【神商連しんぶん2024年12月号】
  • 納税者の権利と民商運動をつぶす弾圧許さない!
    ―倉敷民商弾圧事件とは何か―禰屋裁判勝利めざし

    11月24日、横浜市の神奈川県民ホールで「倉敷民商弾圧事件・無罪を勝ちとる神奈川の会」が主催する「パネルディスカッションー倉敷民商弾圧事件とは何か」が開催されました。

    関係団体や地域から99人が参加し、熱心な討議が行われました。主催者を代表して、国民救援会神奈川県本部の本荘洋彦副会長が開会あいさつしました。

    岡山県倉敷民商事務局の禰屋町子さん、小口千恵子弁護士、佐伯和雅税理士の3人がパネリストとして登壇。当事者としての経験や感じたこと、専門家としての視点から、倉敷民商弾圧事件の本質などについて見解を出し合いました。

     

    明らかになった弾圧性

     

    はじめに禰屋さんから民商と自分の出会いや日常活動のこと、事件当時の様子などが報告されました。続いて、小口弁護士から、脱税した建設会社はパソコンなどの押収がなく、民商への弾圧が目当てだったこと、長期拘留の仕組み、裁判と保釈の関係などが解説されました。佐伯税理士からは逮捕は不当なものであり、背景に税務相談停止命令の目論見があったことが指摘され、同命令を立法化するためにサンプル的に実行された可能性が高いことが強調されました。

    この事件は、消費税が5%から8%に引き上げられる際に発生しています。民商など、税金や申告について、仲間同士が教え合う活動を当局が敵視している可能性が背景にあり、収受印押印の廃止など、電子手続きを推進しようとする中で、鹿児島などでも民主団体への弾圧が企てられたことなどが報告されました。納税者の権利を守り発展させるという点で、自主申告は正当な権利であり、ひるまず取り組みを進める重要性が強調されました。

    また、禰屋さんに関する裁判では、裁判官が世論を非常に気にしており、これまでに送られた4000通の要請ハガキが大きな影響を与えていること、無罪を勝ちとるためにも、社会的な世論の盛り上がりが決定的に重要だと述べられました。

     

    仲間の支えが戦う力に

     

    3人のパネリストの報告に対し、事件による萎縮効果や、小原・須増裁判の有罪判決は覆せないのか、などの点で会場から質問が寄せられました。「426日もの長期拘留で、不安が大きかったのでは」という声に禰屋さんは、「苦しい時に、仲間からの寄せ書きなどが届き励まされた。民商の宣伝カーが拘留されている建物の周辺を走り、抗議行動や励ましの声が聞こえ、心の支えになり、黙秘を続けられた」「家族の面会は許されなかったが、裁判のときに傍聴席に姿を見ることができてうれしかった」など、家族や仲間の存在が闘う力になったなどと語られ、禰屋さんのその姿勢は参加者への感動を呼びました。

    最後に、建設労働組合連合会の鈴木祐次税金対策部長が、禰屋裁判勝利のために、署名と要請ハガキ運動をいっそう強めようと提起し閉会となりました。

  • 勝利集会で再開しよう!県内4カ所で禰屋さんを囲む会

    11月25日、県内4カ所で「禰屋町子さんを囲む会」が行われました。それぞれの会場に集まった民商の仲間たちと懇談しました。禰屋さんの明るく元気な人柄に触れ、「なんとしても勝利を!」「禰屋さんの頑張りを全国の運動の力にしたい」などの感想が寄せられました。

     

    【横浜北部の会からの報告】

     

    自公が過半数割れした衆議院選挙から1カ月に満たない準備期間でしたが、禰屋さんが訴えにみえるのだから、それに応える取り組みをと頑張りました。

    ニュースを発行、横浜北部社会保障推進協議会の会議で訴え、要請ハガキ87枚、署名176人分を集めました。

    当日は26人の参加で会場はいっぱいに。初めて禰屋さんの話を聞く人も多く、率直で飾り気のない話しぶりに、拘留されていた時の話に涙ぐむ人や、「会員だったI建設の裏切り行為に対する思いは?」などの質問も出されました。

    最後に、支援する会・大貫美恵子会長(横浜緑民商)から「民商の事務局員の誇りあり 被告とされた11年の日々」と書かれた色紙と、寄せられたカンパが禰屋さんに手渡されました。

    次は、禰屋さんの勝利集会で会おうと誓い合って散会しました。最後まで頑張りましょう。

  • 2025年 新年決起集会!

    【2025新年決起集会】

     

    日時 1月12日(日)午後1時〜
    場所 神商連会館4回ホール
    内容 ◆新春講演
    吉田敬一氏(駒澤大学名誉教授)
    ―中小業者の役割と情勢・2025年を希望の年に―
    ◆各組織の抱負

    さそい合ってご参加ください!

  • 地域の業者の声を集め商売守ろう!横浜山手で宣伝行動!

    11月30日、横浜南部民商はJR山手駅周辺の商店が集まる大和町などで宣伝行動を行いました。横浜東民商からの応援も含め6人が参加し、民商を紹介しながら「消費税は5%以下への引き下げとインボイス制度廃止を求める」統一署名への賛同を呼びかける行動となりました。

    ある生花店では、店主が「お花の仕入れ価格が高騰してほとんど利益が出ない。副業があるからそれで何とか生活しています」と話していました。署名への協力を呼びかけると、快く氏名を書き込んでくれました。

    3代続くという履物専門の商店のおかみさんは、「同業店は激減していて、仕入れしている問屋も後継者がいない。そこがなくなればうちも仕入れができなくなって終わりです」と話します。一方で、若い人たちの間で雪駄(せった)への人気があがっていて、遠方から買いにくるお客さんもいるなど、新しい動きの話しも聞かれました。

    行動のあと昼食を取りながら、「このような行動は地域の業者の状況を聞けるし、今後の民商の取り組みに活かせますね」「先の衆議院選挙で、インボイス廃止を掲げる政党が多数になったことから、実現できる可能性が大きく高まった。頑張っていきましょう」などと意見交換しました。

  • 戦争は最大のいのち・平和破壊!いのちと健康を守る学習交流会in沖縄

    11月9・10日、全商連共済会が主催する「いのちと健康を守る学習交流会」が沖縄で開催され、神奈川県連から5人が参加しました。

    9日は、嘉手納・普天間・辺野古基地などを視察。米兵による女性達への強姦や殺人、ヘリコプター墜落などの事件が起きる沖縄。嘉手納や普天間基地の近くには保育園や小学校があり、市民の生活空間と隣合せで、危険な生活を強いられている現状が見えてきます。

    米国務長官らは、「米軍は、日本を防衛する兵器は日本には持っていない」「沖縄の海兵隊は日本防衛に割り当てられない」とし、日本の自衛隊幕僚長も「在日米軍基地は、米国中心の世界秩序維持存続のため」と発言し、米軍基地は日本の防衛には役に立たないことが分かりました。日本人には、アメリカによる生命財産の保障がされておらず、アメリカの都合で戦争が始まれば、「平和・健康でこそ商売繁盛」は単なる掛け声です。

    1945年1月に日本軍は本土決戦に備え、長野県松代市に本部機能の移転を計画。大本営・天皇・政府機関を移転し、沖縄を米軍の本土侵攻の食い止め、本土決戦準備の時間稼ぎに使いました。日本軍飛行場を建設し、子どもを含む住民を動員し、徹底抗戦に入る。沖縄の悲劇をテレビなどで目にするにあたり、なぜ多くの命を失ってまで闘ったのかと疑問でした。軍の教育や命令などで、最終的に20万人の死者が出たのも、沖縄視察で頷けました。

    「沖縄の米軍基地と南西諸島の自衛隊基地強化」の講演がありました。石垣島の自衛隊基地は、住民を無視して整備・建設が進んでいます。台湾の隣、与那国島・石垣島・宮古島で、中国が台湾を攻撃する際、この3島は攻撃を受けることを想定し準備が進み、防衛予算43兆円の投入が目論まれています。「軍備を備えると悲劇を呼ぶ」、この教訓は沖縄の人たちの経験にあることだと知りました。

    (秦野民商・山口千代松)

  • 海から平和・環境問題を見てみよう!神婦協 武本さんのヨットで横須賀湾めぐり

    11月27日、神婦協は海から平和・環境問題を学ぼうと、湘南民商の武本匡弘さんが所有するヨット「ベルベットムーン」への帆船体験乗船会をおこないました。

    風をエネルギーに走るヨット。武本さんの声かけで、帆を上げる体験もして歓声が上がりました。

    追浜のハーバーを出発し、右手に日本一大きい造船所を眺めながらさらに進むと、間もなく横須賀の軍港が見えてきます。5日前に再配備された米原子力空母ジョージワシントン。陸からは死角で見えない場所ですが、海からは停泊する姿が良く見えます。また、鉛色の潜水艦が3艇並び、水面に背中を出しています。軍港を取り囲む緑の森のほとんどに弾薬庫が造られています。最近、学校のすぐそばの森に魚雷の倉庫が住民に知らされず造られたと知り、身近な場所にある現実を突き付けられる思いになりました。

    武本さんは海の調査を続けていて、この日も海水を採取。顕微鏡で覗くと真っ青なマイクロプラスチックの破片をイカの稚魚が食べようとしています。ちょっとすくい上げる海水はほとんどこのような実態と聞いて驚きです。

    ハーバーに戻り、温かいおでんでランチ。武本さんの話から、海から知る環境変化は平和や政治の在り方とひとつながりであると学んだ、楽しくも深刻な感想を持った一日でした。

  • 神婦協第62回定期総会

    11月17日、神婦協第62回定期総会を開催しました。

    神商連富塚会長が来賓あいさつし、寄せられたメッセージが紹介されました。

    4人が代表発言し、分散会で討議しました。運動方針、決算・予算、まとめ報告などの提案は満場一致で採択されました。

  • 7つのマチガイさがし

    応募はがきに絵を貼り、間違いの部分に〇をして送ってください。
    〆切は10月31日です。正解者の中から5人に図書券をお届けします。
    宛先は〒221−0823横浜市神奈川区二ッ谷町1-11 神商連しんぶん宛
    FAX045-312-5244

    ▼11月号は21人から回答があり全員正解でした。正解者の中から5人の方に図書券を贈ります。

    早川宇多子さん(座間市)
    塩田花音さん(相模原市)
    石塚榮子さん(秦野市)
    尾崎公太郎さん(大和市)
    菊池利差さん(相模原市)

    ▼答え

    @右側男性の口の大きさ
    Aキツネの頭の落ち葉の有無
    Bキツネの左となり女性の帽子、ポンポン飾りの有無
    Cキツネの左となり女性がまくり上げているズボンの長さ
    D左下の台の脚の長さ
    E台の上の落ち葉の向き
    F左下に描かれている湯気の位置

  • 【訂正】

    神商連しんぶん11月号1面、「マイナ保険証一元化NO!」3自治体の国保課と懇談(厚木民商)の記事に誤りがありました。

    愛川町「小3まで均等割り減額」部分、最後から2行目、「要綱で3分の1」は「2分の1」 となります。訂正してお詫びいたします。

7つのまちがいさがし

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