• 消費税減税!インボイス廃止!中小業者が輝く1年に!2025 神商連新年決起集会

    安心して商売できる1年に

     

    神商連は1月12日、「2025神商連新年決起集会」を開催し、県内の民商から108人が参加しました。

    神商連富塚昇会長は開会あいさつで、「昨年は自民党裏金問題で国民的批判が高まり、総選挙で自公は過半数割れとなり、数の力で国政を動かせなくなった。インボイス導入で登録業者は物価高騰と相まって、厳しい経営となっている。世界では、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのパレスチナ、ガザへの無差別攻撃が続き、中東全体が戦火に包まれかねない情勢。一方で、戦後一貫して原水爆禁止を訴え続けている日本被団協がノーベル平和賞を受賞し世界に認めら、核保有で他国を威嚇する国々に向け、強いメッセージとなった。また、袴田巌さんの無罪判決など、嬉しいニュースもあった。戦後80年の今年、「平和でこそ商売繁盛」を掲げる私たちは、夏の参院選で勝利し、中小業者が安心して商売を続けられる日本をめざそう」と呼びかけました。

     

    社会の多様性≠ノこたえる中小業者

     

    続いて、「持続可能な地域経済における業者の役割と情勢」をテーマに、吉田敬一駒澤大学名誉教授が記念講演を行いました。

    民主的な税制度の実現をめざしてできた民商は、経営対策と地域づくりの力になる民商へと発展してきた―、と切り出しました。

    @なぜ、日本経済は長期に低迷しているか―日本は諸外国と比較し、経済成長が止まっている。大企業だけが伸びれば良いとする日銀や政府の施策の誤り。円安ドル高で輸出は増えなくても大企業は儲かり内部留保と株主配当に回す。国内生産は増えないので、賃金や下請け代金には回らない。円安で効果が上がるのは、生産拠点が国内にある場合のみで、日本企業は諸外国に出ていくばかりで、外国の企業は来ない。双方向型になっていないことが、国民の就職難にもつながる。国民の暮らしを守るのが本来の経済政策。

    A持続可能な先進国型地域経済と地域密着型中小商工業者の役割―中小企業が苦しめられている要因が不公正取引。物価高騰だが価格転嫁が十分ではない状況を改善しない限り、生産向上はなく、利益は上に吸い上げられるばかり。所得税法第56条も自営業者へのしわ寄せの典型。労働の賃金を認めない事は、その分の価格を下げられるという公正取引の土台に関わる問題。安くて良いものをつくるという日本の発想を続ける限り厳しい。他の先進国は良いものをつくるための適正価格を実現し、長く使い続けられるもの、歴史を尊ぶ街づくりを基本にしている。

    B中小商工業だから可能な幸せな地域づくりと営業努力の課題―「本物」の値打ちが分かる人の感性は、使い捨ての環境では育たない。生活様式を支えている地域の中小業者の存在は生活文化を形成し、人間の感性、生きがいなどを豊かにする。大企業の経営対策と違い、「行き過ぎず、行き届いたサービス」を可能にする中小業者の存在は、誰もが自分らしく生活できる社会を実現する。財務管理の健全化、技術先鋭化での品質向上などが経営を安定させる―、などとし、全国商工新聞には様々な業種の営業努力と実績が掲載されている。それらをお互いの力にしながら、大きな民商をつくり、前進する1年にしよう、と呼びかけ、参加者から感動的は拍手が送られました。

     

    団結して頑張ろう

     

    講演の後は、県内の各民商と県の共済会、県婦協と神青協の代表が今年の抱負を発言しました。

    毎年恒例の「お年玉抽選会」は、3人の民商事務局長の進行で43人がゲットし、大いに盛り上がりました。

    閉会あいさつに立った神商連下谷清人拡大推進委員長は、「私たちの運動が、社会を変える状況をつくり出しています。今日出し合った1年の抱負を実現させるために、仲間を増やし、大きな組織づくりに力を合わせましょう。その実践として、学習を力に読者2%・会員1%の拡大に向け、2月2日の全県統一行動を成功させましょう。全国の仲間とともに、全国中小業者決起大会に結集しましょう。3・13重税反対全国統一行動を多くの参加者で成功させましょう」と呼びかけ閉会しました。

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