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ふいごとそろばん 大和民商 加藤 貞一さん
愛甲郡小鮎村大字上古沢寒野で生まれ、すでに後期高齢者になり数年過ぎました
▼民商の思い出は60数年前、母が確定申告の追い込みに鉢巻をして会計帳簿に四苦八苦して取り組んでいた思い出がありました
▼当時は、湘南民商大和支部でしたので、集団申告は藤沢税務署に行き、その後、大和民商となり厚木税務署、現在は大和税務署になりました
▼職種は石材業で、法人になり46期になりました。近年は仕事量も体力も減少しています。重量のある物は小型クレーンで施行しますが、20sぐらいの石材は人力です。2、3年前は軽々と持ち上げられましたが、この頃は身体が接着剤で着いたように動かない
▼昔、鍛冶屋は夜明け前に星空を見ながら、ふいごの風を炉の中に送り込み、炉の中のコークス、炭の中にハツリノミを入れ、1日に使う数量を準備しました。冬は指先が凍瘡になりました。太いノミだと大ハンマーで、二人掛かりで仕上げます
▼焼き入れをする時には、桶に張った氷も解けてお湯になります。焼き入れの時に地金が乳白色から青紫色と。ハガネの種類によって異なりますが、焼きが甘いとすぐ切れなくなり、入りすぎると折れてしまう。40〜50年前からは風車で炉の中に風を送り、ふいごは使われなくなりました。