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1人も取り残さない声かけで民商を大きく!―みんな元気で新年迎えよう―
大和民商大和民商は先の定期総会で、「年間毎月の会員訪問」を方針に掲げ、支部ごとに役員が中心になり定例で行動を続けています。すべての会員にくまなく声をかけ、商売の状況や、インボイスなど新しい制度への対応に苦慮する声などが寄せられます。「困ったことは1人で抱えてないで民商で相談しようよ」とかけ合う声が、仲間増やしにつながっています。
「いきなり訪問したら迷惑がられないかなー」「突然じゃ、いないかもよ」などと心配しつつ、役員たちは予定している会員宅をめざします。そんな心配をよそに、行く先々で商売の話、健康の話、政治情勢など話題は尽きず、あっと言う間に時間が過ぎます。
民商ではこの行動をするにあたり、アンケートを準備しました。尋ねる項目は、
◎商売の近況はどうですか
◎インボイスの対応は
◎いま困っていることは
◎健康診断は受けていますか
◎民商を紹介したい方はいますか
などで、対話のきっかけにも役立ちます。
飲食店の会員は「コロナが一段落しても、お客さんは以前のように戻ってこない」と嘆きます。建設業の会員は、「インボイスの事で取引先から電話があった。売上から10%引くと言われたけど、どうしたらいいかな」など、切実です。もう一人の建設業の会員は、「インボイスは登録したけど、制度がよく分からなくて記帳がちゃんとできるかな。申告も不安でいっぱいだよ」と訴え、インボイスチラシを受け取り署名に応じました。業者仲間を民商へ迎えよう
訪問行動にあたり民商の鈴木普会長は手紙で、「民商は『一人はみんなのために、みんなは一人のために』『仲間同士の助け合いの組織』を理念に運動しています。訪問させていただくので、商売の状況、民商への要望など聞かせてください。一緒に考えていきましょう」と知らせています。
総会以降の期間で、およそ半数の会員を訪問しました。「12月は業者にとって、何かと気苦労が多い月。インボイス制度の不安、物価高で資金繰りの悩みなどを抱えています。元気で新年迎えようと、一人でも多くの会員と会えるように頑張ろう」と、支部の役員に呼びかけています。 -
調査結果示し直接支援迫る!産業分野で県と交渉
神奈川県商工団体連合会は11月9日、県民連絡会の産業分野の対県交渉を行いました。神商連は富塚昇会長をはじめ10民商と県連から16人が参加し、県側から産業労働局総務室企画調整担当課長の柴田育江さん他11人が対応しました。
冒頭、富塚会長が「コロナ禍以前の売上を回復していない業者が半数近く残っているところに物価高騰が来て苦しんでいるが、支援は次々に終了となっている。地域経済を振興するため、業者の実態をつかみ、直接支援をしてほしい」とあいさつし、交渉を始めました。
最初に三浦謙一事務局長が実態調査の人材確保、税・社会保険料の納付、資金繰りに困っているという回答を踏まえて、「県としても家族経営の実態把握を進めるとともに、『かながわPay』などの消費喚起策より湯河原町のように困っている事業者に直接支援をしてほしい」と訴えました。担当者は「物価高騰分が価格転嫁できるよう元請企業に要請している」「ビジネスモデル転換で支援している」などと回答。「実績はどうなのか」と富塚会長が尋ねると回答できませんでした。
また、県は「新制度はメールで知らせる」「税金の完納要件を融資の条件にしないことを徹底する」など、前向きな回答をした項目もありました。加えて、税・社会保険料の滞納と強権的な徴収問題では、「納税者の状況に応じ柔軟に対応する」と回答しました。職員一人が抱える滞納者数が多すぎて、対応できていない自治体の声を紹介し、体制強化の必要性を訴えました。 -
2024年 新春のつどい
以下の日程で「2024年新春のつどい」を開催しますので、みなさまのご参加をお願いいたします。
日時 2024年1月7日(日)
開場13:30 開会14:00
場所 かながわ県民センター 2階ホール
公演 スタンダップコメディー 清水宏さん
「インボイス制度を考えるフリーランスの会」 -
集まって話し合い世代継承を! 神婦協第61回定期総会
神婦協は11月19日、第61回定期総会を開催しました。目黒千惠美会長あいさつ、神商連富塚昇会長、はたの君枝前衆議院議員が来賓あいさつしました。午前中は方針案、決算・予算の提案、役員推薦の提案に続き、寄せられたメッセージが紹介されました。代表発言は、茅ヶ崎民商婦人部・佐々木満理子さんが学び楽しむ婦部活動について、大和民商婦人部・小川さおりさんが、就学援助など子育て施策充実の運動、厚木民商婦人部・小林登志美さんがコロナ感染拡大の影響を受けながら商売に頑張る仲間の実態などが報告されました。
分散会では、「集まるのは決まったメンバーになりがち。誰でも参加できるような活動をみんなで考えている」「この数年、総会のたびに新しい人が来てくれて、楽しい活動の婦人部になっている」「自分の店に集まる計算集会が有意義」など、方針を深める豊かな発言が続きました。
総会に提案された事項が満場一致で採択され、新役員を選出して閉会しました。
【選出された三役】
会 長 目黒千惠美
副会長 本間かず子
熊沢朋子
日野眞智子
茂木節子
五十嵐マリ子
会 計 内藤登喜子
事務局長代理 小林淳子 -
生命保険の使い方教えます! 神青協経営学習交流会
神青協は11月12日に経営学習会交流会を開催し、民間の生命保険を事業にどう活用するか、部員の知人である保険会社の小笠原昇さんを講師に学びました。中小業者は事業上のリスクや健康問題で常に不安を抱えている事から、公的制度以外に民間の生命保険が活用できないかとの視点で取り組まれたものです。
「経営者と生命保険」をテーマに、経営者に寄り添った内容で、時にはクイズなどをまじえて進められました。事業主に万が一の事があれば、これまでの生活が一変する恐れがあること、コロナ禍でそのことが浮き彫りになり、そうした場合にいかに対処するかなどについて学び合いました。
また、公的年金の種類や保険料と受け取る年金額について確認し、補填分として民間保険の活用など、中小業者の経営や生活設計に則して考える事が 大切と強調されました。事業上でのリスクに備え、事業継続資金や借入金返済対策、連帯保証債務対策などについて、また、遺族が相続を放棄する場合の考え方についても説明がされました。
民間保険は、ほとんどの人が詳細まで理解しておらず、掛け金と受領金額などの理解が重要です。
学習会後の懇親会は異業種交流会となり、それぞれの商売の状況や、インボイス制度で困っていることなどを出し合いました。神青協では、今後も青年業者の経営に役立つ学習会を開催していく予定です。 -
つなぐ商売「心のこもったお好み焼きをどうぞ!」
横浜南部民商 お好み焼き【しぐれ】古川 明子さん
横浜市磯子区岡村8-3-1 電話:045-752-4901子どもも大人も、みんな大好きなお好み焼き。古川さん親子が営む「お好み焼き・しぐれ」は、磯子区岡村にあり、地域のお客さんから愛されています。
お好み焼きの鉄板に加え、たこ焼きプレートも用意し、「自分で焼いてみてくださいね!」とお客さんに声をかけると、「なかなか難しいねー」と、店内はいつもあたたかい雰囲気です。
店主は古川明子さん。中華屋を長年やっていたお母さんの淳子さんが、およそ25年前に始めた店をずっと手伝い、いまは長女の綾香さん、次女の歩美さんと3人で切り盛りしています。
「お母さんはとっても料理が上手。お酒にも合うおつまみを手抜きせず作り、お客さんに喜ばれます!」と綾香さんは絶賛。お好み焼きの具もバラエティー豊かで、牛筋煮込みや時々の材料で作るおつまみで、家族連れや若いグループなど幅広いお客さんが寄ってくれます。手間暇かけた自家製サワーも大人気。フルーツ選びや下処理を吟味し、見た目にもきれいなフレッシュサワーは、お客さん達のアドバイスと、熱心な明子さんのコラボで誕生。
「コロナを何とか乗り越えたよね」と明子さん。娘さん2人は大きくうなずきます。呼びかけられる「自粛」に留意しつつ、1時間でも店を開けて、頑張る姿勢をお客さんたちに伝えたい、必ず落ち着く時が来る、と頑張りました。落ち込みながらも、「最終的に先を決めるのは自分たちだね」と確かめ合った家族の団結が今につながっています。
デリバリーや宅配サービスにも挑戦しました。大事な商品を運んでくれる配達員たちに、綾香さんは、「水分は大丈夫ですか?」、歩美さんは「トイレ、使ってくださいね」と、激励の声かけ担当を決めました。「お互い様」のそんな心遣いが伝わったか、ある配達員のグループがお客さんとして寄ってくれています。
生きづらい世代の悩みを乗り越えて頑張る綾香さん、病気がちな子ども時代を過ごてきた歩美さん。「それぞれの苦労が、人を大事にしてやっていこう!という気持ちで一致しています。これからも意見交換しながら頑張ります。大変だけど、幸せ!」と明子さんの言葉と笑顔がさわやかです。