【神商連しんぶん2023年11月号】
  • 県内自治体要請で業者要求を迫る!
    山北町⇒新商品開発を支援! 中井町⇒融資完納要件を議論! 湯河原町⇒原油価格高騰支援金を創設!

    県内の民商は、自営業者の要求を自治体に届け、懇談を進めています。
    小田原民商と神奈川県連は10月13日、中井町・箱根町・真鶴町・湯河原町に、19日に開成町・大井町・松田町・山北町、25日には小田原市・南足柄市に、物価高騰への直接支援などを求めて懇談を行いました。
    この行動には、小田原民商の松浦隆雄会長、神商連の富塚昇会長、下谷清人副会長、下地克己副会長、三浦謙一事務局長、吉田剛事務局次長が参加しました。

     

    ●中井町

     

    産業振興課長が対応しました。制度融資に対する税金の完納要件を外すことが話題になりました。課長は「意見の分かれるところだが、議論していきたい」と述べました。途中から戸村裕司町長も加わって懇談しました。

     

    ●箱根町

     

    勝俣浩行町長が対応しました。箱根町は観光が主要な産業であることから、コロナ禍の時には近隣地域も視野に入れ、地域経済と業者が危機を乗り越えられるよう、国よりも早く直接支援を実施したことや国保料の2割減免を実施していることなどが紹介されました。

     

    ●真鶴町

     

    産業観光課長が対応しました。制度融資や商工会会費補助の支援を実施していることが紹介されましたが、下谷副会長がすべての業者を対象に直接支援策を講じて欲しいと要請しました。

     

    ●湯河原町

     

    地域の全業者を対象に原油価格高騰支援金を届けていることや国の高付加価値事業を事業者が活用して店舗のリフォームができるよう町としてサポートしていることなどが紹介されました。

     

    ●開成町

     

    山神裕町長は「みなさんの意見も踏まえて検討する。座間の自立支援の取り組みは把握している。税金滞納などの生活困窮者は町全体で対応していく」と応じました。

     

    ●大井町

     

    小田眞一町長が対応しました。町長はインボイスや税金滞納の実態に耳を傾け、「税金滞納者についてもサポートする」と話しました。

     

    ●松田町

     

    田代浩一副町長長が対応しました。「国の制度を活用した新規店舗への改装費の補助制度を実施している。住宅リフォームは耐震診断と結び、費用補助を実施。税金滞納・生活困窮については相談する」などと回答しました。

     

    ●山北町

     

    商工観光課長が対応しました。国の持続化補助金を活用し、新商品や商品を改良する事業者への取り組みに、町として支援している、などと回答しました。

     

    ●小田原市

     

    産業政策課長ら3人が対応しました。「政府の経済対策と交付金を見て、みなさんの要望も踏まえて検討する」と回答。

     

    ●南足柄市

     

    商工観光課長ら5人が対応。「生活困窮者への対応では学習支援、居場所づくりなどを進めている」ことが紹介されました。

  • 弊害だらけのインボイスは廃止を!消費税廃止各界連が学習会

    消費税廃止神奈川県各界連絡会は11月6日、田村貴昭衆議院議員秘書の村高芳樹さんを講師に、「インボイス実施の影響、廃止への展望」をテーマに学習会を行いました。直近の運営委員会で、「インボイスが始まったけど、これからどのような影響が出てくるだろう」などの質問があがり、問題点を学習し、運動方向を検討しようと開かれました。

    講演は、@顕在化するインボイス制度の弊害A預り金でない消費税法の理解Bインボイス制度廃止の展望、の3つの柱で進められました。

    10月1日から制度が実施され、次のような事例が指摘されています。◎消費税の間違った理解から、免税業者に「ネコババする気か」と10%の値下げを要求。◎公正取引委員会がインボイス未登録者との取引を切る事を「合法化」したため、公取は告発する機能を果たさず◎ヤクルトレデイが課税業者になる場合、税額半分は会社持ちだが、もう半分は売り上げを伸ばしてもらう。インボイス登録を事実上強要◎ヤマト運輸が配達員3万人にインボイス対応の調査をしたところ多くが免税業者を希望。会社側は消費税負担分の増額を懸念して契約解除を通知しました。

    村高さんは、「預り金」でない消費税法の理解は広がらず、益税論など間違った情報流布の実態に触れ、消費税は預り金ではないとし、「消費税法に『事業者は…、消費税を納める義務がある』と書かれており、消費者が負担するとは書いていない。一方、国税庁パンフには『消費税は事業者に負担を求めるものではありません』とあり、消費税法と違うことが書かれている」と説明しました。

    インボイス制度廃止の展望については、フリーランスなどの新しい運動が、野党共闘の広がりにつながっている。労働者とフリーランス働き方の違いがインボイスでわかりやすくなった。「失われた30年」を乗り越え、政治と経済を変える運動に力を合わせようと呼びかけました。

  • いのちと健康を守る民商活動 相模原民商

    毎年欠かさず共済会の健康診断

     

    毎年の健診は、病気の早期発見や生活習慣病の改善に大事と、相模原民商は集団検診を“命と健康を守る大切な1日”と位置付け、今年も、さがみ生協病院を借り切って実施しました。

    民商の仲間だけが集まり、気楽に受けられるのも、この検診の魅力です。今年は85人が受診しました。共済の役員は受付で参加者を待ち、健診報告会や共済会バス旅行のチラシなどを手渡しました。

     

    国保税は払える額に減免を

     

    民商では毎年、市国保課と交渉・集団減免に取り組んでいます。9月下旬に申請の決定通知が届いた、栄光支部のYさんから感想が寄せられました。

    《7割超も減免に!》

    居酒屋をやっています。新型コロナウィルス感染症の発生から売上げが下がっています。今年の5月8日からコロナ感染症の位置づけが「5類」に引き下げられ、お客様が戻ることを期待していましたが、コロナ禍で自宅飲みの習慣がつき、なかなか外で飲む機会が減ってしまったようです。ひと月ごとに少しずつではありますが、お客様が戻っています。しかし、まだコロナ禍以前の売り上げには戻りません。

    昨年度は、数ヵ月分の協力金の給付があり、何とかやりくりできましたが、今年に入ってからは本当に大変で、6月に届いた国保の決定通知書を見て、負担の重さに頭を抱えました。そこで、民商に相談をして、国保減免申請をしてみることにしました。

    令和5年1月から直近までの事業の収支を出し、12月までの概算を計算。コロナの状況が見えず、売上概算を出すのが大変でしたが、昨年度の売り上げを参考に算出し、書類を提出。申請から決定まで少し時間がかかりましたが、無事に減免申請が決定され、非常に助かりました。書類を準備するのは簡単ではありませんが、せっかくある減免制度ですので、対象となる方は「滞納・分納」ではなく、「払える額への減免」をした方がいいと思います。皆さんもぜひ、民商に相談してください。

  • 食べて踊って歩いて気分転換 秋のバス旅行・湘南民商共済会

    湘南民商共済会は10月7日、福島県のスパリゾートハワイアンズに一泊旅行をしました。早朝にバスで出発し、水戸をめざします。偕楽園では歴史アドバイザーの案内で散策。千波湖のほとりで和食の昼食となりました。

    その後、宿泊先のハワイアンズへ。到着後は長旅の疲れに負けず、フラガールによるフラダンスの研修です。夕食までの自由時間は、お風呂や歓談で、ゆっくり過ごしました。

    夕食後はお待ちかねの「ポリネシアングランドショー」です。ついさっきの自分たちのフラとはまったく違う迫力のショーに、うきうきと見入りました。

    2日目はお土産屋さんに寄り、昼食は地元のイタリアンでした。

    帰りのバスはビンゴゲームで楽しみました。アンケートには全員が「楽しかった!」と回答。共済会では、年齢や人数も考えた企画で次回も大勢の参加を呼びかけようと話し合っています。

  • 商売・人生を語る「あなたの”移動“はおまかせください」
    介護タクシーぷらいまる 大和民商 久保田 雄三さん
    座間市東原1丁目10-6-3-5 電話:090-1855-5935

    高齢者の生活を支えてニーズが高まっている介護タクシー。大和民商の久保田雄三さんは、妻の友里さんとともに、2台の車を休みなく稼働させ、行き届いたサービスをと大忙しです。

    家電量販店で配送をしていた久保田さん。今から8年ほど前、経営者が代わるのをきっかけに、仲間4人で独立しました。エアコンの取り付けが主でしたが、冷蔵庫の配送などが大儀に感じてきた50代になり、介護施設で働いていた友里さんの勧めもあり、介護タクシーへ転向を決意します。

    新たに2種の運転免許と介護士の資格をとりました。しかし開業直後、コロナ感染拡大に見舞われ、高齢者の移動は激減しました。同業グループからの情報などを頼りに、何とかつないできました。頑張っている雄三さんの仕事に興味を持った友里さん。「私もやるわ!」と、介護現場を離れ、それぞれ専用のタクシーを持ち、二人三脚の毎日です。

    開業からおよそ4年が経ちました。その間に、地域のケアマネージャーなど、人のつながりの口コミでリピーターも増え、今では1日に5〜6件の依頼に対応しています。

     

    民商に仲間を迎えて

     

    10月から始まったインボイス。制度の詳細が分かりにくく、困っている知り合いもいます。久保田さんは、「不安を抱えていないで、民商で一緒に商売をやっていこうよ」と声をかけました。

    また、エアコン工事時代に一緒に仕事をしていた一人事業主の友人が、得意先からインボイス登録を求められたと相談がありました。「民商には情報があるよ」と勧め、3人を民商に迎えています。

    「自営業を決意した新規開業者は、新しい制度や税金のことで困ることが多い。そんな人たちの力になる民商を広く知らせたいですね」と話す久保田さん。友里さんと力を合わせて、高齢者とその家族をサポートし、今日も町を走ります。

7つのまちがいさがし

民商紹介ムービー

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