクションで声をあげ

    7月25日、黒岩祐治神奈川県知事が4月の県知事選挙投票日直前に週刊誌に取り上げられた女性に対する人権侵害行為に抗議する行動が行われました。

    38年前の1985年のこの日、日本において女性差別撤廃条約が発効されたことを記念し、以降毎年、「女性の権利デー」として行動が続いてきました。今年は、「黒岩県知事の人権侵害をなかったことにできない女性たちの会」が主催したもので、県内の女性たちが集まり、民商婦人部から11人が参加しました。

    参加者はJR桜木町駅前広場から神奈川県庁まで、「人権感覚のない黒岩県知事に県政は任せられません」「神奈川県はジェンダー平等を推進してください」「黒岩県知事は自ら辞任すべきです」と声を上げ、デモ行進しました。

    県庁前では働く人たちの昼休み時間に合わせた宣伝行動で、リレートークが展開されました。その後、デモ行進参加者も合流し、およそ100人が手をつなぎ、県庁本庁舎を人間の鎖の輪で包囲しました。

    参加者は読み上げられたアピールを採択し、知事室と福祉みらい局共生推進本部にそれぞれアピール文を届け、要請しました。知事室への要請には30人ほどが詰めかけ、「県民との信頼をどのように回復する気か。知事はしっかりコメントすべき」「これはまさに性暴力。県知事だから個人的な問題では済まされない」などと、黒岩県知事への怒りや要望を訴えました。対応した担当者は「しっかり伝えます」という回答に終始しました。

  • ふいごとそろばん 横浜緑民商 大貫 美恵子さん

    夫、大貫憲夫が横浜緑民商会長を務めていた36年前、「行政に中小業者の声を届けるには、業者の代表を議会に送り出すことが必要」と仲間に推されて市会議員に立候補。38歳で当選した夫は、9期36年を務め上げ、今年退きました。『市会議員の女房』として走り続けた私の36年間でもありました

    ▼それと交代するかの様に今年、横浜緑民商の総会で私が会長に選ばれました。役員が高齢化する中で役員の成り手がいない、若い役員さんが育たない、そんな中、婦人部長である私にお役目が回ってきたと言う事でしょうか

    ▼役員の世代継承は、横浜緑民商だけではなく多くの民商が抱える問題だと思います。インターネット普及の影響か、特に若い世代は直接の電話や訪問を嫌うようです。集まって話し合い、相談し助け合う民商活動も、変わり目にきているのかな…と思います

    ▼「みんなの幸せのために」「手をつないで」「みんなの力を集めて」という三つの理念はゆるぎないけれど、そこへ至る方法は時代とともに変化して当たり前。リモートだって集まれる。世代間のギャップに臆病にならず、どんな人にも敬意をもって、世代継承していきたいです。

7つのまちがいさがし

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