【神商連しんぶん2024年02月号】
  • 地域経済の裾野は中小業者!―2024 神商連 新春のつどい―

    県内民商の1年の運動をスタートさせる「2024年新春のつどい」が1月7日、かながわ県民センターで開催されました。

    神商連の富塚昇会長は新年のあいさつの冒頭で、正月早々に発生した能登半島地震、羽田空港での日航機と海上保安庁輸送機の衝突事故にふれ、哀悼の意を表しました。そして、「ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区への攻撃など、愚かな戦争が続いている。今こそ、日本は憲法9条の精神を世界に示すべきとき。自民党派閥の裏金事件は自民党政治の本質を示している。インボイス制度、電子帳簿保存法、税務相談停止命令の運用など、中小業者やフリーランスはいなくなってもかまわないと言わんばかりの政治を変えるたたかいに力を合わせよう。富士山が美しいのは、その裾野がしっかりしているからで、日本経済の裾野が私たち中小業者だと確信を持って1年間奮闘し、前進しよう」と呼びかけました。

    来賓の社民党神奈川県連合・金子豊貴男幹事長は、「今の自公政権を変えるには、立憲野党の連携が必要です。これだけの軍備増強をしているなか、地震や事故の被害に、いまだに手が届かない地域を残している。オスプレイ1機を購入する予算でどれだけの支援ができるか、力を合わせてしっかり政府に求めましょう」とあいさつしました。

    日本共産党・はたの君枝前衆議院議員は、「共産党は、甚大な被害を受けている能登地域の支援をめざし、災害対策本部を立ち上げて被災地の声を政府に届けている。当地の業者には、融資ではなく直接支援を、税金は免除せよと求めている。コロナに続く物価高への支援、消費税は5%に、インボイスは廃止の声をあげよう。裏金を懐に入れた議員が逮捕されている。政治を変えるために力を合わせ、神商連の拡大を前進させよう」と呼びかけました。

  • 強く大きな民商をつくろう!

    公演は、スタンダップコメディの清水宏さん。「インボイスっていう、イやなことで皆さんと知り合いました!せっかくだから盛り上がっていきましょう」と参加者に呼びかけました。「マイナンバー、どうしてます?自分は絶対につくらないぞ!と決意してたけど、得意先からギャラ払えないよ、と言われればそうもいかない。インボイスだって、さらに税金取れるということで、なんでこうなる!つらさを紛らわすために、自分は大きな声を出し続けますよ!」と話すと、会場は声援と拍手でいっぱいになりました。

    元気が出たところで、「消費税減税 インボイス廃止 軍拡・大増税ストップ!仲間を増やし要求を実現」のスローガンで作成された全商連春の運動DVDを視聴し、下谷清人拡大推進委員長が春の運動の呼びかけを読み上げて提起しました。そして、秋の運動で取り組んだ拡大リレーの上位3民商に、商品が渡されました。

    最後のお楽しみは「お年玉争奪戦クイズ大会」です。多摩麻生民商の一野恒臣常任理事が考えたクイズが読み上げられ、いっせいに「じゃんけんぽん」で答え、「よし、やったー!」と歓声が上がり、楽しい時間でした。

    鈴木普副会長が、「一昨年の『今年の漢字』は『戦』でした。昨年は『税』でした。まさに国民は戦費調達の増税に苦しめられています。強く大きな民商をめざして、この1年も奮闘しましょう」と閉会のあいさつをおこない、会場は団結ガンバローでひとつになりました。

  • 禰屋さんは無罪!不当逮捕・勾留を許さない!県内宣伝行動

    2014年1月21日、倉敷民商の3人の事務局員が税理士法と法人税違反で不当逮捕されました。この弾圧事件発生から10年目の日に、無罪を勝ち取る全国の会から抗議宣伝行動が呼びかけられ、県内5カ所で取り組まれました。

    東神奈川駅通路の行動には9人が参加。立ち止まって事件の内容に聞き入る女性の姿がありました。

    青葉台駅には11人が参加。「どういう事件か、読ませてもらいます」とビラを受け取る人、署名をしてくれる人。

    11人が参加した茅ヶ崎駅。「428日も拘留なんておかしい!」と賛同してくれる人も。

    武蔵小杉駅では10人で行動し、足を止めて聞いてくれる人も多く、150枚のビラを受け取ってもらいしました。

    登戸駅では10人が参加。自民党の裏金疑惑が取りざたされている中、「捕まえる人が違うよ!」と怒りの声も寄せられ、署名をしてくれました。

  • 年金事務所の苛烈な取立てに抗議!厚生労働省交渉

    全商連は1月22日、各地で頻発している社会保険料の苛烈な滞納取り立ての問題で、厚生労働省との交渉を行いました。

    神奈川からは案件を抱えている横浜緑民商と東京から新宿民商の当事者などが参加しました。厚生労働省からは、徴収に関わる専門官と厚生労働事務官が出席し、対応しました。

    参加者からは、「年末に年金事務所の職員が来所し、差し押さえと称して金庫にあった100万円を持って行かれ、年明け1月に、800万円を納めるよう迫られた」(新宿・医療法人)。「一括払いか差し押さえしか選択肢はない、と取り付く島がない」(横浜緑・コンサル)などと告発。

    交渉では、誠実に納付しようと努力しているにも関わらず、強権的な対応がされていることが明らかになりました。厚労省はこれらの告発に対し、対応を約束しました。

    県内では社会保険料滞納に対し、不当な取り立ての相談が寄せられており、引き続き、事例を持って厚労省交渉を計画しようと話し合っています。

  • 家族の働き分の対価認めて!愛川町議会に56条請願―厚木民商婦人部―

    厚木民商婦人部は、愛川町の12月議会に「所得税法第56条廃止を求める請願」を提出し、審議が行われましたが、不採択となりました。

    総務企画常任委員会では小林敬子委員(日本共産党)が、「家父長的『世帯課税』の56条は社会の実態に合わなくなっており、廃止すべき」と趣旨説明をしました。婦人部から役員・事務局4人が出席し、意見陳述・質疑応答を行いました。

    「事業主の仕事を手伝わない、という選択肢もある女性自立の観点から、得意分野をいかした仕事をしては」(愛川の新時代)、「合理的な対価の額を算出できるのか?白色でちゃんとした申告が担保できるのか?見直しならわかるが、56条廃止では租税回避行為の抜け道になる。57条との整合性が必要。主旨は分かるが、諸問題解決にならないのでは?」(公明)などの意見が。

    婦人部の出席者は、「給料は雇用者と働く人の合意で成り立ち、応分に申告納税されれば完結。税法が働いた価値を否定できるものではない」「おかしいところがあれば税務調査などで正されるべき。働き分を認めよ、という当たり前の主張」などと切り返しました。

  • インボイスや電子帳簿で商売は大変!新春学習会―平塚民商―

    平塚民商は1月21日、新春学習会で、すでに始まっているインボイス制度と電子帳簿保存法の学習会を開き、19人が参加しました。

    はじめに、全商連春の運動DVDをみんなで視聴しました。府川清会長から、「どんな影響があるか分かりにくい制度。しっかり学んで、商売を守る力にしましょう」とあいさつがあり、冨岡事務局長が制度について説明し、3つの分散会で意見交換しました。

    自動車修理の会員は、「自動車へのセンサーカメラの取り付けで、今年3〜4月に陸運局の認可を取らなくてはならず高額な費用がかかり大変」と情報提供。飲食の会員は「ほとんどが常連さんで、1万円以下のお客さん。インボイス登録せず営業する予定。そのことが分かるよう、表示しようか」と話しました。久しぶりにみんなでゆっくり話し合い「やっぱり政治を変えよう」と一致しました。

  • ふいごとそろばん 横浜西部民商 潮田 キミさん

    旋盤の部品加工で、60年間一生懸命働きました。横浜西部民商に入会して38年、税金のほか、いろいろな問題を相談して商売をつないできました

    ▼夫は、旋盤加工でそれこそ必死で働き、私も一緒になり、子どもを育てながら、夜遅くまで働きました

    ▼働きずくめの夫といえば、仕事の後の晩酌が一番の楽しみだったと思います。その夫も、4年前に77歳でなくなりました。今は、その仕事を息子が継承し、マシ二ング機械で部品加工するようになっています

    ▼一人になって、私も高齢になりましたが、西部民商の一員として、婦人部では部長として、皆さんと切磋琢磨しています

    ▼みんな、いい年になってきましたが、いつまでも仲間です。集まれば、まじめに勉強したり、世の中の事や家族のことなどをよく話し合います

    ▼今年もまた確定申告の時期がやってきます。コロナに続く物価高。インボイスも始まって、みんな不安です。声かけ合って集まり、助け合いたいと思います。

7つのまちがいさがし

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