【神商連しんぶん2024年03月号】
  • インボイス廃止・消費税減税・大軍拡やめよ!―2/7―全国中小業者決起大会

    全商連も参加する全国中小業者団体連絡会が2月7日、「インボイス中止!消費税減税!保険証残せ!大軍拡やめて被災地支援を!」をスローガンに中小業者決起大会を開催。全国から800人、神奈川は17民商と県連から52人が参加し、午前中には国会議員要請行動と省庁交渉、午後に集会を行いました。

    午前中の議員要請行動には、5民商から8人が参加し、神奈川県選出の衆議院と参議院の議員に消費税とインボイス問題を中心に要請。物価高騰対策としての中小業者への直接支援を求めました。

    午後は砂防会館で集会が開かれました。「裏金疑惑究明!企業・団体献金禁止!」「中小業者の経営を守る物価対策を!」などの垂れ幕が掲げられるなか、全商連の太田義郎会長が「業者の要求実現のためには政治の転換が必要。野党共闘の再構築と結びつけて要求実現のとりくみを強めよう」とあいさつしました。

    消費税ネットで結びつきのある県保険医協会の馬場一郎副理事長が保団連を代表して「マイナ保険証は待ち時間が短縮されるなどと政府は言うが嘘ばかり。紙の保険証を残させよう」と訴えました。「インボイス制度の中止を求める税理士の会」の菊池淳税理士は、「インボイス方式は諸外国でも採用されているが、日本には優れた帳簿方式があり、インボイス導入で二つの方式が併存する世界一複雑な制度になってしまった」と専門家の視点で指摘しました。

     

    税金は軍拡ではなく被災地支援に

     

    石川県能登民商の亀崎正藏会長も登壇し、「能登は負けません。役員が中心となって力を合わせて復興します」と力強く発言すると、会場は大きな拍手につつまれました。

    神奈川県連の富塚昇会長は国税庁交渉に参加。違法な税務調査の是正、実施が目前の税務相談停止命令制度で、納税者の学び合い・助け合いの活動に介入しないことなどを求めました。

    「大軍拡・大増税の自民党政治を終わらせよう」とする大会アピールを採択して集会は終了。「インボイスは中止せよ!」とシュプレヒコールをあげながら、会場から国会前を通り、日比谷公園までデモ行進を行いました。

  • 商売くらしいかがですか!?役員が会員さん訪問 川崎幸民商

    川崎幸民商では1月末から役員による会員訪問が始まっています。コロナ禍の期間、会員同士が集まって情報交換や相談など、話し合いの機会も減っており、つながりを取り戻そうと行動することにしました。

    1月28日には役員9人で69人の会員宅を訪問し、33人と会えました。この日は、午前10時に集合。「今日は、確定申告袋を届け、倉敷民商禰屋裁判の署名を呼びかけ、商売やくらしの状況を聞いて回ろう」と意思統一し、午後3時まで行動しました。

    訪問の中で共通に出されたのは、建設業や運送業などは、「休みが取れないほど忙しいのに、物価高による経費増で、ただ忙しいだけで儲けが増えない」「夜も仕事で休みが取れない」など。飲食業では、「お客さんが来ない」「1月に入って客数が減った」。機械加工業では、「仕事が回ってこない」「親会社にも仕事がない」など、深刻な状況が多く聞かれました。インボイス制度については、「何も言ってこない」「登録していないが、何となく仕事が来なくなったような気がする」などと、じわじわと影響が広がっている様子です。

    また、対話する中で、インボイスの関連で従業員2人が独立することになり、民商への入会希望が寄せられました。「消費税5%・インボイス制度廃止」「禰屋さんは無罪」の署名など99人分が寄せられました。

  • 神婦協 業者婦人は今日も元気!商売語って みんなマルシェ

    神奈川県婦協は2月3日、「「商売で元気を取り戻したいね!にぎやかにやろう」と「商売語ってみんなマルシェ」を開きました。

    商売の紹介、趣味の手作りの物、得意な料理など、なんでも持ち寄ろう!と気軽なものにしました。当日は集まっていく中で、どんどん会場が出来上がっていきます。「商売を語るコーナー」の横浜南部民商婦人部の古川明子さんは、娘2人と一緒にお好み焼き屋を経営しています。コロナ禍の期間中も、常連さんに励ましてもらい、寄せてもらうアドバイスを力に乗り切ってきました。「家族3人で苦労もあるけど、これからも頑張ります。今日は、嬉しかったです!」と結ぶと、大きな拍手が。

    大和民商婦人部・着物販売の山岸知鶴子さんは着物製造業だった夫の拓見さんと結婚し、以来、二人三脚で展示販売一筋です。東京ドームで開催され、女性たちに人気のキルト展や蘭展での展示や、百貨店での催事などを手掛けてきました。会場からは着物の手入れや着方などについてたくさんの質問も出て、知寿子さんの的確な答えに、「そうなんだ!」と会場が沸きました。

    初参加の人たちも「声をかけてもらい、皆さんと知り合えて本当に良かった」「次回も必ず呼んでください」などの感想が寄せられ、ハイタッチやハグをして散会しました。

  • 2024年3・13重税反対統一行動県内一覧

    2024年3・13重税反対統一行動県内一覧のお知らせです。

  • 商売・人生を語る「兄弟で営む町中華 地域で73年変わらぬ味」
    横浜東民商 【宝来軒】 恩田正一さん
    横浜市鶴見区矢向4−3−10 電話:045‐571‐2712

    美味しすぎる町中華の味―「マツコの知らない世界」(TBS)で、恩田さんの「宝来軒」が紹介されました。この日は「町中華の美味しいオムライス」がテーマ。正一さんが手早く作るオムライス。サラダ・味噌汁付きで800円と紹介されると、「美味しそう!福神漬けもいいねー!」とマツコさんから花マルをもらいました。

    JR南武線尻手駅のすぐそばにある「宝来軒」は、恩田正一さん、義一さん兄弟が営む中華屋です。「町中華のオムライス」で、テレビで紹介されて話題になり、お客さんが押し寄せています。正一さんは、「いやー、疲れたね」と困惑気味。今回は息子さんの洋さん(横浜緑民商事務局長)にお店の紹介をしてもらいました。

    昭和25年に先代が近くに開店し、この場所に移り73年、地域のお客さんに愛されてきました。

    正一さん兄弟は東京の生まれ。まだ幼いころにお母さんが他界し、静岡に転居し、父子家庭に育ちました。川崎に転居し、お父さんが始めた中華屋で、正一さんは小学校3年生ぐらいから出前などを手伝っていました。結婚して間もなくお父さんの中華屋を継ぎ、弟、妹と3人で頑張ってきました。

    子どもが生まれ、家族がそろって食卓に向かうことができるのは水曜日の夜と日曜日の朝だけ。子どもたちの成長を見届ける貴重な時間でした。最近の楽しみは、息子の洋さんと妹さんの孫達に会うことと、地域活動に時間を割くことです。

    ブームの「町中華」については、「そのようだけど、後継ぎがいなくて今の代で終わる店が多いかな」と中小業者の厳しい実態を語り、若い人たちが希望を持てる政治を願っています。

    「父親が作る中華は野菜がいっぱいなんです。お客さんの健康を考え、野菜を多く採ってほしいと気遣います」と洋さん。地域の工場や会社から重宝され、義一さんは出前に大忙しです。町中華の赤い暖簾が今日もお客さんを待っています。

  • ふいごとそろばん 戸塚民商 伊藤 武夫さん

    今から50年ほど前、中学を卒業後、故郷秋田から叔父を頼って横浜に出て来ました

    ▼おじの知り合いの工場で働き夜間高校に通いながら、幼いころから憧れていた大工の仕事を生業とするために5〜6人の師匠の元で見習いとして働きました

    ▼その後、職業訓練校で2級建築士の資格を取り、晴れて個人事業主として独立、3年後に法人化、この間に結婚もし、事業と家庭、双方の大黒柱になりました

    ▼当時、若くしての独立はそれなりの苦労もありました。職業訓練校時代の仲間の協力もあり、施工数が伸びると外注さんを抱えるようになります。ほとんどが年上です

    ▼信用を得るために「外注さんへの支払いは1日たりとも絶対に遅れない・怠らない」を実行。今でもこの習慣は守り抜いています。資金繰りが苦しかった時代もありましたが、懐かしい思い出となっています

    ▼もう一つ、大事にしている事は、「確かな施工」です。施工主の立場に立ち、満足してもらえる仕事をすることが顧客拡大につながりました

    ▼営業をかけなくても、この2点を徹底したことが、今日まで「続けられた要因だと感じています。民商と家族に支えられた50年を財産として、確かな施工をやり抜きます。

7つのまちがいさがし

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