【神商連しんぶん2024年01月号】
  • 2024 謹賀新年 神商連 富塚昇会長よりごあいさつ

    あけましておめでとうございます。

    昨年を表す漢字は「税」でしたが、国民が「税」に向き合った1年でした。年初めから43兆円の防衛費増税に始まり、岸田首相は増税を背中に隠しながら、口では減税を打ち出していますが、国民は見透かしています。

    昨年10月の消費税のインボイス制度の強行、大阪万博で膨らみ続ける国税の投入、暮れには、政党助成金を受け取りながら、自民党派閥の裏金問題等々、税金の「取り方と使い方」がこれほど関心を持たれた年はありませんでした。物価高騰が止まらず、私たちの商売と暮らしを直撃しています。物価対策と経済の立て直しは消費税の減税しかありません。

    平和の問題も、世界を揺るがしています。ロシアのウクライナ侵攻が続くなか、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への無差別爆撃に、世界中が心を痛め非難の声をあげています。「戦争を知らない子どもたち」という歌がありましたが、世界には、「戦争しか知らない子どもたち」もいます。今こそ、憲法9条をいかした外交が待たれています。みんなで力を合わせ、暮らしと平和がよくなる年をめざしましょう。

  • 母や先輩から引き継ぐ記帳会―商売守る確かな力― 相模原民商婦人部

    大事な伝票や電卓などを抱え、「元気だったー?」と、にぎやかに婦人部の皆さんが集まってきます。相模原民商田名支部の婦人部記帳会は、毎月第3水曜日の午後、地域の公民会で開催されています。

    この記帳会は、婦人部の大先輩たちによって、およそ30年以上前に始まったもので、以来、商売を守る確かな取り組みとして、ずっと続いてきました。

    昨年の10月からインボイス制度が始まりました。この月の記帳会は、制度の内容や、求められる実務の話しが次々と出され、「わー、面倒だよねー!」と悲鳴が。「得意先から、振込手数料は値引き処理で、と連絡があったけど仕分けはどうすれば?」「この夏は暑かったから、現場では自販機で相当な量の水やお茶を従業員用に買ったけど、これって経費になるかな」「ガソリンはカード決済だけど、どのタイミングで処理すればいいの?」「会社と個人の関係性が、なかなか難しいね」などと、それぞれの疑問が出されると、土岐康子事務局長のうながしで、全員で考えながら話し合い、「そうか!わかった」と、明るい声が聞こえてきます。

     

    みんなと一緒だから頑張れる!

     

    両親が始めた天井クレーンの取り付け・修理業を兄や息子とともに承継する池田恵子さん。お母さんから引き継いだ大事な役割は経理です。「お互いの疑問をみんなで気づく、この記帳会が頼りです」と話します。

    夫、匡城さんとともに自動車関連の仕事をする江夏知子さんは、月に一度の記帳会が待ち遠しい一人です。「減価償却の仕方や、個人か会社か判断しにくい仕分けのことなど、一人でやっていると頭を抱え、不安でしかないです。分からないことをまとめて、ドーンと持ってきます。ここで、事務局にビシビシ鍛えられ、正しい記帳が身につけば最高!」と話すと、みんな大笑いになりました。

    金属塗装業を営む両親に育てられた家政紅見さん。このほど、お母さんの薄井咲貴子さんから記帳をバトンタッチしました。「まだ、自分で何が分からないかが分からないんです」と不安げです。「お母さんがやっていた伝票があるはずだから、参考にして頑張りましょう」と、土岐事務局長が励まします。

    実家はガラス屋、嫁ぎ先は空調関連の仕事で、自営業でずっと生活してきた平山かおりさん。お義母さんの典子さんから記帳を任され、学び始めています。

    12月の記帳会は年末調整をやり上げます。「年に1回の事だから、忘れちゃうよね」と言い合いながら、それぞれ目途がつくと手を休め、ひとしきりお互いの近況報告の大事な時間です。

    子育ての悩みなど、胸のつかえを打ち明けると、「大丈夫だよ。自然にいつの間にか解決するよね。でも、今はしんどいよね、頑張ろう!」と誰からともなくかかる声。

    月に一度の記帳会はみんなの元気の源です。

  • 健康を守る取り組み豊かに!
    神商連共済会第16回いのちと健康を守る学習交流会

    神商連共済会は12月2日、第16回いのちと健康を守る学習交流会を開催しました。

    医療生協かながわ生活協同組合・戸塚病院の萱沼由香看護師から「健康でこそ商売繁盛―日常生活で注意すべき点」をテーマに学習しました。日本では、ピンピンコロリの割合が5%程度であり、何らかの疾病を抱えている人が8割(2疾患以上併存)もあると説明。健康寿命が長い県では、「助け合いと信頼、地域のつながり(ソーシャルキャピタル)」が強いことが特徴であることが上げられました。また、健康には食事がとても大切で、食事の量や内容、食材のバランス、食物繊維をたくさん摂取するコツなどが教授されました。

    「報告と問題提起」の後、3分散会に分かれて活動交流を行い、「より楽しいレクリエーションとは」と、「集団健診ってどうやってる?」、のテーマで深め合いました。レクリエーションでは、美味しい食事がセットのバス旅行が好評であること。また、初心者でも楽しめる健康マージャン大会(大和民商共済会)や子連れでも参加できるボウリング大会(湘南民商共済会)、フルーツ狩りとバーベキュー(秦野、横須賀民商共済会)などが好評です。集団健診は、健診項目や料金の設定、会員への呼びかけ方など、各民商の取り組み状況が出し合われました。

    県連共済会の漆原晃理事長は閉会あいさつで、病気にならずに元気に商売を続けていくことの大切さを改めて学ぶことができたと述べ、共済会の取り組みで会員同士のつながりを深めていこうと締めくくりました。学習交流会後には懇親会も開かれ、さらに交流を深め合いました。

  • みんな元気で新年迎えよう! 厚木民商婦人部

    厚木民商婦人部は、「新しい1年も、みんな元気で頑張ろう」と、年末、全部員へはたらきかけました。

    役員は手分けして、それぞれの支部の仲間に向け、クリスマスカードにひと言メッセ―を添えます。たまには、ゆっくり読書もいいね、と図書カードも用意しました。

    できるだけ、会って声をかけながら渡そうと、仕事の合間をぬって出かけます。行く先々で、「寒いところ、毎年ありがとう!」と、喜びの声が寄せられます。

    ある部員のところに寄ると、「相談したいことがあって、来てくれるのを待っていたの」と、堰を切ったように家族の心配事と胸の内を話し出しました。「年明け、またゆっくり民商で相談しようよ」と声をかけると、ひと安心です。

    家族の病気や生活の事、みんな大変な中、頑張っていると実感します。中山光子部長は、「声掛けが待たれています。婦人部のつながりはやっぱり大事だと思う」と話しました。

  • インボイス廃止を迫る! 東京・千葉・山梨・神奈川で国税局交渉

    東京、山梨、千葉、神奈川の4県連は合同で12月19日、東京国税局と交渉を行いました。神商連から富塚昇会長と吉田剛事務局次長など、全体で8人が出席しました。国税局は堤課長補佐ら5人が出席しました。

    富塚会長が交渉団を代表し「業者の経営と暮らしは深刻で、税務行政の民主化をはじめ、混乱を招いているインボイス制度は廃止してほしい」と訴えました。

    事前に提出していた要望、事前通知の徹底や税務調査、質疑応答記録書、税務相談停止命令、デジタル化の推進など、15項目について国税局側が回答し、その後、質疑応答を行いました。

    参加者からは、「申告書に受領印を押さないというが行政手続きでは求められる」「来春126万人の初のインボイス申告にどう対応するのか」「税務相談停止命令は民商の活動も規制するのか」など、質問が相次ぎました。また、事前通知が徹底されない中で反面調査が予定されている実態(山梨)や本人の意思に反した質疑応答記録書へのサイン(東京)が求められている例などが上げられました。

    参加者は、納税者の権利を守り、本人の理解と納得の上で民主的な税務行政をと、重ねて要望しました。

  • 政治家は私服を肥やし国民には増税許さない! 多摩麻生民商が商店街宣伝

    多摩麻生民商は12月12日午後、生田駅周辺の商店街で消費税減税・インボイス廃止を求める署名・宣伝行動を行いました。

    開店準備中の飲食店で、「インボイスが始まって大変ですよね」と声をかけると「今のところは言われたら番号を出すだけであまり変わらないけど、今後どうなるか心配」「申請中の番号がまだ届かない。インボイスをくれといわれていないが、届いてから大変になるかも」など、心配な様子。居酒屋では「手書きで番号を書いている。めったに求められないが、面倒だからやめてもらいたい」との声が出されました。

    自民党のパーティー券のことが話題になり、「自分たちは申告せず、庶民には負担を強いるのはおかしい」「私腹を肥やしている政治家が制度を作っていることも納得がいかない」と怒りの声で、署名にサインをしてくれました。

7つのまちがいさがし

民商紹介ムービー

県下民商のホームページ