【神商連しんぶん2023年10月号】
  • インボイスの強行突破許さない!9・14全国中小業者決起集会で行動

    消費税のインボイス制度実施が目前の9月14日、全国中小業者団体連絡会の主催で、「全国中小業者決起集会」が都内で行われ、全国から500人超が参加しました。「インボイス制度の実施中止」「現行の保険証を残して」などの請願署名約5万3千人分が、各地から寄せられました。集会に先立ち、財務省・国税庁など8省庁との交渉と、国会議員要請行動が行われ、物価高騰で困難な中小業者の実情と要望を訴え支援を求めました。

    この日の決起集会に、神奈川県内の民商から40人が参加し行動しました。

    主催者を代表し、太田義郎代表幹事(全商連会長)は、「中小業者はコロナ感染の影響と物価高騰で廃業の危機に立たされている。中小業者を支援する政治に転換させよう」とあいさつ。

    保団連を代表して決意表明に立った神奈川県保険医協会の馬場一郎さん(歯科医師)は「トラブル続きのマイナ保険証はインボイスと並ぶ社会問題。保険証を残せ!の運動ひろげよう」と訴えました。

    この日の行動に連帯して様々な業界団体からスピーチが寄せられました。インボイス制度の中止を求める税理士の会の菊池純さんは、「インボイスは税率をあげない消費税大増税。登録すれば差し押さえや倒産などが生じる。みんなで反対しよう」と訴えました。フリーランスの会の小泉なつみさんは、「国会議員に36万人分の署名を届けたが、50万人を目指している。インボイスはおかしい制度と思い、全商連の情報を力に立ち上がれたことに感謝する」と参加者に呼びかけました。

    集会では「ガソリン・電気代下げろ」「インボイス実施中止」などのステッカーを掲げて、アピールしました。

    省庁交渉では、神商連富塚昇会長が財務省・国税庁の交渉団団長として「納税者の権利憲章」の制定を求め、「消費税は減税・インボイス中止」を迫りました。

    湘南民商から厚労省交渉に参加した飲食業の会員は、社会保険料を分納していましたが、コロナ禍で売上げが減少。滞納額は増え、無理な納付額を突き付けられ、厳しい対応を迫られました。この問題で、藤沢年金事務所の強権的な保険料徴収の改善を求めて要請しました。

    集会の後、横浜東民商、川崎中央民商、川崎幸民商、伊勢原民商、厚木民商の参加者は、地元選出の衆議院議員を尋ね、インボイス実施中止や紙の保険証をなくさないよう要請しました。

  • 各地の報告から商売に希望を思う!商工交流会を視聴して!横浜南部民商 三好 豊さん

    第22回中小商工業研究全国交流・研究集会(商工交流会)が9月1〜3日、8〜10日の6日間で開催されました。「農商工連携による地域振興」「卸・小売・サービス」分科会を視聴した横浜南部民商の三好豊さんの手記を紹介します。

    「農商工連携による地域振興」分科会は、農業が基本になる六次産業化を中心にした実践報告でした。「卸・小売・サービス」分科会ともに共通することは、事業の成否以前に、やりたい、面白い、という強い思いが何より感じられました。

    事業化するプロセスの中で地域との連携、行政への働きかけ、地域の活性化へという実践報告された皆さんの共通点を感じました。それぞれは、ほとんど都市部の皆さんではなく、むしろ、都市部ではないことで、協力し、工夫すること、地域への還元を常々考えていなければ成立しないことを感じました。唯一、都市部と言えば、京都の老舗惣菜屋の後継青年が、代々の伝統と長年のお客様を大切にしながら、若い世代のお客様の獲得に、不定期に商品の惣菜を肴に立ち飲み屋≠開き、宣伝につなげていました。若い世代と言えば、SNSの活用ばかりが言われますが、コロナの制約が外れて、集う¥黷テくりを明るく実行していることが印象的でした。

    日本酒の魅力をもっと知って欲しい、不勉強な消費者に憤りながら全国の日本酒を販売する若い女性。日本中を旅行した時に受けた支援に感謝し、大好きな伊勢をもっと知らせたい、もっと来てもらいたいとレンタルキャンピングカーの事業を始めたのも若い女性でした。定年後に専門性を活かした会社を立ち上げた男性は、孫8人が成長した日本の未来を憂い、孫たちの働き場を残すのがモチベーションとのことでした。

    全体会、分科会とも、期待に違わぬ内容で、たいへんに貴重な機会になりました。

  • 訃報

    神商連前会長(全商連顧問)の鎌田保さんは9月23日に逝去されました。

    生前のご尽力に感謝し、謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

    鎌田保前会長は、鎌田家の次男として誕生し、一家は開拓団として終戦を満州で迎えました。著書「少年の日に地獄を見た」に記されるとおり、地獄絵図さながらの中を命からがらに逃げまどい、引き揚げた体験が、後の生き方の原点でした。

    戦争反対!平和でなければ商売はできない―。常のこの言葉で業者の仲間を励まし歩み続けられた91年でした。

    《鎌田保前会長の略歴》

    1931年 東京で誕生
    1946年 満州から引き揚
    1966年 印刷業者となる
    1968年 湘南民商に入会(副会長9期)
    1987年 茅ヶ崎民商副会長
    1991年 茅ヶ崎民商会長
    1993年 神商連副会長
    1994年 神商連会長
    1996年 全商連副会長

  • 学び交流し事務局員の役割考える!2023事務局員交流会

    9月21日、神商連事務局員交流会が開催され、県下の民商から31人が参加しました。今年は、県連の事務局建設委員会で全体のテーマをはじめ、「報告と問題提起」の内容について準備してきました。

    全商連の中山真常任理事が「インボイス反対運動と民商・全商連の果たした役割」について報告し、事務局員が果たす役割について助言しました。

    報告と問題提起では、新型コロナと物価高騰、役員の高齢化が重なる中で、民商の事務局員として、「道理」「団結」「要求」で連帯すること、新しい運動の担い手づくりにチャレンジすることなどが強調されました。また、フリーランスの方々のインボイス中止の運動を下支えした民商・全商連の取り組みなどについて報告を受け、民商運動の理念について改めて確認し合いました。

    3つの分散会の討議では、インボイスへの対応や組織建設など、日頃の活動上での悩みなども率直に出し合い、「今日の話し合いで元気が出た」など、連帯感を育むことができました。

    参加者からは、「全中連の集会での小泉さんの発言から改めて民商運動に確信を持てたが、中山さんの助言でさらに深めることができた」「組織づくり、民商によって成功している例や、うまくいかない例など、皆さんとても苦労されていると感じ、どう生かせるか考えていきたい」「役員づくりがなかなか出来なくて苦労している。分散会の発言で、役員対象の会員名簿を作り、何回も声をかけるなどしている発言があり、参考にしていきたい」など、積極的な感想が寄せられました。

    交流会後には懇親会も開かれ、楽しく交流しました。

  • 56条は時代に合わない!4年ぶりの議会請願 厚木民商婦人部

    厚木民商婦人部は、「家族従業者の働き分を経費に認めない所得税法第56条廃止の意見書を国に提出することを求める請願」を、4年ぶりに厚木市議会に提出しました。猛暑の中、8月下旬から全議員への要請行動を開始。

    あるベテラン議員は「全議員を回っているんだね。うちの会派の議員には私から話しておく」と。あつぎの会の議員は「会派で相談し、56条、インボイスともに私が賛成討論やります。打合せしましょう」とし、他の議員も「いつも応援しているからね」と激励してくれました。別の会派の議員は、「56条が今の時代に合わないのはよくわかる。青にすればいいんだけどなあ」としつつ、要請はよく聞きました。

    9月14日の総務企画常任委員会での審査当日、婦人部の中山部長の思いを目黒副部長が口頭陳述し、この間の運動の広がりなどを報告しました。

    委員による討論では、「なぜ、青色を拒むのか分からない」「青は50ほどの優遇措置あり。簡単なソフトもある」「働き分が認められないのはおかしい。意見書をあげるべき」などの意見が出され、採択では1人が賛成しました。婦人部では継続して議員に賛同を求める行動をしようと話し合っています。

  • 税金を米軍基地強化に使うな!10・1横須賀集会

    10月1日、横須賀ヴェルニー公園で「原子力空母はいらない!」10・1横須賀集会に全体で600人、11民商と県連から30人が参加しました。主催者は「今年は関東大震災から100年、横須賀が空母の母港化50年、原子力空母の母港化15年の節目の年。日本が敵基地攻撃能力保有に踏み出した今、原子力空母を母港とする横須賀は相手から一番に狙われる。母港化を撤回し、話し合いによる外交に政治を転換させる世論を広げよう」とあいさつしました。

    デモ指揮に立った神商連の富塚会長は「今日はインボイス実施が強行された日。戦争の財源づくりの消費税を増税するためのインボイス導入はとんでもない。戦争国家の道にすすむインボイスも原子力空母もいらない」と訴えました。

    集会後、市役所前公園までデモをおこない、「原子力空母はいらない」「軍事費を削って、暮らしを守ろう」とシュプレヒコールを上げて、アピールしました。

  • 今日はみんなでブルーベリー日和! 秦野民商

    9月9日、秦野民商は昨年も好評だったブルーベリー狩りを計画し、「甘酢っぱい夏の味覚を楽しんでください」と大人22人、子ども6人が参加し楽しみました。

    場所は、民商の山口副会長の知り合い、松浦農園の畑です。8月あたりが旬と聞いていましたが、とても美味しいベル―ベリーの実にみんな大喜びです。

    畑で楽しんだあとはバーベキュータイム。残暑が続く中でも青空の下、みんなで集まって話し、日ごろの疲れも吹き飛びます。

    参加者は、「自然の中で最高の一日だった。民商の仲間はやっぱりいいね!」と来年への期待を残して散会しました。

7つのまちがいさがし

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